America Report Part 5 笑ってお仕事、できません

古くさいラジオ付き目覚し時計がちゃんと機能して、朝7時半に起床する。ついにお仕事の日がやってきた。某S社から来たFAXによれば、朝8時半までに会社に行けば、コーヒーとデニッシュが用意してあるとのことだったので、それに間に合うように行けば朝飯は食わずに済む。初日でもあるし、さっさと行こうということで今日は朝8時15分にフロント前で待ち合わせである。ヒルトンではコーヒーメーカーやら紅茶のティーバッグやらが部屋に備え付けてあるので、コーヒーを飲みながら、各部屋に配られるUSA TODAYを読む。読むというより見るというほうが正しい。朝っぱらから英語なんぞ読んでいられない。テレビも英語でああだこうだ言っているが、眠い頭では解読するのが面倒なのでただの雑音でしかない。そろそろ時間だ。スーツを着る必要はない、という先人の言葉を信じて、適当な格好に着替え、お勉強道具を鞄に詰めてフロント前に行く。

シアトルの朝は8月だというのに寒い。緯度的には北海道以上だからそれも当然だろう。しかし俺はその寒さにも負けず朝の一服をする。暫くすると先輩も登場。やはり一服する。此処で吸わなければもう昼休みまで吸えないのだ。困った国である。心地よい一服を終え、カッコ悪い車で某S社へ向かう。5分もしないで到着。隣りの駐車場に入れ、いざ某S社のあるビルに殴り込みをかける。

Office これが会社だ。入りたくねえなあ。

S社はこのビルの3階にあるようだ。とりあえず3階まで行ってみないと何処にあるのかわからないので昇ってみる。エレベータにその他大勢の米国人とともに乗り込む。何故か怖い。会社が3階で良かった。3階に着いて、ちょっと右に行くとS社のオフィスはあった。

さあ、ここからが問題だ。入るとすぐに受付があり、そこにはおよそ受付嬢らしくないねえちゃんが居る。例によってデブだ。「我々はMというソフトの研修に出席するためにここにやってきたのですが?」みたいに言ってみると、ここに名前を書いて、右側の部屋に行け、と言われた。何とか通じたようだ。適当に名前を書いて、言われたとおり右側に行く。しかしどこの部屋だか判らないので、一番手前の部屋を覗いてみると、中にはいかにも研修用といった数台のワークステーションがあり、そこにデブではない白人男性が一人居た。彼は我々を見るなり「Good morning. Welcome to this training. My name is Dan. Nice to meet you!」とか言いつつ、握手を求めてきた。いきなりの攻撃に一瞬身を引いてしまったが、何も答えないわけにもいかないので定番の「Nice to meet you too.」で答える。そこからは、いつ来たんだ? どこのホテルに居るんだ? 等のやはり定番の質問(否、質問というよりDanにとっては会話なのだろうが)であった。この程度なら答えられる。実は私は2年前に日本に行ったんですよ、なんて言っている。おぉー、なんてもっともらしい受け答えをする。いやー日本は遠いねえ、ミネアポリス、シアトル、そして成田だ、実に遠い、とか他にも色々なことを言っている。俺は殆ど理解できたが、先輩は例によってさっぱりわからなかったらしい。俺はこの会話で若干気楽になったが、先輩は恐怖感が倍増したそうだ。

とりあえず席に着く。我々は(全員そうなのだが)二人で一台のマシンを使用する。マシンの前に座ると妙な落ち着きを感じるのがプログラマーの性である。落ち着いているところで、講師のDanが「外にあるコーヒーにパンでもどうだ?」と言うので、素直に食うことにする。のっけから緊張しまくって忘れていた。用意されたパンは例によって砂糖たっぷりのデニッシュである。先輩は、朝からこれじゃあ太るに決まってるじゃねえか、とか言いながら持っていく。Danに「中で食っても良いのか?」と聞くと、Oh ye----s、なんて言うので堂々とマシンの前で食う。

