☆☆☆☆☆ 聖戦士ピアーツァACT2——スタリオン登場
セルシオ 「フハハ、この命知らずめが。何のために貴様は戦うのだ」
ピアーツァ「お前達にはない”愛と勇気と友情”だ!」
セル 「フッ、片腹痛いわ!」
クラウン 「総統! さっさと片付けてしまいましょう」
セル 「まぁ待て。こんな奴などいつでも始末できる。それより、その”友情”とやらを試してみようではないか?」
クラ 「・・・と言いますと?」
セル 「だからな・・・・」
セルシオとクラウンは得意の物静かなエンジン音で耳打ち話をした。
ピア 「何、こそこそ話してるんだ」
セル 「あ? フハハハハハ・・・」
ピアーツァを見下すかの目線であざけり笑う総統セルシオ。その時ピアーツァの脳裏を不安と恐怖が横切った。空には暗雲が広がり、辺りは薄暗い妖しい雰囲気に包まれた。
セル 「よし、そろそろ始めようか」
クラ 「ピアーツァ、よく見るがいい。これが今の世界の様子だ!」
天井に吊り下げられたモニターには庶民の心をくすぐるコピーと共にトヨタリアンのCMが、そしてそれを買い求める庶民の姿が・・・。
セル 「どうだ、言葉も出まい」
ピア 「・・・・・・」
バコン! バキバキ! 突然扉が打ち砕かれ、浮かんだシルエット。
スタリオン「ヨオ! ピアーツァ、こんな所にいたのか」
ピア 「オウ!スタリオン! 来てくれたのか」
スタ 「もちろんだ! 同じ3ドアHBクーペだぜ!」
セル 「飛んで火に入る夏の虫だな」
スタ 「ヘッ、古い奴かとお思いでしょうが、ちょっと言わしておくんなせい!気が付きゃ丸い車ばっかりじゃござんせんかい! 何の為かもわかんねえ余計な装備ばっかに気を取られ大事な何かをお忘れではござんせんか? 大事な物は失くしてから気付く言いますが、気付くのが、ちったぁ遅すぎでごぜいやす」
クラ 「だまれ! この三流役者!」
スタ 「おっと、そこの大将、俺達と一丁勝負しやせんかい?」
セル 「やってやろうじゃないか!」
妖しく光るオプティトロンメーター、そして全身力こぶのような無骨なスタリオン。数々の思惑が入り乱れる中、激動のACT3へつづく。
(MKFCロンドン支部長/霧のロンドンエアポート)
子供 「ちょっと言わしておくんなせい。気が付きゃハンバーグばっかりじゃござんせんかい!」
ママ (ドキッ・・・)
子供 「付け合わせのニンジンをモミジにしたり、ゆで卵をチューリップにすることばっかに気を取られ大事な何かをお忘れでは?」
ママ (な、なによ?・・・)
子供 「ワンパターンでマズイってことでごぜいやす」
ママ (スルドイ!)
パパ 「いやぁ~、”ピアーツァ”は教訓アニメでごぜいやす。良く言った息子!見上げたもんだぜ屋根やのフンドシ!」