目の前にこういう状況があったら、次はどういう行動をするだろうか。
そりゃ、閉めるでしょう、普通。言うまでもない。当然のように閉めたのだが、閉めても閉めてもまた開いてしまう。というか、落ちてくる。こういう時の原因は、キャッチのところに何か挟まっているか、何らかの物体が邪魔をしてキャッチが届いていないか、このどちらかしか無いのだが、この時はそのどちらでも無かった。10回以上閉める動作をしてからようやく気づいた。
普通に車に乗っていて、キャッチが折れているなんていうことは想像できない。だからこんなの気付くわけがない。あちこちの樹脂類がバキバキ割れまくっているこの車においては、当然起こりうる事態ではあるのが、それでもやっぱり想像できない。
割れてしまったものは仕方がない。K1100RSのカウル修理以降、個人的には多いに信頼しているプラリペアの出番だ。
ちょっと歪んでるかなー、という気がしなくもないが、とりあえずプラリペア作業は完了した。ちょっとばかり乾かして、元あった場所に装着。直したんだから当たり前だが、閉まる。
しかし、調子に乗って何度か開け閉めしているうちに、また閉まらない事態になってしまった。何と、プラリペアで修理した部分がまたしても剥がれてしまったのだ。時速100kmオーバーの風圧にも耐えるプラリペアが、たかだか1kgやそこらの重さにも耐えられないのか? 冬で寒いから接着力が弱いのか? それともやっぱり歪んでたのか? 理由は定かじゃないが、とにかく剥がれてしまった。
途端に自棄糞モードになってしまった俺は、瞬間接着剤で破片を固定し、さらにアルミテープで覆ってしまうという暴挙に出た。
この状態で1週間程度はもったのだが、その後2回ほど開け閉めしたところ、簡単に剥がれてしまった。元々期待していなかったが、ちょっと早すぎる。
仕方がない。もう一度プラリペアをやり直そうかと考えていたが、ふと思い立ってうちの裏の物置をのぞいてみると、ずーっと前にIrmscherから外したグローブボックスが出てきた。しかもこれは入れ物側だけではなく受け側もセットで外してあった。つまりここにはキャッチ部品のスペアがあったのだ。
自分自身すっかり忘れていたのだが、とにかく部品があった。えらいぞ当時の俺。
スペアがあればこっちのもの。早速取り付ける。
当たり前だが普通に閉まる。これでしばらくは大丈夫だろう。
壊れた部品は再度プラリペア修理をしてみる予定。
これがしばらくしてまた開きっぱなしになったら、もう笑うしかない。