ピアッツァ関連の定例的なイベントは幾つかあり、そのうちの一つに「ピアッツァ新年会」がある。
これ自体は随分前から開催されているが、いかんせんうちのピアッツァは箱根越えどころか自宅前の坂道を登ることすら憚られるような調子の悪さだったため、ほとんどの神奈川県外イベントへの参加を見送っていた。しかし近年はほぼ調子を取り戻しており、少なくとも地続きの場所ならさほど不安はない。そこで4年ぶりの開催となるピアッツァ新年会に参加してみることにした。たまたま家庭の事情とうまく合致したので支障なかったという点も大きい。
あまり明確なスケジュールみたいなものはなく、昼前に沼津港に集合して昼飯を食い、その後駿河健康ランドに移動して宴会&宿泊、という大雑把なことだけが決まっている。とりあえず11:30沼津港着を目指して8:00過ぎに自宅を出る。
この日の天気予報はまあまあだったが、夜から天気が悪化する予報だったり、翌週が三連休ということもあるのか、道が空いている。快調にR134を走り抜ける。
前々日の小山ガレージからの引き取り時に給油したので、いつもの柳島のGSもスルー。西湘PAも空いている。
順調に箱根新道を登りきる。時間に余裕がありそうだったので大観山方面に寄り道する。常時車が多い大観山のパーキングではなく、いつも誰もいない天閣台に寄る。
ふざけているうちに他車が入ってきた。仕方がないので先に進む。
箱根から三島方面への下りは順調だったが、伊豆縦貫道との立体交差を過ぎたあたりから怪しくなる。三島から沼津にかけては毎度流れが悪いことは認識していたが、なんだかさらに悪くなっている気がする。延々信号で待たされ、20年ぐらい前にこのピアッツァのブレーキ故障でお世話になったトヨタカローラディーラーをダラダラと通過し、その後もしばらく冴えない状態が続く。余裕たっぷりのはずだったのに定時到着が怪しくなってきた。
抜け道がないかとiPhoneで調べようとしたら、ヒーターの高温で暴走してしまっており、強制リセットを強いられる。しかもリセット手順を覚えておらず苦労する。うぉ〜曲がる場所がわからん困った、と思っていたら前方にあのクルマが現れた。
— m.sota (@msota_RS) February 3, 2024
行き先は同じなので、ついていけばいい。道に迷う心配は無くなった。
無事に沼津港に着く。集合場所到着は参加者15名中ビリだったようだ。早速お馴染みの「丸天」で昼飯とする。
最近食い過ぎで胃もたれ気味なので例の巨大かき揚げは止め、寿司も先日食ったばかりなので止め、刺身も同様に止め、半ば消去法的に「上天丼」を選ぶ。メニューのこの写真が美味そうだったというのも勿論ある。
実際に出てきたのはコレ。随分とシナシナした天丼だな。騙された感が否めない。まあ味は良かったし、あら汁も美味かったので許す。
その後は駿河健康ランド(所要時間1時間以下)に各自勝手に移動して、宴会開始の19:00集合という、自由時間が6時間もある実にルーズな計画だ。仕事みたいにガチガチなのは好みではないので自分的には都合が良い。時間に滅茶苦茶余裕があるので寄り道し放題になる。
とりあえず沼津港からさほど遠くないハードストック沼津店に向かう。2022年にいすゞミーティングの道中で寄った富士店以来のハードストック再訪だ。
こちら沼津店は、下から上まで積まれたネジの棚をはじめ、展示が凝っていて楽しい。
シフトノブのネジがどこかに行ってしまったのでM4の皿ネジと、あとは耐水ペーパーを買う。早速ネジを取り付けるが、格好悪いユニクロメッキなので後日黒に塗る。
時間があるのをいいことにハードオフにも寄るが、あまり大したものは無かった。最近はどこもカーオーディオの在庫がほとんど無くて面白くない。
