7年ほど前に入手したTDMの譲渡先が決まり、新オーナーに引き取られていった。
ものすごく愛着があったバイクだというわけではないが、何といっても初めて本州の外を走ったバイクだ。毎度の事ながら、他人が乗って走り去る姿を見送るのは、なんとなく寂しい。
質実剛健という言葉がピッタリな、道具としては実に優れたバイクであった。入手時点で33,000kmオーバーだったが、保管状態や環境が良かったわけでもないにもかかわらず、消耗品以外はほぼ無交換で済んだ(ヤマハの場合はレギュレータも半ば消耗品みたいなものだし・・・)。よくよく考えてみれば大小規模あわせて3回コケているのだが、走れなくなるような壊れ方をしたことがない。
ロングツーリングの道具として割り切るなら、K1100RSよりも扱いやすくていいバイクだった。
ただ、バイクというものは、道具でもあり、嗜好品でもある。むしろ後者の要素の方が強い。見かけだとかフィーリングだとか、何とも表現しづらいものも含めてトータルで考えた場合、K1100RSの方が気に入っているため、TDMを持ち続けることは諦めた。
年頭の時点で原チャリも含めて5台あったバイクは、春先にエンジン焼き付きで廃車にしたリード90とTDM850が無くなったことで3台になった。そう遠くない将来にもう1台減り、残るは2台になる予定だが、リードに代わる原付2種のスクーターを買うべきかどうかが実に悩ましい。徐々にスクーターが無いことに慣れてきてしまい、セローがあれば充分な気がしないでもないが、スクーターの気楽さもまた捨てがたい。
とうとうTDMとお別れなのですね。次の選択を楽しみにしています。
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