ジ・エンドレス・錆(アゲイン)

数年ぶりにまともに動けるようになったIrmscher。しかし、中身はマシになったものの、数年間の冷遇が災いしてボデー関係は悪化する一方。とりあえず雨漏りの原因を、ちょっとだけ追っかけてみることにした。

そのためには、まずは邪魔臭いミッションをどけなければならない。

20061016-PA0_0023.JPG あ〜邪魔邪魔!!

こうやってトランクに入った状態だと、持ち上げにくさもあって、異様に重く感じられる。しかし、このトランクに入れたときの感覚からすると、持ち上げられない重さではなかった。まずは持ち上げやすい体勢と、仮に失敗しても傷を最小限にする準備をする。それから、意を決して持ち上げてみると、どうにかこうにかトランクから出すことができた。

20061016-PA0_0021.JPG 無傷で救出成功

さて、邪魔者はなくなったので、とりあえずは不要物の整理である。トランクから、まったくもって要らない古いクラッチ板だの何だのをほっぽりだしてみると、トランクの床は案の定湿りまくっている。そしてカーペットをめくってみると、そこに現れたのは、過去類を見ないほどにビショ濡れになった板であった。

20061016-PA0_0020.JPG 非常にウェットな感じの板

この中が濡れているのは当たり前(トホホ)だけど、この板がこんなに濡れているのは初めて見ましたよ・・・

こうなると、その先がどうなっているかは容易に予想がつく。そこに待っていたのは、案の定金魚鉢状態になったスペアタイヤ置き場であった。

20061016-PA0_0017.JPG 水深5cm以上の水たまり

しょっちゅう見ていることだから大して驚きはしないが、それでもこの水深は前代未聞である。かなりヤケクソモードに入ってしまった俺は、水のみならず他のあらゆるものをトランクから放り出してしまった。

20061016-PA0_0015.JPG そしてこんな事態に

20061016-PA0_0014.JPG ようやく水ひっかきだし完了

水を出すだけだしたので、あとは乾くまでほっぽらかすしかない。10年近く前、まだ錆取り知識も道具も殆どない頃に修理した穴ボコは、当時貼り付けたFRPがはがれてきて、みっともない姿になっていた。また近いうちに修理が必要だ。当時はリヤバンパーを外すなんてことは考えもしなかったが、逆に今となってはすぐにそういう行為を想像してしまう。しかし、今すぐにやるのは心の準備というものが全く整っていないので、その他のポイントに手を出すことにした。

まずは、先日ダッシュボードを交換して以来動かなくなっていたワイパーの修理である。もっとも怪しい点は、ダッシュボードを外した時にコネクターを接続し損ねたとか、そういうしょうもないことである。一応予備のサテライトスイッチを用意し、ハンドルやら何やらを外して潜り込んでみると、なんのことはない、単にエアコンのコネクターとワイパーのコネクターを間違って接続していただけだった。これらは形状は同じで色違いなのだが、そんなことにさえ気づかないとは・・・

20061017-PA0_0004.JPG 怪我防止用軍手

20061017-PA0_0005.JPG 無意味に終わった予備サテライト

それ以外は、やたらとキコキコ音のするクラッチペダル近辺にWD-40を吹いたり、運転席近辺の雨漏り水を掻き出したりした程度で、車内はこれでとりあえずおしまい。

さて、この車、他にも問題だらけである。ニッパ救出作戦前に発覚していたクラッチマスターのリザーバータンクステー破損は、ニッパのオヤジは当然のように放置していたので、自分で直さなければならない。幸いなことにかっぱぎ部品を確保してあったので、これを外して取り付ける。

その前に、今ついている部品を外さなければならないが、これがまた一苦労。あちこちのネジがゆるまない。タンクとステーを固定しているボルトは非常に固く、結局バイスプライヤーのお世話になった。そしてようやく全てを外してみると、例によって見たくもない光景が現れた。

20061016-PA0_0009.JPG ボデー側もボロボロ

20061016-PA0_0006.JPG ステーも勿論ボロボロ

ステーなんてどうにでもなるが、問題はボデーだ。こんなところ直しようがない。これはスペアタイヤのところ以上に手が出ないので、適当に油を拭いて「放置」決定。さっさとかっぱぎ品のステーで取り付けようとしたところ、放置した罰があたったのか、ネジを一つ落としてしまった。エンジンルームのもっとも嫌らしいところに入り込んで出てこない。仕方なくマグネット式の救出棒で引っ張り出そうとしたが、釣れるのは赤錆ばっかりだ。まあこんなところネジの一つくらい無くても何とかなるだろう。これまた放置である。もはや放置の山だ。

その後も、もはや使うとは思えないフォグランプの配線を取り去ったり、ボンネットのキャッチに油を吹いたりしているうちに、また別の錆を見つけてしまう。

20061016-PA0_0007.JPG 左フロントフェンダーの内側

ここはある意味最悪な場所だ。ここを直そうと思ったら、フェンダーを外さないといけない。フェンダーを外すには、フロントバンパーを外さないといけない。あんなメンドクサイものは外したくないぞ。

前に直したつもりだった箇所は、錆が成長しまくって穴があいていた。

20061016-PA0_0013.JPG 成長著しいミラー付近の錆

20061016-PA0_0012.JPG 既に穴が・・・

ここもまた手がでない。この他、ボンネットの錆はもはや完全に手遅れ。FRPボンネットでも買うしかなさそうだ。または誰かネロボンください。

そしてもう一つ気になるのが、やたら錆びているワイパー。これはスペアをいくらでも持っているはずなので、うちの裏にある部品箱(衣装ケース)を開けてみると、この箱まで雨漏りしていて水深5cm状態だった。中身がワイパー関係ばっかりだったのが救いである。衣装ケースなんか使った俺が馬鹿だった。仕方がないので全て外に出して天日干しする。

20061016-PA0_0003.JPG 何時の間にかこんなに集めていたワイパー

20061016-PA0_0001.JPG その中から一番まともなモノを選択

たかがワイパーとはいえ、運転席に座っていると常時見えている場所だけに、黒いヤツに変えるとなかなか気分がよろしい。

ついでに言うと、何故か右車幅灯のネジ山がつぶれていた。しらねえぞ、こんなの。

20061017-PA0_0010.JPG 誰だこんな余計なことしたのは

それにしても、あっちも錆、こっちも錆。

このへんは久しぶりに味わう感覚でありまして、正直ちょっとだけ燃えてくるものがありますよsabitori.comの管理者としては。まあウンザリする面も当然あるわけですが。

「ジ・エンドレス・錆(アゲイン)」への1件のフィードバック

  1. ワイパー持ってますね〜^^スゴい数^^
    Irmクンもリフレッシュ♪ウレシそう^^
    ウチの子もサビ穴直さないと・・・^^(汗”)

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