1. Asso di FioriとPIAZZAの外観上の違いを10箇所以上指摘できる(エンブレム等の差異は含めず)。
    (1) フロントウィンドウの傾斜角(24度から28度に変更)
    Asso di Fioriはウィンドウの先端がエンジン後部に掛かっており、ガラスを通した視界に歪みが出る恐れがあった為。
    (2) リヤハッチゲートの傾斜角
    (3) 前後のオーバーハング
    (4) エンジンフード先端の形状
    ヘッドライトの高さがオリジナルより高い為、ノーズを低く見せる為にエンジンフードの先端を前方に落とし込んでいる。
    (5) フロントグリルの段数
    Asso di Fiori: 3段
    PIAZZA: 4段(実際は3段に見える)
    (6) ウィンカー
    Asso di Fioriの方がウィンカーの厚みが薄く、角が丸い。
    (7) フロントバンパー
    Asso di Fioriではバンパーがゴム製でウィンカーの位置も外側だったのに対し、PIAZZAはバンパーがフロントアンダーカウルと一体のポリカーボネート製になり、ウィンカー位置も内側に寄った。
    (8) バンパー下の開口部
    PIAZZAの方が開口部が狭く、両側に牽引フックが追加されている。
    (9) フロントエアダムの有無
    PIAZZAには無い。
    (10) ホイールアーチのモールディング(アーチフレア)
    PIAZZAの方が幅が広い。
    (11) ドアノブの形状
    (12) 給油口の位置及び形状
    Asso di Fioriは給油口が左側で給油口の形状が○。
    PIAZZAは給油口が右側
    (13) アルミホイルのデザイン
    PIAZZAの方が四角型の穴が一列少ない。
    (14) 前後ワイパーの形状
    (15) リヤコンビネーションランプの形状
    (16) マフラーの突出位置
    Asso di Fioriは右。PIAZZAは左。
    (17) リヤハッチゲートのキー・ホールの有無
    Asso di Fioriにはキー・ホールが無い
    (18) リヤコンビネーションランプとバンパーの幅
    PIAZZAでは両者の幅が揃えられている。

    等々。

  2. PIAZZAは量産車で世界初のフラッシュ・サーフェースボディであることを知っている。
    アウディ100より早く、世界初。
  3. PIAZZAが可動式のヘッドライトカバーを採用した理由を知っている。
    ウェッジシェイプのデザイン上フロントノーズを落とし込みたいが、アメリカの法規上一定のヘッドライト高(中心部で610mm以上の高さが無いといけない)を確保しないといけなかった為。
  4. ピアッツァはトヨタ車以外で始めて4速ATを採用した事を知っている。
    トヨタに引き続き、アイシン・ワーナー製4速ATが採用された。都内等の低速走行時等では4速で自動変速されると駆動力不足となって却って走り難くなる為、オーバードライブのキャンセルスイッチが右側サテライトボックスに付けられているが、思わぬ所にミッションのスイッチがある為、キャンセルスイッチの存在にしばらく気付かなかったオーナーが居たりする。
  5. IrmscherはXSに比べてサスペンションを何を目的としてどう変更したかを説明できる。
    サスペンションチューニングの目的は、高速直進安定性及び高速コーナーリング性能の向上であり、コーナーを如何に正確にトレースするかに重点が置かれている。
    前後のサスペンションはタイヤの接地性及び路面追従性を高める為、ロール剛性の見直しが図られた。
    フロントコイルスプリングのバネレートはターボ車のノーマルサスより上げられており(但し、ターボ車のスポーツサスよりは下げられている)、フロントショックアブソーバーの伸び側の減衰力を下げ、圧縮側の減衰力を上げている。ブロントスタビライザーはそれまでの27φの物から、DOHC車用の25φの細い物に交換され、フロントのロール剛性を下げている。リヤのショックアブソーバーはノーマルのターボ車に対して変更されていないが、リヤのコイルスプリングはバネレートを下げ、スタビライザーはソフトライドサス用の物と交換する事でサスの硬さを押さえ、路面追従性を上げている。
  6. PIAZZAのシャシーはPF50/60Geminiと共通であるという誤説を訂正して説明できる。
    PIAZZAのシャーシはPFジェミニをベースに開発されており、サスペンションの形式も同一である。但し、AT,パワステ等PIAZZAの為に新規設計された部品も多く、その他の部品も殆どがPIAZZAに合わせて何等かの変更を受けている為、開発のベースはPFジェミニであったが、実質的にはPIAZZAのシャーシはジェミニとは別物となっている。
    (そもそもPIAZZAはPFジェミニよりトレッドもホイールベースも長いから、PFジェミニのシャーシにそのまま乗せる事は出来ない)

    PFジェミニに比べてPIAZZAは、

    ホイールベース +35mm
    トレッド  前 +8mm
          後 +13mm
    

    (トレッドはターボ車では更に前 +10mm,後 +15mm広げられる)

