一般人視点では「何をするにもコツが必要なダメ車」「故障だらけのポンコツ車」であるものの、俺の並外れた「スルー力(りょく)」により、常に絶好調を維持していることになっていたJR130ピアッツァXEであるが、昨年実施したエンジンOH以来久しぶりに、スルーしきれない故障をしてしまった。
ちょっと前に「リッター3km」というサバンナRX-7顔負けの燃料消費率を達成した時点で、何かが起こっていたのかもしれない。
横浜オフの帰り、土日2円引きセールをしているセルフスタンドでレギュラーガスを入れた。給油記録をつけるべく、愛用しているiPhoneアプリVehiCalを起動したところ、トリップは175kmを示しているにもかかわらず、オドメーターは100km程度しか伸びていない。普通に考えれば、これらの間に差が出ることは無い。あったとしても誤差程度のはずだ。75kmの差はちょっとおかしい。
給油量から考えると、トリップの方が妥当だし、そのぐらいは走っているような気がするのだが、何しろこのクルマはリッター3kmしか走らなかったことがあるのだから、何があっても不思議ではない。考えていても埒が明かないので、疑心暗鬼のままスタンドを出た。
オドメーターを注視しながら走っていると、どれだけ走ってもメーターが全く動かないことがわかった。叩く、揺する、殴る、蹴る等の、有効とされる対処療法を施したが全く改善しない。
動かないのはオドメーターだけで、トリップとスピードメーターは動いている。そのことから、車両側のセンサー類は問題なく、デジパネ側の問題、オドメーターそのものの問題と類推できる。
デジタルナントカとか電気系の部品が壊れると「しょうがないな~」と思えるのだが、こういうアナログ系の故障はちょっとガッカリする。
走行距離が判らないこと自体は、気にしなけりゃ済む話なのだが、それにより発生する別の問題が2つある。
まず、給油のタイミングがわからない。デジパネ内の燃料計は、前に動いているのを見たのが何時なのか思い出せないほどとっくの昔に不動になり、マルチドライブモニタに併設されている燃料計も常にゼロを表示しているJR130にとって、オドメーターが動いてくれないと、いつガソリンを入れるべきなのかがわからない。勿論、燃費もわからない。
トリップがちゃんと動いていればそれで充分なのだが、JR130のトリップは電気式のため、バッテリーを外した瞬間にゼロリセットされる。放電癖があるこの車両では、トリップにそこまでの信頼を置くのは危険だ。アナログ式のオドメーターの方がよっぽど信頼できる。
そのため、給油のたびにVehiCalに記録をつけていたのだが、オドメーターが動かない以上、その記録は常に同じ距離を示すことになる。つまり燃費は常に無限大。2年間つけ続けていたVehiCalの記録も、今後は更新できなくなってしまった。
2つ目の問題は、200,000km達成の瞬間を目撃できなくなってしまったことである。一体何時になるのかわからない、達成できるかどうかもわからないそんな瞬間のことを心配すること自体が馬鹿馬鹿しいと言われればそれまでだが、他のクルマに乗り換える気が全く無い俺にとって、200,000kmというのは一つの大きな勲章だ。それだけの距離を走ってきたことを証明するものが止まってしまい、勲章を手に入れる権利が無くなったことが残念極まりない。
それに加えて車検云々の問題もあるのだが、大嫌いな車検制度のことを考えても腹立たしいだけだし、それは認証工場経営者たるニッパオヤジがなんとかしてくれると思っておきたい。
これは、オドメーター・ギアの歯が折れているんだと思う。
キーポイントは、オドメーターがまったく進まないのか、進むが進みようがのろいのか。後者なら、歯が欠けている。前者なら、確定ではないが、メーターあけてみるしかない。
やっぱり機械的にどこかダメなんでしょうかねえ。ちなみに全く動きません。
動くかどうか不明な予備デジパネがあるので、移植とかニコイチとか、色々試してみるしかなさそうですね。
コメントは受け付けていません。