御宿OWS 参加記録

御宿で行われた「第4回おんじゅくオーシャンスイムレース」に参加してきた。

参加理由は、7月の大会が900mに短縮されてしまったから、という点に尽きる。せっかく練習したのだから、一度くらいは1.5kmを泳いでみたかった。そこで9月上旬の大会を探してみたところ、この大会が見つかった。当初は8末〜9頭に予定していた北海道ツーリングを1週前倒しにして、直前練習を2週間とれるようにして申し込んだ。

IMG_1783 大会1週間前にエントリー用の葉書が届く

しかし、結果的には2週間という期間は充分ではなかった。北海道から帰ってきて気が抜けたのか、体調がすぐれない。泳ぐことに支障はない程度なのだが、ぱっとしない状態だ。医者に行って抗生物質をもらったりしても治らない。欠場も考えたが、大会前日に最終判断をすべく泳いでみたところ、特に問題なかったので、出場することにした。

そもそも大名栗でコケて打撲した足は未だ完治していないし、北海道ツーリング中とその前週は全然泳いでいないので、本来もっとも泳ぎ込むべき時期の練習が非常に不足している。

そんなこともあって、前回の鎌倉RWSに比べると、体調面ではまるでダメな状態で、この大会に挑むことになった。

ダメなのは体調面だけではなかった。物理的な準備もあまり進んでおらず、前日に慌てていろいろと鞄に詰めた。うちから御宿までの経路を調べたのも前日。とりあえず木更津東ICまで行って、あとは国道を走っていれば着けそうだ。navicoにルートを考えさせると、約120km、3時間と出てきた。まあそんなもんか。

今回の大会は、朝8:30から9:00頃に受付、9時半過ぎに開会式で、俺が出る1.5kmは10時から始まる。9時前の現地到着を目指して、自宅を6時前に出る。首都高、アクアライン等を使ってのドライブになる。JR130の冷房しかきかないエアコンを、ON-OFFを繰り返しながら進む。2時間半ほどで到着した。初めて来る御宿海岸は、広々としていて気持ちいい。気温は最近の残暑そのものでそこそこ暑く、泳ぐには気持ち良さそうだ。

開会式までちょっと余裕があったので、御宿海岸の写真を撮ったりしているうちに意外と時間が経ってしまい、少々焦って準備をする羽目になってしまった。

IMGP2459 月の沙漠像

夏期限定オープンのプール更衣室で着替え、支給品のキャップとゴーグルだけを持ってビーチに向かう。本当は事前にちょっとだけ泳いでおきたかったが、その時間はなかった。御宿町長や実行委員長の挨拶を経て、遊佐雅美さん(ビーチフラッグのチャンピオンだそう)の指揮により体操をする。なんだかいかにも地元密着イベントな雰囲気でいい感じ。体操終了後、スタートゲートの前に集合して記念撮影。さすがに600名を撮るのは無理がある。多分俺は写っていないだろう。

IMGP2438 スタート&ゴール地点

IMGP2447 ゴール側から

ほとんど間を置くこともなく、1.5km参加者の招集が始まる。慌ててビーチサンダルを適当なところに隠しに行く。まだ全員集まっていない雰囲気なので、さらに慌てて海に試泳に行く。あまり冷たくはない。泳ぐには丁度良いぐらいだ。スタート地点に集まって、コースの説明を受ける。スタートから50mほどのところにあるブイを左折し、300m先のブイを折り返し、そこからスタート地点付近まで戻ってそのまま直進し、その先にあるブイで折り返し、またスタート地点に戻るというT字型コース。かなり岸に近いところを泳ぐようだ。波が割れるかどうか微妙なあたり。もう少し沖を泳ぐ方がライフガード経験を活かせるのだが、まあ微々たる差だ。

ほどなくしてスタートのカウントダウンになる。スタート3分前。中途半端な余裕が逆に緊張感をもたらす。身体のあちこちを伸ばして準備する。スタートの位置取りに失敗したので、あまりスタートダッシュは出来なさそうだ。こんな体調だからスタートで多少稼いでおきたかったのだが。今日の体調だと、最初のスタート直後にちょっとだけ頑張って、それ以降は完泳重視で少し力を抜いて、最後のブイを回るあたりまでは抑えめに行った方が無難だろう。そして余力があれば最後の1/4は頑張る、といった感じか。そんなことを考えている間にスタート1分前。10秒前からみんなでカウントダウンして、そしてスタート。