そんなことをしているうちに、実は結構な時間になっている。研修は9時からのはずなのだが、5分前になっても他に誰も現れない。机の上のAgendaによると、我々の他に航空機メーカーB社、半導体メーカーM社等の人間が来るはずなのだが、一向に来る気配がない。しかしDanは泰然としたもので、マシンに向かって何やら打ち込んでいる。我々も負けじとマシンにログインし、某ソフトを起動したりしてみる。おぉ、英語版だ。当然といえば当然だ。

とりあえず起動して安心したところで、机上のマニュアル類に目を通してみる。何しろ今回の研修はカスタマイズ上級コースであり、我が社でも、否、下手すると日本人は過去に誰も受けたことがないのではないか、というシロモノである。どんなとんでもないことが書いてあるのだろうか、と思ったが、実は大したことなさそうだ。我々がいつもやっていることである。先輩は全然読めん、とびびっているが、何といっても我々に課された仕事はこの研修を理解することではなく、マニュアルを持って帰ることである、と開き直らせることにする。

そうこうするうちに徐々に他の研修生達が集まってくる。完全に遅刻しているくせして、Mornin' とか言いつつ堂々と入ってくる。軒並みデブなので余計に堂々と見える。そしてそのデブ連中は、席についたと思うとおもむろに廊下に出てデニッシュを山のように皿に乗せて持ってくる。全くもって自分をふりかえることを知らない連中である。このような光景を、Danは当たり前のように見つめている。米国ではこんなのは当たり前なのだろうか。

しかし時計が9時15分になると、さすがのDanも我慢ならなくなったようである。まだ2名ほど来ていないのだが、そろそろ始めましょうか、ということになった。まずはDanが自己紹介をする。基本的に我々以外の米国人に向かって喋っているのでさっきよりペースが速い。うっ、まずいぞ。わからなくなりつつある。そして次に、順番に自分の「会社の」紹介をしてください、ということになった。しまった、自己紹介ではなく自社紹介ではないか。密かに考えていた文章がガタガタに崩れていく。適当に考えてみるが、そもそも紹介できるほど大した会社じゃないんだから、どうだっていいやと開き直ることにした。

さて俺の番が来た。みなさんこんにちは、私は○○です、どこそこで働いています、昨年我が社は日本でのこのソフトのベストリセラーとなりました、私はこのソフトを2年ほど前から使っています...なんて言っていると、すかさずDanから3年じゃねえか? というツッコミが入る。しまった、自分のことを言ってしまった。そうです、私は2年ですが会社は3年です、とか適当なフォローで逃げたつもりになる。適当に言ったところで、Danが勝手に我が社のことを紹介し始めてくれた。おお、頼もしい。彼の会社はこのソフトの日本における重要な販売チャンネルでどうたらこうたら、と言っている。とりあえず俺の番は無事終わる。よし、まずは最初の難関をクリアした。

そして次は先輩の番である。何を言うのかと思ったら「私は××です。私は英語が得意ではありません」で終わってしまったではないか! さすがのDanも失笑し、俺はドーハの悲劇の時の川平慈英のように間の抜けた表情になる。いくらなんでもそれはないだろう。かくしてその後の研修の中で我々2人に対する質問は、全て俺に向けられることになった。

さて、それ以外の人の自社紹介もよくわからないまま終わり、研修が始まる。そして始まったころにまた一人やって来た。女性だったが、例によってデブである。しかも遅刻したくせして片手に新聞、もう片手にコーラというなめきったスタイルである。それでも彼女は堂々としたもので、何事も無かったように席に着く。Danも呆れたのか、いつものことだと思ったのか、特に気にすることもなく研修を進める。研修でまず最初にやることは当然の事だがマシンにログインし、ソフトを起動することである。我々はパスワードも勝手に予想してログイン、起動してしまったので余裕たっぷりである....ここまでは。

