セローのキャブレター調整作業は、残すところ「スタータープランジャの部品を買って装着するしかない」という状態となった。そして、その横にあるK1100RSは、6月に台風で倒れて剥がれた塗装を修理するため、サイドとアンダーのカウルが外されている。せっかくカウルが無いので、できることをやってしまおうと思い立ち、一度も換えていない冷却液を交換することにした。
交換といっても、水を抜いて入れるだけなので大した話ではない。早速作業に取り掛かる。PDFのマニュアルによればウォーターポンプのあたりにドレーンボルトが存在するのだが、いかにもドレーンです、というボルトが見当たらない。
そこでネットを見てみると、水温計があるモデルではドレーンを兼ねたセンサーがあり、しかもこれが折れやすいとのこと。つい先日、セローでモノを壊しまくった俺がそんな危険な行為に手を出すはずがない。代替手段として各所で言われている「ウォーターホースを外して抜く」方を選択する。
実は一番の問題は抜いた水をどこに溜めるか、だったりするのだが、たまたま先日ヤカンを新調したので、古いヤカンに入れることにした。しかしヤカンの背の低さ、開口部の狭さが災いし、緑色の冷却水をぶちまけまくることになってしまった。
ま、オイルとかと違って水に毛が生えたようなものだから気にするほどのものじゃない。
そしてタンクをずらし、ラジエーターキャップを外して新しい冷却液を入れるのだが、困ったことにこれが一気に入ってくれないので、じょうごを使ってじわじわ入れる。これがやけに時間がかかって何気にメンドクサイ。多くの冷却水が横倒しエンジンのシリンダー部分に溜まることになってしまった。
そして無事冷却水の注入も完了し、エンジンがかかることを確認した。これでほんのちょっとぐらいは熱さが改善するのだろうか。
交換時の走行距離:約52,000km