ピアッツァ インジェクター コネクタ交換 Part 2

すぐそばでピアッツァが部品交換を待っているにも関わらず在宅で仕事をする悶々感に抗しきれず、有給休暇をとって作業を進めてしまうことにした。どうせ年度末で有給休暇は余りまくっているのだ。使わない手はない。

コネクタとハーネスを外す

前回はハーネス自体は外さず、4番のコネクタだけを無理矢理交換したが、今回は1番から4番まで全部やってしまうので、ハーネス自体を取り外す。3番、4番は周囲がスカスカなので簡単だが、問題は1番と2番だ。特に2番が奥まっていてやりづらい。インテークパイプやら何やらを外してしまえば簡単なんだろうけど、できるなら外さずにやりたい(何か外すたびに壊れそうで怖い)。

というわけで若干手探り気味にコネクタを外す。特に2番のピンは極細ラジオペンチ等の電子工作用工具を駆使してようやく外した。指だけではとても対処できない。外してみると、ここもやはり緑錆が出ていた。

問題は続く。外したコネクタを引っ張り出すのもまた一苦労。コネクタ1つがやっと通るような狭い隙間を、1番と2番の2つのコネクタを通さなければならない。ハーネスの長さが違っていればやりやすいのだが、よりによってほぼ同じ長さ。無理矢理引っ張って壊すわけにもいかないので長い棒などを差し込んで浮かしたりしながらようやく抜き出すことに成功した。

なお、ハーネスを取り出す(半田付け等の作業をしやすくする)ためには、インジェクタだけではなくスロットルポジションセンサーのコネクタも外す必要があった。こちらも見事に緑錆が出ていた。コンタクトスプレーと歯ブラシで掃除する。

コネクタ交換→装着

ここから先は先日の4番と同じことをするだけだ。カピカピのカバーを毟り取り、収縮チューブを切り取り、ハーネスを切断し、電線の被膜を剥き、半田付けすることを1番から3番まで繰り返す。バイスプライヤーで軽く掴んで(ほぼ)固定することで半田付けしやすくなる。

ハーネスを外してあるため作業しやすいので、4番の時よりスムースに進む。4番の半田付けが怪しかったのでついでにやり直す。

最後に絶縁テープでグルグル巻きにして一応の完成となる。

さて、あとは取り付けるだけなのだが、取り出しに苦労した1番と2番は、戻すのもまた苦労する。とりあえず1番のコネクタだけ先に通したのだが、その分だけ狭くなった隙間を2番のコネクタを通すことがとにかく大変だ。無理矢理引っ張ると半田付けが外れる懸念もあるので強引な作業はできない。もう面倒だからインテーク周り一式を外してしまいたくなる衝動に駆られながらも、どうにかこうにか2番のコネクタを通過させることに成功した。そしてコネクタをインジェクタに差し込む。プッシュ式なので大した苦労ではないが、これが旧来のピン式だったら、間違いなく諦めてインテーク一式を外していたに違いない。

結果は?

約2時間に及んだハーネスとの格闘をようやく終えた。道具類を片付けてエンジンを始動する。まずはかかるかどうかだが、始動自体は普通に成功した。まずは一安心。

数分間暖気してエンジンの様子を伺うが、なんだかあまり代わり映えがしない。期待半分、不安半分で運転席に乗り込み、試運転を始める。家の前から交差点に出るまでの低速走行ではアクセルのレスポンスが良くなったような気がする。平坦路をまっすぐ走っている分にはそれほど違いが感じられない。そして、ここ最近ベンチマークとしている坂道を登る。ここで変化が出ることを期待していたのだが、1900〜2400rpmあたりで発生する鼓動感は相変わらず残っていた。ちょっと良くなった気がしないでもないが、苦労した分のプラシーボ効果だろうと言われたら否定できない。

アクセルの反応が良くなったのは、インジェクタのコネクタ云々というよりスロットルポジションセンサーのコネクタを掃除した結果の気がする。つまり茅ヶ崎の巨匠が3番だけ掃除したのは間違いではなく、それで十分だったということである。怪しい箇所を事前に潰したという点では一応の成果はあるのだが、期待が大きすぎただけに残念な結果だった。

いよいよやれることが少なくなってきた。あとは思いつく限りのことをやってみるしかない。