まだまだ時間が余っているので、前から気になっていた富士川沿いの撮影スポットと思われる場所に向かう。散々名古屋出張し続けていた時に目をつけていたところだ。以前のいすゞミーティングの道中では時間不足で寄れなかった場所に、思いがけず行くことができた。
ここまで来たらIMPULSEの広告よろしく新幹線とのツーショットを撮らねばならない。
曇っていて富士山が見えないのが残念だがどうしようもない。シャッタースピードやら絞りやらを事前に調整し、構図を決めて、数分に1回やってくるN700の撮影に備える。0系だったり500系だったりすれば写真映えするのだが、N700だとどうにも冴えない。もうちょっと外見をどうにかできなかったのか。
何度か試すうちに撮り方がわかってきた。そして撮れたのがコレだ。ああすれば良かった、という点はあるが、キリがないのでこれで終わりにする。
新幹線は数分に1回しか来ないので、その待ち時間の間にテキトーに撮影したり、カスタムイメージを使ってRAW現像したりして遊ぶ。
冬場の河川敷独特の荒涼感があってなかなか楽しい。
これだけ遊んでいるとさすがに時間が経っている。そろそろ駿河健康ランドに向かわねばならない…のだが、最初からわかっている通りでかなり近い。ここから15分程度だ。さっさと行っても良かったのだが、せっかくなのですぐ近くにあるザ・ビッグ蒲原店に寄る。イオンタウンと名乗っているのにメインテナントがザ・ビッグでいいのかと思わないでもない。安いことが取り柄のこのスーパーは自分的には実に楽しい。ザ・ビッグはどちらかというと地方に多く、神奈川県には二宮とか相模原とか、自宅から遠いところにしかないのが残念だ。近くにあったら入り浸るだろう。
今度こそ駿河健康ランドに向かう。由比あたりの海沿いを走るR1はこのあたりのドライブのハイライトだ。
気分爽快に走っているうちに目的地に着く。立体駐車場の屋上に停めるべしという指示が出ているのでそこに向かう。既に十時野郎デザインのクルマが6台並んでいた。どうやら沼津港に続いてビリ到着のようだ。
7泊8日の九州・四国・中国地方ツーリングを全泊健康ランドで済ませたこともあるほど健康ランド志向の強い自分ではあるが、ここ駿河健康ランドは使ったことがなかった。当然存在は知っていたが、近過ぎて帰宅できてしまうのが最大且つ唯一の理由だ。そんなわけで初めてここに泊まるのだが、今回は新年会ということでTVルームや仮眠室雑魚寝ではなくシングルルームだ。それはそれで良しとする。
部屋に入る。若干狭めのビジネスホテル相当だ。単にホテルだと考えると割高に感じるが、温泉入り放題だと思うと安い。そして部屋からの眺めも良い。
館内着に着替えて温泉へ向かう。横方向に細長い空間に多数の湯船、サウナ、プール等が配置されている。どれも十分な広さでのんびりできる。屋外の五右衛門風呂や露天も良い。田舎の健康ランドによくある怪しい赤紫蘇色の薬湯がないのが残念だが、それは求めすぎというものだ。そして屋外に目をやると十時野郎デザインカーが並んでいる。だからここに停めたのか。
部屋に戻ってダラダラしているうちに宴会の時間となる。そのまんまな張り紙に出迎えられ、奥の座敷に通される。
食い物は次から次へと出てくる。ビールは部屋の隅にある発泡スチロールから勝手に瓶ビールを取り出して飲むという素晴らしいシステム。ソフトドリンクは何故かピッチャーしか選択肢がない。食い過ぎて胃が苦しい。
しばし館内をウロウロして腹ごなしをしてから部屋に戻り、持参したiPadでサッカーアジアカップを追いかけ観戦したが、大変後味の悪い試合だった。さっさと大浴場へ向かい、露天風呂でボケーとして気を取り直す。翌日に備えて寝る…と言いたいところだが、天候のせいもあって翌日の集合時間は10時。何も備える必要など無い。
