BMW K100RS Over 100,000km Project
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買うならBMW認定中古車と決めていた。しかし、相場を見るだけなら何処でも良い。というわけで、とりあえず近くのUモータースに行く。ここには3台あった。初期型の銀、25,000kmで45万円、ABS付きの白、15,000kmが65万円、同じく青/白で2,500kmがやはり65万円であった。

これは大体予想通りであった。が、しかし、青/白の2,500kmは怪しい。俺ならば下手すれば2カ月で乗ってしまう距離だ。10年近く前のバイクでこの距離だ。やはり噂通りこの店は怪しいと見切りを付け、その場を去る。

そして翌週、横浜のBMW正規代理店の○富オートに行く。店の前に着くと店内にはオッサンがうじゃうじゃ居る。しかも揃いも揃ってBMWのワッペンの付いたジャケットを着て。中にはBMWのワッペン付き帽子までかぶっているヒトまで居る。どうもこういうところが若い連中からBMWが煙たがられる原因の一つなのではないか、と思う。あきらかに部外者が入りにくい雰囲気を醸し出している。

しかし俺はそんなことにも臆せず店内に入る。すると、先日Uモータースで見たものと同じ青/白のK100RSがあった。88年式、走行15,970km、車検は翌々年4月まで。若干のカウルの擦り傷はあるが、逆にこういう方が乗っていたんだとわかるから安心できたりもする。さらに、純正オプションの水温計、燃料計、グリップヒーターまで付いている。これで車体価格53万円。明らかにお買い得だ。俺の心は揺れる。揺れに揺れまくる。「見付けたときが買い時」というISUZU-MLの格言が俺の心を煽る。

しかし、この時まだNinjaは売れていなかった。27,000km走ったNinjaなんて、下取りでは25万円がいいところだろう。何としても個人売買で売らなければならない。そう思うと、とてもではないがこの段階で買ってしまうわけにはいかない。話を聞くともっと欲しくなってしまう(少し前に埼玉の某所でその良い例を見ている)ので、断腸の思いでその場を後にした。

そして2週間が経った。半分諦めていたfj.fleamarket.autosでNinjaが売れた。約38.5万円。買ってくれた方も、最初は迷ったが試乗した瞬間にどうしても買いたくなってしまったそうだ。この辺の気持ちは皆同じようなものなのだろう。そして俺は売れた翌日、居ても立ってもいられなくなり午前半休を取り、雨の中を愛車PIAZZAで○富オートへと向かった。あの青/白のK100RSがまだ売れていないことを祈りつつ....

店に着くと、それはまだ2週間前と同じ場所にあった。オッサン達が居ようと居まいと関係ない。さっさと店に入り、再度バイクをチェックする。やはり大きな問題は無さそうだ。店のヒトに「まだ売れていませんか?」と思わず変な聞き方をしてしまう。売れていないらしい。とりあえず見積もりをとってもらう。登録、整備等を含め、60万弱の提示であった。

一応もう一度よく考えてみる。すると、店のヒト(実は店長さんだった)が認定中古車のパンフレットをくれた。ここに、俺を決心させるに十分な一言「慣らしの要らない新車みたいなものですね」。さらに認定中古車必須の交換項目を見ると、新品バッテリー等と並んでフロントフォークオイル交換等の項目がある。これなら文句はない。まさに慣らしの要らない新車だ。決めた。買った。

しかしまあ、買い替えを決意したのが1997年9月6日、契約が9月26日。60万円(実際には差し引き約21万円)の買い物をこうもあっさりしてしまうとは、俺はなんとオソロシイ奴なんだろう。しかも試乗もせず、エンジンもかけずに。

なんてことを一応考えつつ、10月3日の納車を心待ちにしつつ出社した俺であった。


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