デジパネコントローラ修理(again)

長きにわたって不調をかこっていたデジパネが遂に復活したのは2022年のことだった(トリップ復活オドメーター復活)。

その後は燃料系を除けば快調に動いていたが、ミシミシ音の修理に出して引き取った際に、再び「キーオフ後にトリップ値を忘れてしまってゼロリセットされてしまう病」が再発してしまった。

デジパネコントローラ修理時にクリスタルオシレーターだけ交換してコンデンサはそのままだったので、そのあたりが怪しい。もちろん、それ以外のところに起因する可能性もあるが、デジパネコントローラを修理したら直ったのなら、再発の原因もそこにあると考えるのが普通だろう。

そんなわけで、外作業の意欲が減退する秋の終わり頃に、以前ダメになって外した方のコントローラーの部品交換を始めた。

ネジを抜いてガワを開けてみると、前回と同じくクリスタルオシレーターの足が腐っていてポロッと外れて落っこちてきた。これは部品を買ってあるので話が早い。早速交換する。

クリスタルオシレータ交換だけで一旦終わりにして、実車に装着してみることにした。

前回はこれで直っていたので期待していたんだけど…

何とも残念な結果だった。

しょうがないので電解コンデンサも交換することにした。元々ついているやつは「チューブラ型」という、筒の両端から足が出ているタイプだが、いま普通に売っているやつは筒の片側から2本足が出ているタイプばっかり。それを無理矢理装着する。電解コンデンサ自体は以前規格を調べて買ってあるのでそれを使う。

とりあえず導通している(半田付けが一応成立している)ことまで確認して箱を閉める。

今度こそ動くんじゃね? という期待感をもって装着してみたが、やっぱりダメ。

電解コンデンサ交換前と変わらないので、意味がなかったということになる。

そんなわけで、他の原因を探る。見るからに錆びついているICチップの足が怪しいので、試しに外してみたところ、足がものすごくグラグラしている。錆が進行してしまって足としての役割を達成できなくなってしまったようだ。慌てて元に戻そうとしたが後の祭り。押し込む途中で足がポッキリ折れてしまった。

これはさすがにどうしようもない。自業自得としか言いようがない。降参の呟きを載せると、T電装から救いの手が飛んできた。既に素人チェンジニアができる限界に達しているので、素直にお言葉に甘えることにした。

実はT電装には随分前(2011年)に発煙したデジパネコントローラも預けたままになっていたので、2台分の作業をお願いすることになった。

預けたコントローラーは、冬休みのうちに修理が着々と進んでいた。

というわけで修理が終わったデジパネコントローラーを某オフの際に受け取る。手土産にメンチカツを買って云々というのは既報の通り

某オフの翌日、早速交換を試みる。運転席シートを外して潜り込み、今ついているもの(トリップメーターリセット病)を外す。

こうして手持ちのデジパネコントローラー3点が、10数年ぶりに揃うことになった。

最初に装着するのは、2011年に発煙した方。キーオンしてみると、いつもの188km/hが表示された。以前発煙した時にどうだったのかはもちろん覚えていないが、たぶんダメだったはずだ。

こいつはエンジンは始動せずにさっさと外し、もう一つのICチップの足をやらかして再生した方を装着する。こちらもキーオン時の動作は問題ない。これを装着したまま運転席を戻して試運転する。少なくともスピードやオドメーター、トリップメーターは普通に動いている。1.2kmほど走ったところでキーをオフにしてエンジンを止めて、懸案のトリップメーターを確認する…と、おぉ、ちゃんと覚えているじゃないか!

というわけで、やらかした方はチップとの接続の問題だったことが明らかになった。そこを修正して動作が正常になった。数ヶ月ぶりに正常なデジパネが戻ってきた。

そして翌日、最初に装着してすぐに外した「発煙したやつ」を再装着する。キーオン時の動作は問題ない。これはもう大丈夫だろうと思いつつ、前日と同じように動作確認をすると…ん? キーオン時の188km/h表示が出ないんだが…??

何度かやってみたが変わらず。エンジン始動後は正常に動いているし、トリップメーターもちゃんと覚えているので、キーオン時の188km/h表示だけの問題だ。実に惜しい。

そんなわけで、前日正常に動いた方に再度入れ替えた。

というわけで、タイトルに修理とか書いたくせに自分は結局何もしていないに近いという状況なものの、T電装の奮闘によりデジパネが復活した。今回些細な問題があった方は再度ドック入りする予定。

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