憧れの3Dシャトル
すごく好きなカーステレオが2つある。1つはALPINEの昔のやつで、黒いボディに緑色のボタンが6個並んだやつ。そしてもう一つは同じくALPINEで、インダッシュの3枚CDチェンジャー。できれば黒いやつじゃなくて銀色のやつ。どっちにしてもALPINE。
前者の「黒に6個の緑ボタン」は、学生時代にバイト先の先輩が付けていたのを見て一目惚れした。カーステレオのデザインなんかに感動したのは、今のところコレが最初で最後だ。コレに関しては、既に7618Jと3348を中心に、オークションでたくさん確保してある。
そして後者の「インダッシュ3枚CDチェンジャー」、通称3Dシャトル。これは昔から欲しかったのだが、なぜかことごとく俺の前から逃げていってしまっていた。
Irmscherを入手してから1年も経たない頃、宇都宮に住んでいた1996年の話である。純正のカセットデッキが、テープを巻き込んだ挙げ句壊れてしまった。当時はまだまだカセットテープの全盛時代だった。仕方なくTDA-7552Jという、ALPINEでは一番安い銀色のカセットヘッドユニット(とはいっても29,800円)を買った。これに接続できる3Dシャトル(3DA-5986)も買いたかったのだが、値段が高すぎて買えず、以前から使っていたサンヨーのFM式チェンジャーで我慢しながら金を貯めていた。
そしてようやく金が貯まった頃、肝心の3Dシャトルがカタログ落ちしてしまっていた。正確には、3Dシャトルのヘッドユニット(3DA-7885J)はまだ売っていたのだが、TDA-7552Jに接続できるチェンジャータイプのやつ(3DA-5986)だけがカタログ落ちしていたのだ。なんてこったい。
それから暫くの間、カーショップやハードオフを巡りながら3Dシャトルを探していたのだが、そのうちにTDA-7552Jまでも壊れてしまった。かくして俺の銀色ALPINE歴は一旦幕を閉じ、貰い物のアゼスト→知人が見つけてくれたVZ700、といった具合にカーステレオを変更していった。
その頃になってオークションが一般化し、古いカーステレオが容易に手に入るようになった。全然見つからなかった「黒ボディに6個の緑ボタン」のALPINEも簡単に見つかった。雰囲気やイルミネーション色も勘案した結果、JR130につけることにした。
8DIN(馬鹿)
黒い方が集まると、今度は銀の方も集めたくなってしまった。Irmscherの場合、車自体に時計がついていないので、時計モードに固定できるカーステレオの方がいい。そして、ボリュームはダイヤル式の方が好みだ。その点では、VZ700は残念ながら不適切。「黒ボディに6個の緑ボタン」の7618Jも、時計モードに固定できないのでやっぱりダメだし、そもそもオレンジイルミネーションのIrmscherには6個の緑ボタンが今ひとつ似合わない。ここで銀のヤツが俄然脚光を浴びる。以前使っていたTDA-7552Jは、これらの条件を全て満たしているし、デザインも好みだった。しかもコレには3Dシャトルが接続できる。急にまた欲しくなってきた。
そこで、TDA-7552Jの上級グレードに該当するTDA-7558Jを入手した。ついでにCDチェンジャーもCHA-S607を入手し、アンプはJR130と同じく3555にした。定価で言えば軽く15万オーバー。自分にはまるで似つかわしくない構成になってしまった。これでAMラジオの野球中継ばっかり聞いていたら怒られそうだ。
しかし、肝心の3Dシャトルが全然出てこない。出てきてもやけに高かったり、動作不良だったりする。ヘッドユニットは結構出てくるのに、チェンジャーは圧倒的に数が少ない。そんな状況の中、何となくDSP&カセット(TDA-5648)を落札して、TDA-7558Jとあわせてツインカセット仕様なんていう、まったく無意味な構成になってしまった。
そのうちにIrmscherに乗る機会そのものが激減してしまい、ますます購入意欲が減退してしまった。さらにその後VZ707を見つけてしまったせいで、遂にTDA-7558JとCHA-S607までも外してしまった。これらは今はプリメーラについている。
こうして何度も何度も買いそびれていた3Dシャトル。半ばその存在を忘れかけていたのだが、体調不良騒ぎでずっと家に居るはめになり、暇つぶしにオークション巡りをしているうちに偶然発見してしまった。しかも、以前に比べて値が上がらない。こうなると3Dシャトル熱は上がる一方で、その熱を抑えきれず、遂に落札してしまった。TDA-7558Jとセットで5260円。
1996年から8年間にわたって細々と探し続けた3Dシャトル。これがようやく手に入ることになったわけだが、ここまでグダグダ書いておいて、動かなかったら凹むだろうなー。
Posted by msota | Trackback