そこそこ多めに走る予定にしたので、5:30頃に起きるつもりでいたのだが、ガキの騒ぐ声でかなり前に起きる羽目になった。しかも、かなり寒くて何度か目覚めたので、少々寝不足気味。
テント一式を先に片付けてから朝飯にする。湯を沸かして紅茶を作り、買ってあった菓子パンを食う。
キャンプ場を出て南下すると、すぐに南阿波サンラインに入る。かなり楽しい道だ。しかし、あっという間に終わってしまうのが玉に傷。
その後はひたすら国道55号を走る。じわじわと車が減り、楽しい道になってくる。室戸岬に到着。それほど見るものはない。
国道55号を北上して高知方面に向かう。途中の道の駅で鯖寿司を食う。バッテラみたいなものかと思ったが、こっちの方が酸っぱくなくて美味い。
土佐電鉄が走る高知市街地は、個人的にはかなりお気に入りの町並みで、今回も走りたかった(というか、ウロウロしたかった)のだが、時間的問題と、龍馬ブームで混んでいるという話もあり、今回は断念する。海沿いの県道を西に向かって走る。桂浜は、以前車で行ったのでスルー。そのまま海岸線を走り、横浪黒潮ラインに入る。この道は前回も走ったのだが、相変わらず楽しい。但し、残念ながら路面は少々荒れ気味だ。途中の駐車場で、前回またそのうち来ると誓った看板に再び遭遇した。待っててくれたか。
須崎の街を抜け、四国カルストに向かう。国道から四国カルストに向かうには、国道、県道、林道とあるが、国道と県道は最悪な酷道であることは以前体験済みなので、今回は林道にしてみた。すると、これが極めて素晴らしいワインディングであった。楽しい走りを終え、天狗高原に到着。
四国カルスト自体は以前車で来たが、やはりバイクで走るとひと味違う。駐車しやすいのをいいことに、写真を撮りまくった。カルスト台地が終わったところでUターンして来た道を戻る。こういうのは俺の主義に反するのだが、酷道と判っているところを走りたくないので仕方が無い。
県道を走って、無料キャンプ場がある久礼に向かう。キャンプ場に着くと、神戸ナンバーのK100LTと遭遇。このツーリングで初めてKに出会った。オーナーと立ち話をする。
テントを設営したところで、近くにある温泉「黒潮本陣」に向かう。ここは本来は温泉旅館だが、外来客もかなり多いようだ。実際、その温泉は素晴らしく、600円の価値は十分にある。前日の船瀬温泉も良かったが、こちらもまた素晴らしい景色だ。湯も良い。
温泉を堪能した後、須崎名物の「鍋焼きラーメン」を食いに向かう。やけに渋滞している国道55号をすりぬけしまくって須崎に着いたが、食べログに載っている店が軒並み閉まっている。そのうち2件は、目の前で暖簾を下げられるという非常に悔しい思いをした。クソっ、55号さえ渋滞していなければ・・・
ここまでくると諦めきれないので意地でも探す。お好み焼き屋やバーが出す鍋焼きラーメンは食いたくないので、和食屋に行ってみた。「杉の屋」なる店が開いていた。やっと鍋焼きラーメンにありつけそうだ。店内は、地元民が普通に飲みにくる店の雰囲気。鍋焼きラーメンはあっという間に出てきた。俺がバイクで到着した瞬間に準備したんじゃないかと言いたくなる手際の良さだ。スープは、寄せ鍋の出汁と醤油ラーメンのスープをあわせたような味で、かなり美味い。麺は、まあ普通の麺。具には竹輪の輪切り、(多分)鴨肉、そして生卵である。この暑い南国に何故か根付いている鍋焼きラーメン、食ってみるとかなり美味い。徳島ラーメンより全然美味い。桃屋の煮込みラーメンはこれにインスパイアされたんじゃないのか?
非常に満足して、既に渋滞が解消した55号でテントに戻った。K100LTのオーナーは既に寝ていた。俺も酒を飲んでさっさと寝た。