まず最初の講義は開発環境の構成についてのお話である。基本的にマニュアルに沿って進めるのだが、マニュアルには大雑把な事しか書いていないので必然的にそれをDanが補足する形になる。しかーし、よーく耳を澄まして聞いているつもりでもDanの言っていることが半分くらいしか判らない。判らないのは耳を澄まそうがそうしなかろうが変わらないのだが、とにかく言っていること一つ一つを集中して聞かないとさっぱりわからん。それを察してくれたのかどうか知らないが、Danは白板に向かって重要な点を書いていく。有り難いことだ。

一通り説明が終わり、実際にその環境を作ってみようということになった。たかだか10分くらいの説明だったのだが、集中して聞いていたので目茶苦茶疲れた。ここまで集中して人の話を聞くこともそうそうないだろう。我が社の上司達も俺の話をこのくらい真面目に聞いて欲しいもんだ。そして先輩は例によって殆ど理解できなかったようだ。話している内容の半分以上は専門用語なんだから、せめて三分の一くらいは理解して欲しいものである。

さて、このソフトもバージョンが2.3に上がってかなり変わった。日本語版は2.2までしかない(この日本語版も我々が作っているのだが)ので、若干違和感がある。開発環境の作成も、今までは全てコマンドラインからだったのに、ブラウザで出来るようになるとは進化したものだ。とにかく初めてやることなので、何かするたびに「おぉー」とか言いながら環境を作る。こんなのは本を見ながらやればよいからどうにでもなる。さて全員環境が出来たところで、さあ新しいソースを作りましょう、ということになるのだが、ちょっと話を聞き逃すと話の筋を把握するのが大変だ。すぐについていけなくなってしまう。本来なら話を聞けるのは当たり前で、環境作りに一生懸命になるはずなのだが、我々はその逆なのだから困りものだ。

まあ何とか環境も出来て、Workshopに従ってプログラム作りとなる。マニュアルにはああだこうだと書いてあるが、そんなことは我々は判りきっているので演習はあっという間に終わる。周りを見てみると、どうもすんなりとはいっていないようだ。フッ、お前等みたいなデブ共にできるわけがなかろう、日本ナンバーワンの売り上げを誇る我々の実力を思い知ったか、なんて偉そうな態度をしていると、後方からDanがどうだ? と聞いてきた。しまった、油断しているうちに背後を取られたか。受け答えをまるで考えていなかったので、適当にオーケーだとかグッドだとか言いながらきちんと動作しているところを見せてお茶を濁す。Danも納得したようだ。危ないところであった。今後はきちんと対策を立てなければならない。

さて、そうこうするうちに12時になった。ランチの時間である。午後は1時から始めます、ということで午前の部を終わる。ようやく朝8時半にこの場所に来てから初めての安堵の時間となった。さあ昼飯はどこにするか、というまえにとりあえず一服だ。ビルの中は当然ダメ、さらにビルの前もダメなので、灰皿のある場所を探す。2つ隣りのビルの玄関に灰皿があった。そこで朝以来の一服である。ここまで満足感のある一服は久しぶりである。さあ昼飯はどうしましょうかねえ、なんて言っていると、目の前を俺が捜し求めていたIMPULSE(我が愛車PIAZZAの北米仕様)が走っているではないか! 米国滞在4日目にしてついに目撃したそのIMPULSEは、フロントがボロボロでライトがつくのかどうかさえ定かではない状態であった。美しい車なんだから、せめてもう少しまともな状態で乗って欲しいもんだ。しかも運転しているのはデブのババァだ。これじゃあIMPULSEが可哀相だ。

さて、問題の昼飯だ。朝から甘いパンを食ったせいでそれほど腹は減っていないのだが、何か食っておかなければ後で困る。近くにはメキシコ料理店、インド料理店、アジア料理店がある。アジア料理と大雑把にくくってしまうところが如何にも米国らしい。アジアにもいろいろあると思うのだが。メキシコ、インドは混んでいるのでアジアを選択する。客は全然居なくて何となく怪しい雰囲気ではあるが、ランチが4ドル50セントとそこそこ安いので勇気を出して入る。

