第254回 ピアッツァ横浜オフ(と、その前後)

7月下旬といえば普段ならカンカン照りで乗る気にならないのだが、今年はまるで明ける気配がない梅雨真っ只中。曇り予報で且つ気温もそれほど高くない、7月にしては好コンディションの中、バッテリー充電が完了したピアッツァで家を出た。

どうにもこうにも改善しない3気筒エンジンのような鼓動感を感じつつ走っていると、突然Aピラーの内張りが外れて落っこちてきた。ちょっと前にドライブレコーダーを入れ替えた際に外して配線を通したのだが、その際の取り付けが甘かったようだ。取り付けとか書いたが、本来なら内張りから生えている3箇所のフックで引っ掛けることになるところを、その「生えている」はずのフックの上2つが内張りから剥がれてしまっているため、ただ単に内張りをグイッと圧入しただけになっており、それが緩んで落ちてきたにすぎない。どうしようもないので、唯一残っている下端部のフックを抜き取り、助手席側に内張りを放置する。

行く途中で久しぶりにラーメンでも食おうと思っていたのだが、元々高い湿度に加えて室内温度がどんどん上がっており、身体がついてこなくなる。とてもじゃないが熱いラーメンなど食べる気にならず、だからといってつけ麺に走るのも気に食わないので、これまた久しく食べていない牛丼に方向転換する。

ここの吉野家は以前にも寄ったことがあるのだが、システムが随分変わっていて前払い&セルフ方式になっていた。暑さでボンヤリした頭がシステム変更についていけず、折角持っていたJAFの割引券を使いそこねた。ちなみに牛丼の味自体は特に変わらずごく普通の吉野家だった、ような気がする。

冷房が効いた吉野家店内は大変快適で、全然出発する気にならない。客入りが悪いのをいいことにダラダラとiPhoneで地図を見ていると、港北IC手前で事故渋滞が発生しているようだ。そうなると港北まで下道で行くしかない。この暑いのにあそこまで一般道か。

ただでさえ出遅れているというのに、余計に時間がかかることが明らかになったので、仕方なく店を出る。しばらく走ると、オドメーターが動いていることに気づいた。下3桁がここ数ヶ月間10.8のままだったのだが、久しぶりに少し進んでいる。こうやってたまに動く(しかも全然問題なくスムースに動く)ということは、やはり物理的故障ではなくコントローラーの問題なのだろう。

ひたすら一般道を走り、港北IC手前のコーナン(の中にあるセリア)に寄って100円の傘を買う。駐車場に戻ってドアを開け、灼熱に怯えながら第三京浜乗車に備えてETCカードを挿入したのだが、キーを回しても機械が無反応だ。ETCのみならず、各種シガーソケットも含め、同じところから電源をとっているものが全滅だ。これは共通で使っているアースなり何なりが外れたのだろうと決めつけてオーディオを外してみたのだが、予想に反して配線に問題はなかった。そこでヒューズを見てみたら切れていた。どうして簡単に見られるところを確認せずに、難しい方に決めつけて作業を始めてしまうのだろうか。悪い癖だ。

たまたまコーナンに居たのが幸いだった。先ほど出てきたばかりの建物に戻り、15Aの水色ヒューズを購入して装着した。当たり前のように動く。どうやら後付の三連ソケットが何らかの悪さをしていたようで、これを介するとBluetooth & FMトランスミッターが動作しない。この三連ソケットを諦めるしかないようだ。ようやく走れるようになり、都筑PAの横浜オフに向かう。今回は着くまでがやたらと長かった。

こうしてようやく辿り着いたものの、今回は天候が滅茶苦茶で、晴れたかと思ったら凄い豪雨がやってきて、最後は虹まで出てきた。一体此処はどこの南国なのか。100円で買った傘がこんなに役に立つとは思わなかった。

GRの「ハイコントラスト白黒」と雨は似合うような気がしたので、お遊びで何枚か撮ってみた。予想通り似合う。

出足が遅かったので自分としてはそこそこ遅くまで滞在し、4時半頃に退出した。帰り道もオドメーターは動き続け、この日だけで約60kmほど進んだ。次に進むのはいつになるだろうか(一度動いても、ほとんどの場合は次に乗った時点で動かなくなっている)。

なお、今回高温多湿環境下を走行中、わずかながら水温計が上昇した。少なくともデジパネの水温計とデジパネコントローラー(の水温処理部分)は生きているっぽいことがわかった。以前水温センサーの抵抗値を測ってみたところ、マニュアル指定値から明らかにズレていて、且つ冷間時と暖気後では抵抗値が違っていたので、水温センサーが半死状態であることは想像できたのだが、その想定は正しかったようだ。よくよく思い出してみると、随分前からこのクルマの水温計はこういう挙動だった。

じゃあセンサーを替えろよと言われそうだが、少なくともモノタロウでは品番で検索しても出てこない。いすゞで注文できるかは不明。そしてコレはDOHC専用で、SOHCとは違うので海外からの取寄せもできない。どうしていちいちこういうつまらないところを変えるのだろうか。部品がないなら、今のセンサーの配線に、本来の抵抗値との差分に相当する抵抗をかませばいいんじゃないかとも思うが、そんな単純なものなのだろうか。