25年モノの時限爆弾

右パワーウィンドウがとうとうピクリともしなくなってしまった。どうせスイッチだろうとタカを括って、予備部品を箱から出して交換してみた…が、動かない。手持ちの部品を幾つか取っ替え引っ替えしてみたが、やはり動かない。少なくともスイッチではなさそうだ。

内張りを外して色々やってみたくなるが、湿っぽい夜にやるべきじゃない気がしたのでやめておく。

土曜日の朝から作業を再開。とりあえず内張りやスピーカーを外し、配線を取り出す。モーターのコネクターを抜き、バッテリーから12Vを直結してみる。すると、ごく普通にパワーウィンドウは動いた。モーターは問題ないみたいで良かった。

ということは、コネクタまでまともに電気が来ていないということになる。コネクタに無理矢理テスターの端子をあてて、スイッチを上下させて電圧を見てみる。片方(プラスマイナスを調べていないので、上下どっちだかよくわからん)は普通に12V弱だが、もう片方はなんだか変な値を表示している。

ってことはスイッチからコネクタまでどこかで何かが起こっているんだろう。リレーか何かか、それとも何処かで断線か。そんなことを思いつつボケーと配線を眺めていると、怪しい古いビニールテープが目についた。

完全に忘れていたが、25年前にこのピアッツァを錆取りしている際に、既に力尽きかけていたパワーウィンドウレギュレーター一式を後期型のかっぱぎ品に入れ替えたことを思い出した。その際、コネクターが違うので、超テキトーな変換コネクタを作っていて、その接続部分がコレだ。

ここが駄目なのかどうかはわからないが、確かめる価値はある。今ついているテキトーな配線を抜き、ボデー側のコネクタとモーターのコネクタを結線した。

この状態でスイッチを上下させてみる。すると、ごく普通にパワーウィンドウは動いた。

やっぱりコレだったか。25年前に自分で仕込んだ時限爆弾にあたってしまった。まあ25年持ったならマシな方か。

ちゃんとやるなら、ここでボデー側のコネクタをぶった切って変換コネクタを廃するべきなんだが、そこまでする気になれない。端子部をワイヤーブラシで磨き、接点復活剤を吹いた上で結線し、以前よりはちょっとだけ真面目に絶縁テープを貼った。

このぐらいやっておけば、また25年ぐらいはもつだろう。その頃までこの個体または自分が存命かどうかも怪しい。これで十分だ。むしろ同じようにテキトーに処置した左側が心配だが、そもそもドア自体を交換したのでその配線が残っているかさえわからない。それに何より面倒なので、何もしないで放置とする。

こうして若干拍子抜けだったがパワーウィンドウは無事直った。夏の外作業は身体に悪い。暑いのでそのまま一色海岸に泳ぎに行って汗を流した。

帰宅後、ルートビアと高級レトルトカレーの昼飯にした。

作業成功と水泳後の飯は格別だ。冷房の効いた部屋でそのまま少しだけ昼寝をした。