☆☆☆☆☆ 聖戦士ピアーツァACT7——異次元での現象

同士討ちを始めたマークII3兄弟だが、互いに力尽きて、息も切れかかっていた。

ピアーツァ「こ、これがオーナーの愛情の力か・・・」

ピアーツァは改めてオーナーに感謝した。そして、ふっと肩の力が抜け、一息つこうとしたその時!

マー「これをくらえ!」

グォーと音を立て、衝撃波がピアーツァを襲った!

ピア「ウワーッ!」

すさまじい勢いにより、異次元の空間に放り込まれてしまった!

※     ※     ※

一方、取材中のTV側では—–

アナ「おや、どうしたんでしょう。マークIIからの青い波がピアーツァを襲い、虚空の彼方に消え去ってしまいました! スタジオの皆さん、見ましたか?」
ジープ「しまった! 異次元に・・・」
カペラ「は?」
ジー 「異次元は恐ろしいです。生きて戻ってくるのは並大抵のことじゃない・・・」
カペ 「・・・・・・」

※     ※     ※

恐るべしトヨタリアン! 今さらながら強大な力を見せ付けられた。

クラウン「フハハハッ。マークII達は息絶えてしまったが、ピアーツァが死んでしまえば、天下はわが手中に収めたようなものだ」
スタリオン「それはどうかな!」
クラ「なに!」
スタ「ついにリアシールドが付いたのさ(甘楽郡の三沢さん、おめでとう!)。待たされたぶん、パワーも倍増だ」

そういうスタリオンのタコメーターはレッドを振り切り、ブーストは全開。ボルテージはピークを迎えていた! 彼の激しい力が、やがて、サイクロンを呼び起こす。雌雄を決する時が来た!
一方、ピアーツァは異次元で奇妙な現象にとらわれていた。全身が金色の光に包まれ、体の中から力が湧いてきた。ダイヤの輝きに負けない美しい色だった。

ピア「こ、これは・・・」

胸にバッジが付いて光り輝いた。濃緑に黄色で”LOTUS”。

ピア「ロ、ロータス・チューンド・サスペンション」

名門中の名門ロータスだ。

ピア「これなら勝てる」

並のクルマなら命尽きてしまう異次元でも、ピアーツァの流麗なボディはキズ付くどころか輝きを増していった。そして、いざスタリオンのもとへ、そして力を合わせトヨタリアンを倒すのだ。ACT8に続く。
(P.S)良い子の皆さん、ゴハンは”ピアーツァ”を観る前に食べようね。そうそう、食べたら歯を磨こう。じゃ、また!
(MFCロンドン支部長/霧のロンドンエアポート)

子供「サクロン!」
ママ「サクロンって胃薬のこと? 最近”ピアーツァ”見る前にゴハン食べちゃってくれるようになったのはいいんだけど、「始まっちゃう」ってあせって急いで食べるんだもの。だから、お腹が痛くなっちゃうのよ」
子供「違うよ。スタリオンのマネして”サクロン”を呼んだんだよ」
ママ「???・・・・・・。あら、キッチンで何ゴソゴソ探してるの?」
子供「緑に黄色・・・。あ、コレで作ろッ。コレを胸に付ければ、ピアーツァみたいに力が湧くんだよ」
ママ「そのフタで? そりゃ中身を飲むなら、ミロ(緑色)は確かに強い子になるけど・・・。でも、クリープ(黄色)じゃ、どっちにしても力が湧くとは思えないけど!?」