入ってみると、陽気なおばちゃんが席に案内してくれる。そこでメニューを見てみると、焼きそばがあったり、チャーハンがあったり、中華があったりと、まあ殆ど日本の中華料理屋と一緒である。どれでも良いのだが、とりあえずここはランチにする。おばちゃんにLunch、と言っても何故か通じない。Today's lunch、とか言ってみるとOh,Today's special、と言われてしまった。メニューにはランチとはっきり書いてあるからそう言ったのに。今後は素直にToday's specialと言うことにする。さらにsteam riceか、baked riceか、と聞かれる。一瞬考えたが、おそらくsteamは普通の飯、bakedはチャーハンだろうと判断してsteamにする。先輩は最も簡単なMe too、でお茶を濁す。

しばし待つと、ランチが出てきた。今日のランチは焼きそばに点心である。焼きそばのはずなのだが、これはどう見ても焼きうどんにしか見えない。どうも米国人は食い物に関しては明らかに日本食を勘違いしている。これを焼きそばと言われたらぺヤングの立場はどうなると言うのだ。それにさらにライスである。ちょっと今の俺にとっては量が多いのだが、とりあえず食う。ライスは例によって米国米だからあまりうまくない。焼きそば、否、焼きうどんはまあまあの味だが、やっぱり味が濃いめである。案の定量が多いので食うのが大変だ。頼んだ飯は決して残さないのが俺の信条であるからして、頑張って全部食う。しかし、先輩は一昨日のステーキに続いて残してしまった。そろそろ残し過ぎで罰があたる頃だろう。5ドルにしてはまあまあな飯であった、と納得して店を出る。そして、昼飯後のおきまりの、かつ研修前の最後の一服をする。

そろそろ午後の部が始まるので、重い足取りで研修室に戻る。またこれから英語攻めにあうと思うと気も足も重い。部屋に入ると、例によって米国人はデニッシュをむさぼっている。お前等、さっきどっかで飯食ってきたんじゃねえのか? まったく。Danも適当に他の人達と喋っていておよそ研修の堅苦しい雰囲気ではない。それでも1時をちょっと過ぎた頃には研修が始まる。

研修は基本的には午前の続きである。Danが説明して、演習して、の繰り返しである。昼食をたらふく食った後だけに眠い。何を喋っているのかわからないだけに余計に眠い。段々Danの言うことが英語なのかお経なのかわからなくなってくる。しかしそれでもきちんと聞かなければ我々をここまで送りだしてくれた会社に失礼である。頑張って聞く。が、やっぱり半分しかわからない。そして講義、演習を何回か繰り返しつつ、途中でコーヒーとデニッシュを食しつつ、夕方5時となり、今日の研修も終わりとなる。

ようやく初日が終わった。とにかく長かった。これがあと4日もあると思うと気が遠くなる。とか考える前にとりあえずは一服である。向かいのビルにも灰皿があるのを発見し、とりあえず安息の一服をする。夕方5時とは言っても、サマータイムなのでまだまだ明るい。さて晩飯はどうしようか、ということになるが、米国人を見習って間食を多く取ったためにそれほど腹は減っていない。とりあえずは会社の近くにあるシアトル一帯有数のショッピングセンター「ベルビュー・スクエア」に行くことにする。

地球の歩き方やフリーペーパー等によれば、ベルビュー・スクエアはかなりでかくてすごいらしい。そんな抽象的な表現をされても何だか判らないので、とにかく行って確認してみることとみる。そこは実は会社のすぐそばで、歩いても行けるくらいの距離なのだが車は駐車場から出さなければならないので車で向かう。すぐに到着。一番近い入り口にから入ると、中は日本にでもいくらでもありそうなデパートである。1階から3階まで行ってみたが、単純に洋服売り場が沢山あるだけで面白くない。しかし、これで終わりではなかった。店内にある案内図によれば、全体の面積からすれば我々の居るところは5分の1にすぎないようだ。

