雨避けチャレンジ

日曜日は夕方までソロ活動デーになった。ピアッツァは先週散々乗ったのでKに乗ろうとしたが、天気が微妙だ。Yahoo天気・ウェザーニュース・Windyの3つのうち、Yahoo天気以外は朝早くから雨だと言っている。これじゃどうしようもない。天気が持ちそうだったら早起きして伊豆にでも行こうと思ったのに。

そんなわけで早起きせずに普通に起きてカーテンを開けてみると、到底雨が降るような空には見えない。Yahoo天気は15時頃から雨と言っている。雨雲レーダーも似たようなもの。ウェザーニュースとWindyは相変わらず朝から雨と言っている(降っていないのに)。

現実と予報が合っていない時点で、本日においてはウェザーニュースとWindyは信用できないが、Yahoo天気は楽観的過ぎる気がしないでもない。じゃあ何もせずに家で悶々とするかというと、それもまた面白くない。悩んだ挙句、雨雲レーダーを見ながら行けるところまで行き、怪しそうになったら一目散に帰る、というツーリングをやってみることにした。

無難な行き先は三浦半島だが、わざわざ半日使って三浦半島では面白くないので、箱根方面を目指してみる。

そんな予定なので、雨具以外には特に準備するものはない。一応帰りに買い物できるように保冷バッグと保冷剤、あとは麦茶を入れた水筒、GRIIIだけを持っていく。知らない道には行けない気がするのでナビ用iPhone6sすら不要だ(一応持っていったが、結局使わなかった)。

荷物をパニアケースに放り込んで出発する。こういう天気予報なので道は空いている。とりあえず西湘PAまで進む。

雨はまだしばらく降らなさそうではあるが、箱根より北側、丹沢や御殿場あたりの方が早く雨が降りそうな雰囲気ではある。今まで通ったことがない「はこね金太郎ライン」に行きたい気持ちもあったが、そこはやめておいて椿ラインから箱根に挑むことにした。結局勝手知ったる道になるのか。

早川港、真鶴道路の駐車場と、ちょいちょい止まって雨雲レーダーを確認しながら進む。

湯河原のオレンジラインあたりで太陽が姿を消す。この先の椿ラインを登るべきか、来た道を引き返すべきか悩ましいが、自分のポリシー(来た道をそのまま帰ってはならない)に沿ってそのまま進む。

奥湯河原から椿ラインに入る。それなりに悪天候が続いていたのか、道路に木の枝やら何やらが多数落ちているし、ウェットになることが多いので気が抜けない。天気の関係もあるのか、他車にほとんど遭遇しないまま、いつもの中間の展望台駐車場に着く。

雨雲レーダーによると、雨雲はだいぶ近づいてきているが、今すぐ降り出すというわけではないようだ。あまりのんびりしてはいられない。さっさと走り出し、大観山に着く。だいぶ雲が厚くなってきたし、低層の雲の動きが速い。

トイレに行って戻ってくると、さらに雲行きは怪しくなっている。芦ノ湖の湖面が見えるだけマシか。

「はこね金太郎ライン」を通る考えは捨て切ってはいなかったので確認したら、入り口まで仙石原経由で50分もかかるようだ。そりゃさすがに無理だな。諦めて下山しよう…と思ったが、若干名残惜しいので何となく芦ノ湖畔まで行ってしまう。

これ以上はもうやめておいて素直に箱根新道で山を下り、そのまま西湘バイパスで東に向かう。ヤバそうだったのは箱根の山だけで、平地は15:00頃まではもちそうだったので、平塚のロピアに寄って昼飯と翌日以降の買い出しを済ませることにする。

そして駐車場に停め、ヘルメットを仕舞って店に入ろうとしたところで雨雲レーダーを確認したところ、なんと15分後に雨とか言っている。何てこった、さっきまでの15:00とかいうのは何だったんだ。

雨避けチャレンジなので、ここで降られるわけにはいかない。買い物は諦める。仕舞ったばかりのヘルメットを再び被り、そそくさとロピアを出る。柳島のGSに寄りたかったがそれもスルーだ。

しかしそんな努力も虚しく、江ノ島あたりで雨が降り出した。クソっ、負けたか。

それにしても降り出すタイミングが悪い。R134が2車線から1車線になってしばらくは路肩が狭くてゴニョゴニョしづらい。原チャリならまだしも、パニアケースつきのKで小雨の中をやりたくない。仕方がないのでクルマでよく使う裏道を往くが、少しずつ雨が酷くなってくる。ちょうど大きめの木陰があったのでそこで一旦止める。

雨は降り続いているのでカッパの上だけ着込み、メッシュグローブから雨用ウェットスーツ素材グローブに変えたら、その途端に鳥が鳴き出し、雨も止んだ。よくある話ではある。

暑苦しいカッパとレイングローブをさっさと脱ぎ、元の姿に戻る。出発してほんの数百メートル進むと、路面は完全ドライになる。何だよ、雨が降ってたのはあのへん一帯だけだったのか。

その後ももちろん雨に降られることはなく帰宅した。

こうして雨避けチャレンジツーリングは敗戦という結果で終わったのだが、勝ち負けはどうでもいいとして、まず雨を避けるのがメンドクサイし、変なところばかり気になって楽しめないし、行きたいところ(はこね金太郎ライン)や、やりたいこと(買い物や昼飯)をいちいち諦めてばかりで、あんまり面白いものではなかった。仮に似たような状況になったら、潔く諦めて違うことを楽しんだ方が良いだろう。いい教訓を得た。

片付けを終え、お預け状態になっていた昼飯にようやくありついた。そういう気分だったので超大盛りにしたが、ちょっと多かった。