米牛ツアー

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9月中旬の連休は、Asso di fioriツアーを辞退して、南東北で食い道楽してました。

朝6時には出るつもりだったのに、やっぱり寝坊して8時過ぎに出発したり、首都高で2箇所、東北道で1箇所の事故渋滞にやられてしまってしまったりして、当初の予定は大幅に変更を余儀なくされてしまいました。ま、予定が変わるのも旅の醍醐味ってもんです。

東北道の鹿沼ICで降りて宇都宮へ。最初はインターに近い(っていうより寄りやすい)「正嗣」の餃子にするつもりだったんですけど、予定を変更して宇都宮の中心部へ。ちなみに宇都宮は北関東ではありません。南東北です。

食い物その1:
宇都宮「きらく」の水餃子と焼餃子(400円+280円)
これは宇都宮在住時以来7年ぶりに食いました。店のボロさも、餃子の美味さも相変わらずでした。ここの餃子は妙にモチモチいて、甘味があって、全然臭みが無いのです。ワタクシの一番のお勧めであります。
そして安い酒屋「やまや」で美味い胡麻油とか酒とか米とか缶コーヒーだとかといった普段の食材を買ったりして、宇都宮を出発。宇都宮ICから東北道に乗り、郡山JCTで磐越道に乗り換え、磐梯高原ICで降りて猪苗代湖を見たりした後に一路R121で米沢へ。ここで今回のメインディッシュが登場。

食い物その2:
米沢「登起波牛肉店」の特選サーロインステーキ180g(6500円!)
これはみちのく一人旅以来6年ぶりに食いました。前に食った「特選リブアイ180g」は何故かメニュー落ちしていたので、しょうがないのでサーロイン。たかが肉に6500円っていうのは、1ヶ月の食費8000円の生活をしていた俺にとっては酔狂モノなんですが、これは肉ではありません。米沢牛です。米沢牛というものなのです。肉なんかと一緒にしてはいけません。断じて肉じゃないのです。その美味さはこのコメントに集約されております。
あまりの美味さにコメントすることさえ陳腐に感じる一品である

その後近くの「平安温泉(300円)」に寄った後、そのへんのテキトーなホテルで一泊。

さて、翌日はラーメンの日であります。米沢市街地にある上杉記念館で「牛タン燻製(の試食)」の美味さを堪能した後、西吾妻スカイバレー(知らない間に無料になってた)とゴールドライン(社会実験とかで500円に値下げ中)を通って喜多方へ。ゴールドラインなんか使わないで国道を通った方が早いのは判ってるんですが、500円だったもんで行ってしまいました。貧乏根性で余計に貧乏になってしまうとは。

そして喜多方と言えば勿論ラーメンであります。前の日はあんなにガラガラだったR121も、昼時なせいかやけに混んでおります。コレは全部ラーメン渋滞なのでしょうか。とりあえず中心部に入って、生協とかがあるショッピングセンターの巨大な駐車場に勝手に車を停めて市街地へ。

そこに目指すラーメン屋「朝昼夜(あさひや)」があったわけですが、既に20人以上の人が待っておりました。待つことが大嫌いな俺がそんなものを待つわけが無く、ブラブラ歩いているうちにちょっとしか人が待っていないラーメン屋「浜町食堂」を発見。そこで食いました。ちなみに「朝昼夜」にしても、前の日に本屋で見ただけなので、別にこだわりなんか何も無いのです。

食い物その3:
喜多方「浜町食堂」にて喜多方ラーメン(550円)
ここのラーメンですが、チェーン展開している坂内食堂(勿論本店じゃなくてチェーン店の方ですよ。本店はどうなのか知りません)みたいに脂が多めに浮いているわけではなく、醤油だけが際立っているわけでもなく、きちんと味が出ているスープで、非常に良い味でありました。茅ヶ崎の「醤伍」のスープから魚臭さを抜いたような感じでしょうか。やっぱり激戦地だと空いてる店でも美味いもんですね。

その後会津若松に移動したわけですが、その道中でたまたまR121と磐越西線が並走している区間でC57が牽引するSL列車に遭遇したりして、(元)鉄道ファンのワタクシは勝手に感動したりしておりました。会津若松到着後は、白虎隊戦死者の埋葬地とか「さざえ堂」とか、鶴ヶ城なんかの観光地を見たりしておりました。

構造が世界唯一なんだそうです。

そうこうしているうちに腹が減ったので晩飯の検討を開始。会津若松の名物は何だ? とか考えてはみたものの何も思い付かず、土産屋で入手した会津若松マップに載っていた「美由希食堂」へ。ここがまた田舎情緒に溢れたいい感じの食堂でありました。

食い物その4:
会津若松「美由希食堂」にてラーメン(500円)
ここのラーメンは、基本的には喜多方ラーメンに似てるんですけど、スープがちょっと違います。浜町食堂とは逆に、茅ヶ崎の「醤伍」のスープの魚臭さを残したような感じです。(要するに、ワタクシ的には「醤伍」のスープは考えすぎというか、美味いのを通り越してメンドクサイな感じがするわけです)これはこれで非常に美味いです。

見かけは喜多方っぽい。ちなみにこれは「こってり」だそうです。

このへんの食堂は何故か丼に電話番号が書いてある。

ちなみに、会津ラーメンはそれなりに有名らしいんですが、Webで調べてもそれほど情報が多くないので困りました。たまたまWebで見つけた「めでたいや」に行ってみたところ、困ったことに既にスープ切れで閉店しておりました。まだ7時前だったっていうのにそりゃないよ、って感じですけど、美由希食堂があんまりにも素晴らしかったので、逆に閉まってて良かったです。あんな食堂が茅ヶ崎にもあったらいいのに。