残り5分の4に向かう。こちらはいわゆる専門店街で、食い物屋やらスポーツ用品やらCDショップやらが節操無く並んでいる。案内図には店の名前が書いてあるのだが、米国内では有名な店でも我々はそんなもの知るわけないので片っ端から入っては出てを繰り返す。一つ一つの店は大した大きさではないので、どうにも品揃えが浅くて面白味に欠ける。俺はロス滞在中に何となく買った波乗り雑誌に載っている時計が欲しかったので、それ系の店に入ってみる。ぶらぶら見て回っていると、いきなりねえちゃんが「ハァーィ」とか言ってくる。米国に知りあいなんか居るわけないので、俺に言っているのではないと思ったら、どうも俺に言っているようだ。突然そんなこと言われても何と答えてよいのかよくわからず、結局適当に会釈して終わり。同じように返せば良いだけなのだが、どうも咄嗟には出てこない。そうか。米国の店の中では誰に向かってもハァーイなのか。

結局目ぼしいものは見付からなかったので、丁度腹も減ったことだし飯でも食って帰るか、ということになった。ベルビュー・スクエアの中に何かあるだろう、と思ったら日本食の店があった。昨日の晩も、今日の昼も日本食だったしなあ....と二の足を踏んでいたが、そこには「ラーメン」の暖簾が。これは食わないわけにはいかない。今日の晩飯は此処に決定。

早速店内に入る。この店のシステムは先に会計を済ませるようだ。米国で何かする時に緊張しないようにするには、そこのシステムをいかに早く読みきるかが重要である。他の客の行動からしてそのように判断し、レジの店員に向かって味噌ラーメンを頼む。しかし、普通に「味噌ラーメン」と言ったのが悪かったのか、店員は理解できない。日本食を売るなら、日本語くらいは理解できるようになっておいてほしいものである。仕方ないので「ワン・ミソ・ラーメン」と適当に変なアクセントで言ってみたがやはり駄目なので、壁のメニューを指さしながらフィフティーン、とか言うとオー、ミソヌードル、とか言いながらようやく理解したようだ。ヌードル=ラーメンくらい覚えておいてくれ。注文番号を書いた領収書を貰い、席について待つ。

暫くすると、俺の番号が呼ばれた。出来上がったようだ。さて待望のラーメンは、というとまあぱっと見はラーメンっぽい。いざ食ってみると、どういうわけか野菜の中にセロリが入っている。これはいかん。別にセロリが嫌いなわけではないが、ラーメンの具としての野菜炒めの中にセロリを入れるのは俺のラーメン理論に反する。セロリは癖が強すぎて、麺とスープと具のバランスを大幅に崩してしまう。これは良くない。そして麺だが、なんとなくゆでた後に油で揚げたような麺で、今一つである。唯一スープだけは日本の生ラーメンレベルのものであった。量的には日本の大盛り程度であろうか。どうも全般的に満足いくものではなく、ラーメンについての理論でも店員に講釈してやりたいところだったが、こういうくどい味が米国人好みなのだからいくら言っても仕方がないであろう。そもそも偉そうに言えるほどの英語力も無い。

食事も終わり、研修で緊張し過ぎて疲れたのでさっさと部屋に帰ることにした。ホテル前で今日最後の一服をして、部屋に戻る。やっと今日一日のやることを全てクリアした。あーあ、まだ研修は1日しか終わっていないのだ。先は長い。風呂に入り、ワケの判らないテレビ番組を見ているうちに眠くなってきた。朝も早いし、今週は規則正しい生活に徹することにしよう、ということで、俺としては珍しく10時過ぎには寝てしまったのであった。

Part 6 Are we gentlemen???



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