随分前に何事もなかったことにした(というかできなかった)リヤワイパーモーターのキーキー音が、いよいよ我慢ならなくなった・・・というのは建前で、借りっ放しだったスナップリングプライヤーを返却しなければならないので、やっとこさ重い腰を上げて修理してみた。
とりあえず手持ちのモーター類を物置から引っ張りだしてきた。前回やった時に、どれがどういう症状なのか、どれが縦置き用なのか、なんてことをマーキングしなかったので、結局全部再テストする羽目になってしまった。こういうの、マメな人には許せないんだと思うが、そういう性格な俺に正確性を求められても困る。どうしようもない。
コネクターをつけたりはずしたり(新型と旧型ではコネクターが違うので、コネクターの移植が必要)しながら、モーターがまともな縦置き用を特定した。
そして、ワイパーユニットの内部機構を、横置き用ユニットから縦置き用ユニットに移植すべく、スナップリングプライヤーを持ち出した・・・のだが、このリング、プライヤーの先端が入るような隙間はない。こりゃどう見てもつけ外しを前提とした構造ではない(一度つけたらそれっきり、またはこのリングを壊す覚悟で外すしかない)。
しょうがないので、横置き用ユニットに、縦置き用ユニットのモーターを移植することにした。こっちの方が全然簡単なので、最初からそうすりゃ良かったのだが、前回やった時はどういうわけか失敗に終わったのだ(交換したらモーター回らなかった)。
しかし、モーター移植&組み立てを終えて、コネクターを接続してスイッチをオンにしてみると、何の問題も無く動作してしまった。前回は一体なんだったんだ???
というわけで、結果的にはスナップリングプライヤーは使うことなく交換できてしまった。まったくもって申し訳ありません。
しかし、ここまでは今回の作業の半分を終えたに過ぎなかった。
モーターのテストをしている最中、以前ポロリとやってしまったスイッチが、またしても壊れてしまったのだ。しかも、今回は破片が見つからない。これはもう手に負えない。
普段だったら、リヤワイパーなんていう贅沢品は最初から存在していなかったことにしてしまうのだが、折角キーキーガーガー言わないモーターになったというのに動かせないのは著しく癪に触るので、とりあえず動かせるようにはしておきたい。しかし、破片は無いので完全復旧は難しい。スペアのサテライトスイッチから移植するのもメンドクサイ。サテライトスイッチからワイパースイッチだけを外してプラリペアで・・・なんてのはもっとメンドクサイし、何より俺らしくない。そこで苦肉の策を施した。
こんな原始的なやり方で固定できるわけが無いと思いつつやってみたが、意外なことに、少なくともワイパーを動作させることは可能であった。しかも、スイッチが脱落して、中にあるスプリング等を紛失させることもなさそうだ。この針金自体を固定する方法が無いのが問題だが、サテライトスイッチの全面部と裏カバーの隙間にでも挟んでおけばいいだろう。もういいや、これで充分、ハイ終わり!
しかし、そんな適当な方針を採ったのがいけなかったのか、更なる試練が訪れる。
ワイパースイッチを固定し、サテライトスイッチ自体を再組み立てしようとしたところ、立て続けにドライバーが「スカッ」と空回りしてしまった。何と、二箇所あるカバー取り付け部のプラスチックがどちらも折れてしまったのだ。
ちなみこの部品は瞬間接着剤が効かない材質であり、それなりに真面目に対策をしないと固定できない。JR130は、つい先ほどインスタントな修理方法を選択した俺に、どうしてもきちんと対策をさせたいようだ。
しかし、壊れれば壊れるほど適当な方法を採りたくなる俺は、こんなネジなど無いままに固定することを即断。カパッとカバーをはめ込み、サテライトスイッチを固定し、ハーネス類を裏側から引っ張ってガバガバにならないようにした上で、サテライトスイッチの下側にビニールテープを張り、修理が終わったことにしてしまった。少なくとも全てのスイッチは動作する。使用上の問題はない。
たぶん、次にどこかが壊れるまでこのまんまでしょう。