「まつり家」に行くつもりで出かけたのに、急に「ねぎ家」に行きたくなってしまって、予定を変更して行ってきました。ねぎ家は名前が示すようにいわゆる家系ですが、本家ほどクドくなくて、若干量が多めのような気がします。

場所は藤沢市内ですが、何とも表現しがたい場所にあります。ここ何年かで開通した、石川あたりの広い道沿いです。

有名な話ですが、この「ねぎ家」の主人は湘南家（湘南台）→だし家（湘南台）→ねぎ家（現在）、と流浪（というのは語弊がありますけど適切な言葉が思い付かない）している人です。湘南家以前がどうだったのかは知りませんし、別に知る必要も無いでしょう。

これら3店はどれもちょくちょく行きましたが、一番のお気に入りは「だし家」でした。突然閉まってしまった時はかなり落胆しました。湘南家も良かったと思いますけど、もう10年近く昔の話なので記憶が曖昧です（今の湘南家よりはくどい味だったような気がする）。ねぎ家は、上に乗っているネギ油が余計（ネギ嫌いなので）ですが、まあ嫌いじゃありません。でもやっぱり「だし家」の方が良かったなあ。

ちなみに、ねぎ家の近くにも「だし家」という店はありますが、これは全然別物で、全然ダメです。辻堂にも数年前まで「だし家」はありましたが、これもダメでした。ラーメンに大根を乗せたりしていて意味不明でした。

前置きはこのへんで。珍しく夜に行ったせいなのか、祝日だからなのか、それとも年末だからなのかは判りませんけど、我々のほかには客は2人だけ。いつも混んでるのに。それと、どういうわけか主人が居ません。奥さん（と俺が勝手に思っている、いつも泣き出しそうな表情の女性）と、いつも居る「湯切り時の腰の振り方がたまらないニイチャン」と、はじめて見た太目のニイチャン。このニイチャンは、どうやらチャーハン要員みたいです。

ほんの少しだけ迷って、いつものようにラーメン（500円）を注文。今時500円を貫いているところは素晴らしい。他にチャーハンセット等のセット物が多いのもねぎ家の特徴ですが、ラーメンだけで腹いっぱいなので、このへんは頼んだことがありません。

テーブル席に座って新聞を読んでいると、他に客が居ないせいか、異常に早く出来上がってきました。早速頂いてみると、ちょっとスープが薄いような。夜はいつもこんなものなのかもしれないし、主人が居ないからなのかもしれないし、このところ濃い目のラーメンばっかり食っていたからなのかもしれないし、まあよく判りませんけど、やっぱり薄い。

それ以外は、ニイチャンの腰の振り方も、奥さんが海苔を持ったままラーメンを持ってくることも、少し固めのチャーシューも、程よい固さと太さの麺も、みんないつも通りでした。だから余計にあのスープの薄さが気になるのでありました。