ABS動作確認(2回目)

前週に続き、そこそこの時間が確保できたので、ふたたびABSの動作確認に出かけた。

2週連続三浦半島というのは芸がないので西へ向かうことにするが、時間が潤沢にあるわけでもないので、とにかく山を登って下る(ブレーキを使う)確認を済ませ、予定の時間までに帰ってくることを最優先にした。

そのため、パニアケースは装着せず、荷物は水筒に入れた珈琲だけ。カッパも持たない。一応電熱ベストは着る。カメラもGRIIIを首から下げるだけで、一眼レフは持参しない。先週よりもさらに軽装で出発した。

若干混雑気味のR134を西へ走る。パニアケースが無いので心理的な負担が小さい。いつもの柳島のGSで給油と空気圧調整を済ませてさらに西へ。とりあえず西湘PAまで走る。

このPAのバイク置き場は色々な意味で好きになれない。空いているのでクルマ置き場に停める。

この先のルートは決めかねていたが、あまり晴れ間は望めない、気温は低めだが少なくとも雪予報ではない、適度な峠道、といった条件を勘案して、湯河原から椿ラインで大観山へ登り、箱根新道でさっさと降って帰るルートにした。

早川港で小休止。案外観光客が多い。食堂に飯でも食いに来たのだろう。

この先のR135は恒例のダラダラタイムになるが、パニアケースが無いのをいいことにさっさと走る。真鶴道路(無料の方)を走り、湯河原駅前を抜け、オレンジラインを通って椿ライン方面へ向かう。箱根方面は雪、という電光掲示が出たがとりあえず一旦無視する。

普段ならそれなりにかっ飛ばし系バイクが走っている椿ラインだが、この日は全くすれ違うことも、追いつくことも、追い越されることもない。それどころかクルマもほぼ居ない。ガラガラなので好きなペースで走れるのは良いが変な不安感がある。もしかして雪警告はホントなのかという不安が頭を過ぎる。

椿ライン中腹の休憩場所「しとどの窟」に着いてみても、やっぱりバイクは1台もいない。軽トラが1台と、ハイキング途中の歩行者が数名いるだけ。こんなの見たことがない。

暫く空を眺めていたが、降りそうな雲には見えない。雨雲レーダーによると、一瞬雪が降る可能性を示してはいるが、降り続ける感じではない。Twitterを検索すると、箱根で雪が降ってきたというツイートが2件見つかったが、ちょっと舞っているに過ぎないようだ。問題無いと判断して先に進む。

この後もほぼ誰とも遭遇することなく、大観山のレストハウスが見えるあたりまで来た。行けそうだという勘は当たったようだ。

ふたたび走り出す。数分でレストハウスがある駐車場に着く。富士山寄りの駐車場に停めたが、富士山は見えない。

それは予想通りなのでどうでもいいのだが、ここはやけに寒い。さっきの場所と標高は100mも変わらないと思うのだが寒い。その証拠に粉雪が舞い出した。さっきのTwitterの人はコレのことを言っていたのだろう。積もるような雪ではないので心配は要らないが、寒いし、時間的な余裕もない。珈琲を飲んでさっさと出発する。駐車場を出てすぐのところにある温度計は1°Cを示していた。そりゃ寒いはずだ。

こうなると走る方も若干神経質になる。濡れた路面には近づきたくないので抑え目に走る。暫く走ってから箱根新道に合流。最近何度か箱根新道を走っているが、時間が早いこともあって最も空いている。高度が下がるにつれて気温が上がり、肩の力が抜けてくる。あっという間に下界に降り、そのまま西湘バイパスを走り抜けて西湘PAに到着。トイレの水道からお湯が出るのがありがたい。

この後は若干混雑気味のR134を抜け、概ね予定通りに帰宅した。あまりにも順調すぎて忘れていたが、ABSは全く問題なかった。箱根越えで問題が出ないなら、動作確認はOKと判断して良いだろう。

時間の都合により、ツーリング中のラーメンは叶わなかったので、帰宅後に超大盛ペヤングを食った。

撮影について

今回はGRIIIだけを使った。証拠写真としては十分すぎる画質だし、クロップを使って画角を変えて遊ぶこともできる。何より荷物にならないので、ツーリングはコレで良いんじゃないのと思ってしまう…のだが、先週のPENTAX KPの写真と比べると、やっぱりPENTAXの色の方が良いと思ったりもする。この曇天下では、たぶんカスタムイメージ「リバーサルフィルム」がよく似合っただろう。

色味なんてRAW現像でどうにでもなるが、なんというか全体に漂う柔らかさや深みみたいなものが、やはり一眼レフの方が上で、さらにKPよりK-1IIの方が上だと感じる。

だからと言ってKPやK-1IIを持ってくると、撮影に時間を取られ過ぎたり、重いとか邪魔とかいう別の問題が出てくる。結局いつもないものねだりなのだ。ツーリングのシチュエーションに合わせて選ぶしかなかろう。