☆☆☆☆☆ ついにスタート聖戦士ピアーツァ——ACT1
暗闇の中、矢のように走りぬけていく車があった。流れるような完成されたスタイル、
そして独創的な居住空間、そう、我等のヒーロー”ピアーツァ”だ。
”セルーボ”の宿敵トヨタリアンを倒すため奴等のアジトへ向かっていたのだ。
ピア 「ここか・・・。不気味な所だぜ」
警備員 「誰だね、君は」
ピア 「工場見学に来た修学旅行生ですが、皆とはぐれちゃって・・・」
警備員 「そう、気をつけてね」
そう言い鉄の門を開けてくれた。
ピア 「フッ、こんな夜中に修学旅行もねえだろ、おいぼれめ!」
工場内は深夜だというのに、たくさんのマシンがうなりをあげて、次次とトヨタリアンを
作っていた。
カターン! 誤まって足元にあった棒を落としてしまった。
トヨタリアンの軍団 「誰だ!」
無数のサーチライトに照らされ、ピアーツァの姿があらわになった。
ズダダダダーン! リベットガンやスポット溶接攻撃の中、軽やかに身をひるがえしてかわした。
ピア 「畜生、こんなにやたらめったら撃たれたら身動きがとれねえ」
しかし奴等の攻撃は次第に弱くなり、1台、2台と止まってしまう。そしていつしか全車止まってしまった。そう生産ラインを出たばかりの車にはガソリンが入ってないのだ。
ピア 「よし、チャンスだ!」
ガツン!・・・・・・何者かに後ろから殴られ気を失った。それは馬鹿力のトラタトラックだった。彼はピアーツァを背中に背負いこみ、長い通路の奥の部屋に連れていった。そこにはあの総統セルシオと傲慢な態度のクラウン等の幹部が集まっていた。テーブルの上に身を投げ捨てられ、ピアーツァは気を取り戻す。
ピア 「うっうっ・・・ここは・・・あっ、キサマはセルシオ!」
セルシオ「フッフッフッフッ」
不敵な笑いを浮かべ、彼はピアーツァを見下ろしていた。
彼のアジトに乗りこんだピアーツァはいったい!? ACT2に続く!
(MKFCロンドン支部長/霧のロンドンエアポート)
ママ 「きっと大丈夫よ。御近所のMさんが行ったことあるんだって。高校の時、モデルケースとかで修学旅行がなくて、代わりに学習旅行っていうのがあって、それが班行動で、行きたくもないのに同じ班の男子の意見で無理やり連れていかれたんだって。それでも、今は元気に出版社に勤めてるでしょ」
子供 「スゴーイッ、よく戻れたね、強いんだね。でも、その時きっとトラタトラックに殴られたんだね、あのお姉さん、少し頭ヘンだから。”聖戦士ピアーツァ”の作者に、ふつうは拍手をおくるって言うのに、ハクシャをおくるって言ってたもん!」(薄謝だよ)