冬休み保養所ツアー

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冬休みの最後の土日、伊豆高原にある会社の保養所に宿泊した。そこそこ人気があるので1ヶ月前に抽選があって宿泊可否が決まるという仕組みで、予定を立てにくいのが難点。今回は幸い当選した。

実は去年も1月中旬に行ったんだけど、2日間とも強めの雨で買い物ぐらいしかすることがなく、保養所自体は好印象だったのに全体的には残念な感じだった。それに対して今年は晴れ予報。

そんなわけで、1日目は公園と温泉卓球、2日目は大室山と城ヶ崎海岸、という大雑把な計画を立て、朝8時過ぎに出発して西に向かう。真鶴道路は当然ケチって旧道を使うが、湯河原〜熱海間は混雑していそうだったので、初めて熱海ビーチラインを使った。快走路だし時間も短縮できるが500円は高い。

伊東の道の駅は素通りして、フードストアあおき伊東店で昼飯、晩酌の酒などを買う。正月の暴飲暴食の影響で胃が疲れており、昼飯は軽いものに留める。

そのまま南下して「ぐらんぱる公園」に入る。存在はずっと前から知っているが入るのは初めて。小学生以下の子供が居ない限り行くことはない場所だろう。施設類はそれなりに充実しているが、入場料と駐車場代(3人で5000円弱)を考えるとコスパ的には微妙だ。伊豆はこういう割高感がある施設が多い。まあ正月だし家族旅行だしケチくさいことは言わないでおく。

日も傾いてきたので保養所に向かう。去年も同じ場所に来たはずなのに、晴れているとずいぶん印象が違う。

営利目的ではないので受付などに商売っ気がないのはいつも通り。部屋は無駄に広い。6人ぐらいまではいけるだろう。

とりあえず温泉に浸かってから温泉卓球をする。1時間の枠を早い者勝ちで確保するという仕組みだ。去年は出遅れて晩飯後になってしまったので今年は早めに来た。その甲斐あって晩飯前の枠が取れた。

部屋に戻って小休止のあと晩飯になる。案外やることが多くてあまりのんびりできない。晩飯は値段(2200円)の割には充実している。

今回は追加で金目鯛の煮付け(1200円)を頼んだ。その辺の店で金目鯛の煮付け定食なんて頼んだら普通に2500円とかしてしまうので安く感じる。そしてこれがまた実に美味い。煮汁を米にかけて食べても美味い。

気持ち的には2杯目の生ビールに行きたいところだったが、とても腹に入らないので1杯で終える。2回目の風呂に入ってダラダラしていたら眠くなってしまい、結局スーパーで買った日本酒は飲まずに寝てしまった。

Day 2

珍しく9時間以上爆睡して起床。良い目覚めだ。天気も良い。

起きて早々に朝飯(550円)になる。これがまた量が多い。前の晩に食った後は風呂に入って寝ただけなので全然腹が減っていないが、勿体無い根性が顔を出したので全部食う。

食後の朝風呂に入り、一通り片付けを終えたあとに、強く要望する人がいたので、また卓球をする。そして2日間の代金(20970円)を支払って保養所を後にする。あれだけ飲み食いして、3回風呂に入り、2時間卓球をして3人でこの値段なのは、さすが保養所だ。使えるものは使った方が良い。

保養所を出てまず目指すのは大室山だ。距離的には海岸の方が近いが、混雑の可能性が高い大室山に先に行っておくことにした。保養所からはさほど遠くなく、伊豆半島の尾根の方に向かって登るだけ。

至近の駐車場は埋まっていて遠い方に停め、行列に並び、リフト料金を支払う。大人往復1000円は微妙に高いが理解できる範囲だ。15分程度待ってリフトに乗る。たまに止まりながらゆっくりと登っていく。

頂上のお鉢巡りは、他ではなかなか見られない景観を楽しめる。歩く距離的にも無理のない範囲だ。それなりに人気があるのもわかる気がする。

それなりに満足して下りのリフトに乗る。下りの方が視界が広くて楽しい。降りてみると、行列は先ほどの数倍の長さになっていた。やはりさっさと来ておいてよかった。

次の向かうのは城ヶ崎海岸だ。何度か行ったことがある門脇吊り橋は混んでいそうなので、あまり人気が無さそうな橋立吊り橋方面に行ってみることにした。伊豆急の伊豆高原駅の裏にある無料駐車場に車を停め、川沿いを海に向かって歩く。それなりに遠い(だから人気がないのだろう)。

かなり歩いてようやく海沿いに出る。海の深い青色がきれいだ。先ほどまでいた大室山の噴火で発生した溶岩やら柱状節理やらがここにあると思うとなかなか感慨深い。そして予想通り人が少ない。期待通りだ。

なかなか楽しい探索だった。探索路自体は門脇吊り橋方面まで続いているが、行ったら帰るのが大変なので無理せず戻る。

伊豆高原エリアの滞在はこれで終了。前日も行ったフードストアあおき伊東店で昼飯を買う。朝飯を食い過ぎたので昼飯は控えめにしようと思っていたが、できたてのカツ丼が実に美味そうだったので堪えきれずに買ってしまった。そして、実際に美味い。このスーパーは本当に食い物が美味い。

前日は素通りした伊東の道の駅で土産物を買ったりしていると、時刻は15時を過ぎていた。そろそろ帰る…前に、アイスクリームを食いたいという人がいるので、お気に入りの丹那牛乳の生産地である酪農王国オラッチェに行く。アイスなんて道の駅でも売っているが、せっかくイスカンダル伊豆くんだりまで来たので、少しでも美味いところに行った方が良いではないか。

丹那盆地にあるオラッチェへは、熱海から熱海峠を越えるか、伊豆スカイラインを通って行くか、どちらかになる。R135が混み始める懸念があったので伊豆スカイラインにした。K1100RSでもピアッツァでもなく自家用車なので走り的には全然面白くないが、富士山は相変わらずよく見えている。

Googleさんの言う通りに走ってオラッチェに着く。早速期待のソフトクリーム(450円)を食う。これが実に濃厚で美味い。最近は牧場隣接のソフトクリームでもアッサリ系の味が多いが、ここは真逆だ。農場のソフトクリームはこうでなければならない。

売店で地ビールを購入し、満足してオラッチェを去る。熱函道路を上り、十国峠線、箱根新道、西湘バイパスと走る。冬休み且つ正月休みなので混んでいることを懸念していたが、逆に冬休み最終日なのでガラガラ。柳島のGSも大して待たずに給油できた。結局、オラッチェから2時間も経たずに帰宅できた。これはびっくり日本新記録かもしれない。

こうして非常に充実した2日間を終えたが、その後に待っているのは残り360日ぐらいの日常生活。翌日から仕事始めだ。ま、そのための充電としてはなかなか良い小旅行だった。来年もまた行きたいという声が聞こえているが、行くためには抽選に当選しなければならない。この関門はどうにかならないのだろうか。