2011年、J2リーグ開幕。
開幕にふさわしく、穏やかに晴れあがった空の下で待っていたのは、ここがJ2の舞台であることを感じさせる数々の事象。中央ゲートしか開けていない入場口、閉鎖されているアウェイゴール裏スタンド、去年より半減した広告や看板。せっかくできた大型ビジョンの下が空白地帯なのは何とも。場内アナウンスの音量さえも小さく聞こえるのは気のせいか。
降格に伴って、反町監督は留任し、選手を大幅に入れ替えた。単に昇格することを目的とはせず、その先も見越しての構成のようだ。メンバーだけではなくシステムや戦術も変えている。素人感覚的には「こんなに変えて大丈夫なのだろうか?」と思ってしまう。甲府や横浜FCとの練習試合の内容が今ひとつだったことも不安を煽る。
期待よりも不安の方が大きい開幕戦だったが、湘南以上にチームが出来上がっていない岡山が相手だったこともあり、5-0の大勝という結果となった。久しく勝つところを見ていなかったので、単純に嬉しい。何と231日ぶり。しかも得失点差で首位だ(まだ1節だけど)。
前半の1点目、3点目に象徴されるように、次々と選手がゴールに向かって圧力を掛ける様は、去年はほとんど見ることが出来なかった「湘南らしい攻撃」だったように思える。
特に1点目は、何故大井がそこに?と言いたくもなるが、去年のファーストゴールもジャーンだった。どちらも同じ背番号3。これは湘南のスタイルなのだ、と思いたい。
守備に関しては、素人目には疑問に思う点もあったのだが、監督や選手のコメントを見る限り納得しているようなので、これでいいのだろう。
ホーム側の客の入りは、毎回同じような負けゲームを繰り返していた去年の中盤以降とあまり変わらなかった(むしろ多いかもしれない)。胸スポンサーが無い湘南は、好位置をキープし、この入場者数を維持するような試合を続けていかなければならない。
次はアウェイで強敵千葉戦。せめて勝ち点を・・・(まだまだ弱気の虫が抜けない)。