1年分の劣化に悩まされる

Irmscherの車検が切れてから1年経った。この1年間やったことは、1〜2ヶ月に一度エンジンをかけて駐車場内を前後に走る程度。ほぼ放置していたと言っていい。

クルマは乗らなければ確実に劣化する。ましてやこんな海からそう遠くない青空駐車場に、製造後25年経ったクルマを野ざらしで放置していたのだから、その状態たるや推して知るべし。

車検切れ前の状態を正確に覚えているわけではないが、確実に痛みは進行している。

ボンネットや屋根の塗装は、以前にもましてカピカピになってしまった。
あまり見覚えのない錆が幾つかある。
じんわりと減ったのか、エンジンオイルが無かったので追加した。
冷却水も無かったので追加した。
ダッシュボードの割れも本数が増えた。
リヤシート、ドライバーシートの破れはますます大きくなった。
トランクルームには蟻が大量に這っている。
運転席は相変わらず雨漏りしている。
各種プラスチック部品の劣化も進んだ。
シフトノブやカバーの革も剥がれてきた。
10年モノのタイヤはもうダメだろう。

車齢や走行距離を勘案すると、何の思い入れも無ければ間違いなくスクラップ行きの状態だ。

今まで何台かのピアッツァの「かっぱぎ」をしたけど、致命的な故障が無いことを除けば、内外装の状態は、かっぱぎしたどの個体よりも悪い気がする(が、錆取り前のJR130に比べたら遥かにまともだったりする)。

劣化したのは見た目だけではなく、中身も同じだ。エンジンをかけてみると、本来のエンジン音の他に、エキパイ付近からのシューという音が目立つ。

エンジンが止まってしまうまではいかないが、アイドリングも安定しているとは言い難い。走行できるわけでもないので、本当に調子が悪いのかどうかもよくわからない。

外見はただ単にみっともないだけなので見なかったことにすれば済む話だが、中身はそうもいかない。エンジンはたまたま判りやすい症状なのである意味助かるが、それ以外にダメなところはおそらくあるだろう。

1年前、処遇を決めずにとりあえず車検を切らした。それから1年経ったが、相変わらず何も決められていない。JR130の車検が切れたら入れ替える方向で考えていた。

しかしこの状態を見ると、2つの意味で考え込んでしまう。このクルマに2年乗るほどの価値はあるのか、そして入れ替わりにJR130を2年放置したら、これとは比較にならないほど劣化するのではないか。

ちなみに、今年はIrmscherの自動車税は払っていない。払い込み通知が届かなかったので税事務所に確認したところ、車検を取る気になったらその際に払えば良いとのことであった。

今年の冬にその税金を支払うことになるのか、それとも再度の先送りになるのか。今決める必要はないけど、そう遠くない将来に決めなければならない。

まあ、要するに廃車にする決断ができないということなのだが。

Irmscherが無くなったからといって全く困らないのだけど、単純に困る・困らないで片付けられるものでもない。

暫くは悶々とした日々が続きそうだ。

「1年分の劣化に悩まされる」への3件のフィードバック

  1. バイクなら、車と比べて、扱いやすいのでなんとかすることも可能でしょうが、車はね。Super7とか、昔のサニー(A12)くらいなら、なら、単純なのでなんとかなるかもしれないですが。日本では、台数分の屋根付きガレージ、税金・保険・保険となると、それだけ金と時間掛けれる人は,そんなに多くない。
     多分、1台減車となるのでしょうが、キープする1台は、JR130?
     私は、とっくにおりてしまいましたが、博士とか、後藤さんとかは、いまでも、JR120キープされてるんでしょうか?

     

  2. もし残すならJR130…と言い切れないところが悩ましいですね。
    所有満足度は希少なJR130の方が上かもしれませんが、維持する難易度も上になりますし。

    なお、隊長は未だにあちこちにJR120/130を確保していますが、後藤さんは残念ながら既に手放したと聞いた気がします(曖昧な記憶ですが)。

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