そしてあとはひたすら帰るだけなんですが、ガソリンスタンドで給油して支払いなんかしている間にパワーウィンドウが故障するアクシデントがあって、白河まではひたすら下道を爆走する羽目になりました。街灯は勿論、人家も対向車も無く、道もほとんど真っ直ぐなのでホントに爆走。

そうこうしているうちに突然パワーウィンドウが自然治癒したので白河からは東北道を爆走。料金所渋滞は岩槻で降りることで難なくクリアして、やたら工事ばっかりしている首都高を抜けて1時半頃茅ヶ崎に帰還。片道約450kmの行程を5時間半で走破しました。

とまあいいモノばっかり食ったわけですが、生来の貧乏舌がこんな美味いモノ攻撃に耐えられるわけも無く、早速下痢ピーを起こしてしまいました。しかし値段的に高いものは米沢牛だけだったりするあたりが何とも。

「米牛ツアー」への4件のフィードバック

  1. そーいえば、sotaさんって宇都宮居住歴も長かったんでしたっけか?
    先々月あたりにワタシもギョーザ食べにいきました。
    ヨメのヒトと定期的に詣でてたりします。といっても今回3回目とかだけど。
    「みんみん」「きらく」と「花の季(だったかな?ちょっと外れたトコロにあるラーメン屋さん)」を廻ってきました。「きらく」ってアーケード街の中にある、必要以上にボロイ店だよね?なかなか甘みがあって、ワタシ的には好評だったものの、ヨメのヒト的にはピンと来なかったらしいです。
    花の季ってトコロでは餃子じゃなくて両面がかりっと焼かれてる餃子のアン入り饅頭みたいなヤツを食べたんだが、コレもヨメのヒト的にはピンと来なかったらしい。ワタシ的にはなかなかだったですが。
    まあそんなカンジ。
    正嗣も前行って「うまいな〜」とおもたですが、それ以上にストイックなメニュー構成に感激しました。
    「焼き餃子」「水餃子」「持ち帰り」の3種類のみで。
    しかも「持ち帰り」ってそれ別にメニューじゃないだろ、みたいな。
    あのメニューは正嗣的に全店そうなのだろうか?それともワタシが立ち寄った店だけなのか?

  2. 宇都宮にはIrmscherを買って半年後くらいで引っ越して、その後1年弱くらいしか居ませんでしたけど、かなり印象深い街でした。
    花の季は丁度その頃出来た店で、当時宇都宮では唯一家系(っぽい)ラーメンが食える店だったので重宝しました。その後戻ってきてからも何度か行きましたけど、いつも行列が出来ているので毎回素通りです。
    個人的には、きらくの近くにある不味い焼きそば屋がチョーお勧めなんですが、この間行った時は営業してるのかどうかアヤシイ状態でした。ちなみにきらくは水餃子の方が有名だと思うんですけど、それは食わなかったんでしょうか。空いている時は、店のオヤジがしゃしゃり出てきてタレの作り方を講釈してくれます。
    ところで正嗣には「餃子セット」ってありませんでした? 餃子+水餃子+ライス+お新香のセット。もしかして私が好きな正嗣(駒生の方)にしかないかもしれませんが。

  3. >きらくの近くにある不味い焼きそば屋
    おぉ〜!!やっぱりアノ店はマズイのか!w
    いや、前々回に行ったときかなんかに、見つけて気になっていたのですよ。そもそも焼きそば屋って概念もねーだろとかおもた次第。一度は入ってみたいと考えていましたが、しまっちゃったのかな〜。
    >きらくの水餃子
    喰いましたよ〜。焼きと水(スープ餃子?)を一枚ずつ注文しました。
    ちなみに残念ながらオヤジから直にたれの作り方を指南してもらうことはなかったです。おばさんから一応教わりましたが。でもどっちにしろ、壁だかにも書いてありますよね。
    >正嗣の「餃子セット」
    いや〜無かったですねぇ、ワタシのいったところは。
    ワタシのいったところってのは、みんみんと目と鼻の先にあるトコロ(細めの路地の中程)です。
    ちなみに宇都宮で初めて入った餃子屋がそこで、かなりショックを受けて次のみんみんに入ったらご飯があってほっとした覚えがあります。
    ちなみに前〜にいったときは、イキイキってのと宇都宮餃子館(駅の反対側方面)にもいったのですが、・・・なカンジでした。
    特にイキイキの変わり餃子はな〜・・・本気でウマイと思って作ってないだろ!とちょっと怒りたい気もします。

  4. あらら、焼きそば食わなかったんですか。これは一生後悔しますよ。あんな笑える味の焼きそばは多分他に無いです。どう見ても美味そう(作り方も含めて)なのに、あの味といったら。そのギャップがたまりません。
    そういや、私が宇都宮で初めて行った餃子屋が「いきいき」だったような。その後一度も行ってませんが。
    あと、「きらく」のタレですけど、紙に書いてある通りにやってるつもりなのにオヤジが「これだと酢がちょっと多い」だの「もうちょっとラー油を入れろ」だのと指南してくれます。紙とオヤジのどっちが正しいのかサッパリ判りません。そして「おー、これは美味い」とか言ってあげないと去ってくれません。

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