朝飯を食うかもしれなかったので一応8時に目覚めたが、案の定全く腹が減っていなかったので二度寝してしまった。9時前に起き、最後の入浴をして10時前に清算を済ませて駐車場に向かう。夜中に降り出した雨はパラパラと降り続いている。
2日目の予定は、清水方面に向かって日本平パークウェイを上り、日本平ロープウェイで久能山東照宮に行って一月遅れの初詣をする、というものになっている。30分弱のドライブになる。清水市街地は土地勘がないのでナビ頼りで向かう。日本平パークウェイはそこそこ良いワインディングロードだ。路面ウェットなので若干の緊張感を伴う。登りきったところでロープウェイの駐車場に着く。
ロープウェイの往復乗車券+久能山東照宮拝観券のセット券を購入する。PayPayで払えるようになった代わりにJAF割引が無くなってしまったようで残念だ。そばにある案内板を見て、東照宮は日光にしかないと思っていたが実は日本に幾つもあるということを初めて知った。
ロープウェイのゴンドラはそこそこのキャパシティがあり、結構な人数を押し込んでいる。このロープウェイは始点が山頂で、山の中腹が終点という少々変わった作りのようだ。そのため動き出した途端に下方へ向かう。観光路線なのでバスガイドならぬロープウェイガイドのお姉さんがひたすら案内し続けているのだが、たまに自虐ネタを混ぜ込んでくるので油断できない。
5分ほどで終点に着く。そこから東照宮の奥の方まで階段を登って向かう。雨模様の2月なので人は少なめだが、条件が違えばかなりの観光客が来るのだろう。
次の目的地は清水市街地にあるエスパルスドリームプラザで、ここで昼飯を食うということになっている。チーム名を冠した商業施設があるというのはさすがサッカーどころだ。湘南エリアにはそんなものは未来永劫できない気がするし、横浜でさえできなさそうだ。そう遠くないのでピアッツァだけの車列を維持したまま目的地に着いたが、立体駐車場のキャパシティが少なくて停めるのに苦労する。
昼飯を食うべく寿司屋エリアを見てみたが妙に高い。そこで通路に出店していた持ち帰り寿司屋で買ったものを店内の丸机で食うことになった。すぐそこにある寿司屋が作っているものなので味はまともだ。
ここでピアッツァ界のレジェンドと待ち合わせということになっているのだが、諸事情により夕方には自宅に戻らねばならなかったので一足先に失礼する。
そのあたりの店で土産物を買おうとしたが、品揃えが微妙だった。そこで清水ICまでの道中で地場スーパーっぽいものを探すと「スーパーサカマル」が見つかった。期待通りの品揃えだったので刺身類を買う。
清水ICから東名に乗る。道は順調に流れている。
御殿場より先も珍しく混んでいないようだが、コストパフォーマンスで勝る箱根越えで帰る。三島から箱根峠までは一時的に霧が出たが順調。箱根峠の気温は2度。寒い。
箱根峠から箱根新道に入ると雰囲気が変わる。路肩や山肌に雪が現れる。霧も三島側よりかなり濃い。後で知ったことだが、昼過ぎ頃まで箱根ターンパイクは通行止めになっていたほどの路面状態だったようだ。たまたま通行に支障がない時間帯に通れたのは運が良かった。
全く渋滞知らずのまま箱根新道を降りきり、続く西湘バイパスもあっという間に終わる。R134の一部区間だけいつものように渋滞していたが、全般的には日曜日の夕方とは思えない短時間で帰宅することができた。晩飯は「スーパーサカマル」で買ってきた刺身を手巻き寿司にした。
こうして無事にピアッツァ新年会を終えることができた。たまにはこういうのも楽しい。次回以降行けるかは家庭の事情に左右されるのでなんとも言えないが、都合が合えばまた参加したいものだ。幹事のsaikoroさん有り難うございました。