☆☆☆☆☆ 聖戦士ピアーツァACT6——マークII兄弟出現
ピアーツァはクラウンとの決戦が始まると言うのに不敵な微笑みを浮かべていた。
ピア「フフッ、トヨタリアン、おまえ等もミスしたな。”のぶしで公”の桜の入れ墨を見逃すとはな・・・。お陰で彼は目を覚ましたぞ」
クラ「フッ、そんなことか・・・。よし、お前には最高の絶望を味わってもらおう。皆の者いでよそうらえ~」
すると、荒廃した工場の中から白い3車が現れた。そう、彼等はトヨタリアンの精鋭マークII3兄弟だ!
マークII「われら3人はクラウン様に仕える者だ。ピアーツァ覚悟!」
ピアーツァ「オ、オイ、チョット待てよ。3人揃って何なんだ? ジェットストリームアタックかぁ?」
マー「とぅおりゃあ!」
チェイサー「キェーイッ!」
クレスタ「ハーッ!」
※ ※ ※
一方、テレビスタジオでは—–
カペラ「おっと、精鋭達は一気に勝負に出ました!」
ジープ「これはちょっとマズイんじゃないですか。彼等は強いですよ。ツインカム24にツインターボにTEMS、最新の武器です・・・」
※ ※ ※
バキッ! ガツン!
ピア「グワッ!」
3兄弟の猛攻撃にピアーツァはガクッと片ヒザをついてしまった。
ピア「テ、テメエラ卑怯だぞ!」
そう、彼等は卑怯なのだ。狭い道でもわが物顔で走り、道をゆずっても知らん顔。それがトヨタリアンだ。
マー「よし、とどめだ!」
彼等はピアーツァに肉迫した! キラッと光るピアーツァのボディ、ワックスのりのりのピアーツァに彼等の姿が写る!
クレ「?」チェ「?」
彼等は混乱した。仲間がいる・・・。ここにもそこにも、そしてどこもかしこも仲間達だ。似た顔同士の悲しいサガ、見分けがつかない。
マー「かまうな、やれ!」
血迷った3人は互いに戦い始めた。
※ ※ ※
カペ「おや?どうしたんでしょう」
ジー「うむ、ワックスのりのりだったのか、これで自滅してくれれば」
カペ「ひょっとしたら?」
スタジオにニュースが入った。
カペ「えー、只今入ったニュースです。トヨタリアンとピアーツァの戦闘につき、以前は(宇宙戦士セルーボ参照)トヨタリアン指示の姿勢を取っていたミツビシですが同社の系列ミツビシ石油は、トヨタリアンに対するを差し止めるという経済制裁に出ました」
—–ACT7に続く—–
(MFCロンドン支部長/霧のロンドンエアポート)
子供「・・・・・・ママのことが心配でゴハン食べたくなくなっちゃった・・・」
ママ「どうしたの?」
子供「ママ、毎朝長い時間、3面鏡の前に座っているでしょ? その顔がいっぱい映ってるんだもの、マークII達みたいに血迷っちゃうんじゃないかと思って・・・」
ママ(ムッ)「あのね、女の人は自分の姿を見るのが好きなの。いろんな方向から見てチェックしてるの。御近所のMさんだって、会社にいっぱい鏡が張ってあって、いつも見とれているって言っていたわ。みんな、そんなものなのよ」
パパ(鏡張りの会社って・・・・・・Mさんはホテトル嬢なのかぁ?)