    更に、PIAZZAは外観こそ殆ど変わらないものの、時代が進むに連れてシャーシやその他の部分に細部に絶えず小改良が行なわれているので、後期のPIAZZAのシャーシにはPFジェミニの面影は殆ど無くなった。PIAZZAのフロントサスペンションはダブルウィッシュボーンのロアアームが新設計であり、各ブッシュはPFジェミニより大型化され、硬軟2種類のゴムを組み合わせた複合型になっている。ショックアブソーバーは前後共新規開発された通常の複筒ガス封入型(除PIAZZA handling by LOTUS)であるが、Irmscherを含むターボ車は、リヤのショックアブソーバーにいすゞが開発したハイコンダンパーとよばれるアブソーバーが用いられている。

    PIAZZAのブレーキはデビュー当初よりフロント、リヤ共にフローティングキャリパー型ディスクブレーキである。フロントブレーキのローターは新設計の18mm厚ベンチレーテッド型であり、リアのローターはジェミニZZ/Rと共用の10mmソリッド型であった。PIAZZAのターボモデルはブレーキの強化が図られ、ローターは前後とも一回り大きくなり、リヤディスクブレーキはこの時よりベンチレーテッド化された。後にブレーキシリンダーにはBバルブが追加された。

    ブレーキのマスターシリンダはシリンダボディーが新設計され、ターボ車のATモデルは及び最後期型のMT車はマスターバックがタンデムになった。

  7. ATFとパワステオイルがメインテナンスフリーになったのは何時からか知っている。
    1985年10月マイナーチェンジの86年型から。
  8. PIAZZAのターボは何故エレクトロターボと呼ばれているか知っている。
    PIAZZAに使われていたエレクトロターボとは、簡単に言うとターボのウェストゲートの制御機構として、通常のアクチュエータの他に、コンピュータで制御されるステッピングモーターによる制御機構を付加したものである。(世界初)これにより低速から高速まで可変過給圧制御を行い、低速では過給圧の上昇を早め、高速では過給圧を高めて大出力を得る事を目的としている。

    エレクトロターボでは、ウェストゲートに通常のダイアフラム式アクチュエータの他に、ステッピングモーターがスプリングで繋がっている。ステッピングモータを回転させると、その内部のスプリングの張力が変化するが、このスプリングはウェストゲートアクチュエータ内のダイアフラムスプリングと並列に配置されていて、その合力が過給圧と釣り合う為、コンピュータでステッピングモータの回転角を決める事で過給圧を調整している訳である。

    このコンピュータにはエンジン回転数,冷却水水温,加速判定スイッチによるスロットルペダルの踏み込み具合,ノックセンサーによるノッキング状況という情報が入力され、低速時にはウェストゲートを強制全閉し低回転で過給圧を高め、高速時には過給圧を上げ、大出力を発揮させるようにしている。又、加速時には更に高い過給圧とし、大トルクを発生させる一方、ノックセンサーのフェイル時や水温異常上昇時にはノッキングと判断し過給圧を低下させる。

  9. PIAZZAが採用した機能で世界初のものを5つ挙げられる。

    1. マイコン制御エンジン
      G200WNのDOHCエンジンでは、それまで個別に制御されていた燃料系,点火系,EGR系,エンジン回転数制御をマイコンによって集中制御している。

    2. ホットワイヤー式エアフロセンサー
      空気流量の測定にホットワイヤーを用いている為、直接質量流量を測定出来る他、構造が簡単で可動部位が無い為信頼性が高い。

    3. ディスビ内臓光電式クランク角センサー
      クランク角センサーには発光ダイオード,受光ダイオード及び信号発生用に角度信号用の穴が360個開けられたロータープレートが組み合わされて使われている。

    4. メモリー付きチルトコラム
      ステアリングホイールは4段階の位置に固定できるが、降車時はチルトレバーの操作により、ステアリングホイール固定機能が解除され、ステアリングホイールが上に跳ね上がる。 跳ね上げたステアリングホイールは乗車時に単に引き下げるだけで元の設定位置に戻る。

    5. マルチコントロールシート
      従来の無段階調節式リクライニングシートの不便さを解消する為、無段階リクライニング機能に20°毎の3段階のクイックアジャスト機構を追加したもの。

  10. PIAZZA CITY LIFE仕様のタイヤサイズを知っている。
    205/60HR14。初めて60タイヤを履いたPIAZZAである。
  11. Irmscherのリヤウィングのデザインスタディとなった車を知っている。
    PIAZZA AD。
  12. シートを見ただけでIrmscherの前期/中期/後期を見分けることが出来る。
    Irmsherは登場当初はシートの色が黒だったが、1987年8月のIrmsher2度目のマイナーチェンジの時からグレーになった。(この時同時に、乗り降りをし易くする為、シートバック形状を変更)
    そして、1988年6月の3度め(NERO Irmsherは3月のマイナーチェンジから)のマイナーチェンジの時からまた黒になった。(但しシート生地は最初と変わっている)
  13. PIAZZAにスノータイヤ及びそれ用の鉄ホイールの設定があった事を知っている。
    195/60R14 85Qタイヤ。14X5.5JJスチールホイール。
  14. PIAZZAのATがオーバードライブに入る時の条件を知っている。
    ・シフトポジション ”D”
    ・スロットルペダル角度85%以下
    ・車速45km/h以上