スタートしたっていうのに、トップグループ数名を除いてみんなダラダラしているので、走ってどんどん抜く。泳いで抜くより、走って抜く方が簡単に決まっているのだ。あっという間にブイに着いてしまい、あとは岸沿いに東側に泳ぐ。まだまだ人が多いのでぶつかることが多い。うざいので避けるように岸側を泳ぐと、波は割れるし、泳ぐ距離は増えるしで、あまりいいことは無い。

ブイを回ってもしばらくその状態だった。とにかく人とぶつかる。しかも、潮が西から東に流れているようで、いつまでたっても次のブイが近づいてこない。中間地点であるスタート地点がやたらと遠かった。それを過ぎたあたりから人もばらけてきて、自分のペースで泳げるようになる。当初の予定通り、それほど無理をしていないので体力的には問題ない。

西端のブイを回り、あとは潮に乗ってスタート地点を目指すだけ。これで最後だパワーでそれなりに力を入れて泳いだのだが、周りも似たようなことを考えているのか、それほど順位はかわらない。1km以上泳いで似たようなところに居るのだから、泳力は同レベルなのだろう。最後のブイを回り、スタート地点に向けてダッシュする。体力はそれほど残っていないので、ダッシュというほどの勢いは無い。足がつくぐらいのところで、今度こそ最後だパワーで走り、一人か二人抜いてゴール。ゴール横にあったペースクロックによると、タイムは29分弱といったところ。

この大会は、鎌倉RWSとは違ってかなりアナログなため、ゴールした時点で順位が書かれた紙を受け取り、それを本部に渡してゼッケン番号を告げることによってゴール扱いになる。それによると順位は70位。上位1/3に入れなかった。別の大会なので比較はできないが、鎌倉RWSより順位が下がってしまったのは悔しい。

紙を本部に渡すと、その先には冷えたペットボトルの水が待っていた。参加者は自由にもらっていいらしい。心憎いサービスだ。塩水を飲みまくってゴールした後の冷水は最高だ。水を飲みながら、他の参加者のゴールを見守る。

続いて3kmの部が始まる。観ていてもしょうがないので着替えに戻る。コインロッカーでは100円を吸い取られるのだが、受付で待っているオバチャンに鍵を見せると100円を返してもらえる。こんなところまでアナログだ。シャワーを浴びて着替えを済ませ、再びビーチに戻って3kmの部をちょっとだけ観戦する。俺が泳いだコースを2周するのだが、戻ってきたところにペットボトルの水があって、皆さんそれを飲みまくって、残り1.5kmに挑んでいる。まだまだ多くの人が水を飲んでいるというのに、トップの大学生はもう2周目を終えてゴールしてしまった。とんでもない速さだ。

本部そばのホワイトボードには1.5kmのリザルトが貼ってあった。俺のタイムは28分50秒だったようだ。いかにも町内会の備品を持ってきました的なテントの下には出店が出ていて、焼きそばなんかを売っていたりする。

IMGP2441 リザルトを見る

IMGP2436 手作り感溢れる雰囲気

鎌倉RWSみたいな、いかにもレースっていう大会もいいけど、こういう地元密着な大会もなかなかいいもんだ。何となく出てみただけなのに、来年もまた出てみたいと思わせる大会だった。

imageレース数日後にこんな葉書が届いた

大会は、その後もビーチフラッグ大会、4km、後夜祭と続くのだが、見ていても面白いものではないので帰路につく。御宿からほど近い部原ビーチのそばにあるコンビニでFREEを買い、たまたま行われていたサーフィンの大会を見ながら飲む。波があまりにも小さくてかわいそうだ。FREEを飲みながら帰り道を考える。来た道をそのまま帰るのは俺のポリシーに反するので論外。せっかくなので海沿いを南下してフラワーラインを全線走破して帰ることにした。

Irmscherでは何度も来ている外房の海岸エリアだが、JR130で来るのは初めてだ。エンジンからのカラカラ音は気になるが、のんびりしたこのエリアは、JR130には似合っている気がする。

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千倉で鯨カツカレーを食べたりしながらひたすら海岸線を走り、館山郊外の富浦ICから高速に乗り、行きと同じくアクアライン経由で自宅に向かった。途中、さすがに眠くなって大黒PAで仮眠し、帰宅したのは9時前であった。途中のスーパーで買った寿司と、サッポロクラシックで、完泳と無事の帰宅を祝って祝杯をあげた。

大会、そしてドライブ。どちらもあわせて、いいイベントだった。