Vespa LX125を買う時点で一度は手放すと決めたセロー。しかし、どうにもこうにも売り出す踏ん切りがつかず、だからと言って乗るわけでもなく、K1100RSとLX125の間で居心地悪そうに惰眠を貪っていたセロー。そのセローが、遂に軽トラの荷台に乗せられて遠くへ行ってしまった。
2009年に入手し、その翌年に北海道を走った。その後も自衛隊演習場やら林道やらをたまに走っていたが、ここ数年はLead90をエンジンブローで手放したことと、ツーリングに行く機会自体が減少していたこともあり、完全に下駄バイク化していた。LX125を入手してからというもの、ますます「無くても困らない感」は増していたのだが、だからといって捨てなきゃ困るかというとそんなこともないわけで…
手放す踏ん切りをつけるべく、最後のキャンプツーリングに出かけた。目的地は、北海道を思い起こさせるだだっ広さが売り物の「ふもとっぱら」。フロントタイヤにほとんど溝がないため、超がつくほど安全運転・・・のはずなのだが、三国峠あたりで突然のゲリラ豪雨に襲われたり、最後の最後までグダグダだった。
ヤフオクで91,000円で買ったセローは、その後16,000kmほど走り、その数年後に再びヤフオクに現れ、106,000円で落札された。何とリセールバリューに優れたバイクなのだろうか。その間に実施した整備記録を事細かに記載したことと、放置車両ではなく現役車両であることが高額落札の要因だろう。
遂にセローは去っていってしまったのだが、なんとなく、またそのうち乗るような気がしている。