    の状態が揃った時のみ作動。

  15. PIAZZAの輸出型は、右ハンドル車と左ハンドル車とで燃料タンクの容量が違う事を知っている。
    右ハンドル車:58l

    左ハンドル車:57l
  16. 88年2月以降のPIAZZA NEROには何故IMPULSEのボンネットフードとフロントグリルが流用されたか?
    PIAZZA とPIAZZA NEROとの違いをより明確にする為、外見上の違いを出す様ヤナセ側より強い要請があったから。
  17. 歴代グレードの中で最も短命だったグレードはどれか?
    XC。1982年6月24日登場、1983年5月30日形式消滅。
  18. PIAZZA handling by LOTUSとPIAZZA NERO handling by LOTUSのインテリアの違いを指摘できる。
    (1) PIAZZA handling by LOTUSはラジオのダイバーシティアンテナがリアクォーターウィンドウの左側についていない。
    (2) カーステレオが違う。(PIAZZA handling by LOTUSはクラリオン,PIAZZA NERO handling by LOTUSはTechnics)
    PIAZZA NERO handling by LOTUSには専用オプションのCDプレーヤーがあり、CDプレーヤー本体にNEROのロゴが入る。
  19. PIAZZAとPIAZZA NEROの違いを具体的に把握している(上記以外)。
    よくPIAZZA NEROはヘッドライトが4灯の点がPIAZZAと違うと思われているが、PIAZZA NEROも「最初は2灯」である。
    PIAZZA NEROが4灯になるのは、1984年6月12日発売のターボXE及びターボXSからで、その後同年9月8日のマイナーチェンジでBELLA及びXJが4灯になった。つまり、PIAZZA NEROも発売から「3年間はヘッドライトが2灯」だったのである。

    では、PIAZZAとPIAZZA NEROがどこが違うかと言うと、

    (1) PIAZZA NEROにのみブラックのボディーカラーが用意されている。
    PIAZZA NEROのイメージカラーは黒である。その為、PIAZZA NEROにのみブラックのボディーカラーがある。

    (2) PIAZZA NEROの方が同一年式同一グレードで比べた場合装備が充実している。
    ターボ車の場合あまり差はないが、ノンターボ車では、中期型以降だと同一グレードでもPIAZZA NEROの方はブロンズガラス,2.5mile衝撃吸収大型ウレタンバンパー,サイドプロテクトモール装備だったりして、PIAZZAの一段上のグレードに比類する装備になっている。

    (3) 内装の生地が違う。
    PIAZZA NEROには輸出車用の内装生地が用いられている。(この辺りは年式別グレード別によってまた細かく違う)

    (4) タイヤが違う。
    ノンターボ車のタイヤサイズはPIAZZAは165SR13,PIAZZA NEROは
    185/70HR13。タイヤのメーカーも違う。
    ヤナセがコンチネンタルタイヤを取り扱っている為、コンチネンタルを履いたNEROも売られている。

    (5) PIAZZA NEROの1988年3月のマイチェンからはボンネット及びフロントグリルがIMPULSE用のものが装着された。
    フロントグリルには新IDFマークの代わりにNEROバッジが付けられる。(XE,XE HBL,Irmscher,XSは金色,XJは銀色)
    同時にPIAZZA NERO Irmscherのリヤスポイラーが3本ステーになった。

    本当は年式及びグレードによって細かく区別されるので、それを踏まえた話をしなければならない。上記の2,3,4の内容は個々のケースで当てはまらない場合がある事を付記しておく。

  20. 生産終了寸前のPIAZZAは車種が2種類しか無かったことを知っている。
    handling by LOTUS,Irmscherの2種。共にATのみ。
    (厳密にはHBLにはLimitedもある)
    ボディーカラーは
    HBL      : ブリティッシュグリーンマイカ
    Irmscher : トルーパーブルー
    のみ。
正解数 コメント
0 まずはPIAZZAを愛することから始めましょう。そうすれば自ずと道は開けます。
1-7 とりあえず古本屋で雑誌のバックナンバーを買い込みましょう。えっ? どれに載っているって? それはこのサイトのどこかに書いてあります。
8-13 雑誌をちゃんと読みましたか?買っただけで満足しては駄目です。隅から隅まで調査し、写真を並べてみて違いを見つける能力が無ければ、雲上人にはなれません。
14-19 やはりオプション等は雑誌だけでは判りませんね。それならばカタログを探しましょう。
20 本当に全部出来たのですか? あなたは既に普通の人ではありません。そういう方は雲上人編へどうぞ。