冷却水漏れ緊急入院

バキュームホース類を交換した翌日の昼休み、試運転のために立石公園駐車場まで出かけた。

予想通り鼓動感に変化はなく、若干ガッカリしつつ帰宅し、ピアッツァから降りて家に戻ろうとすると、駐車場の地面が濡れていることに気づいた。先日のオイル交換時の失態で多少濡れてはいたのだが、それどころではない。

さらに周辺を見ると、車庫入れのために停止&バックしたあたりも濡れていた。間違いない、これは冷却水漏れだ。走行感自体には全く問題はなく、エンジンの調子にも注意しながら走っているため、おそらく帰宅直前に漏れ始めたのだろう。何処から漏れたのかはよくわからないが、インマニ下部の凹み部分に冷却水が溜まっているため、この周辺だと思われる。

とりあえず茅ヶ崎の工場に入庫の旨を連絡し、自動車保険会社にレッカーの手配をする。翌日朝にレッカー業者が引き取りに来ることとなった。

そして翌日。どっちにしろ駐車場から出るためにはエンジンをかけざるを得ないので、水を入れてエンジンを試始動してみることにした。ラジエーターから1リットルのペットボトルで水を入れたところ、1本ちょっとしか入らなかった。規定量は3リットルなので、幸い水が全て流出したわけではなかったようだ。帰宅直前に漏れ始めたという予想(願望)はおそらく正しい。

そしてエンジンをかけると、予想通りインマニ下部からボタボタと垂れてきた。エンジンを止めるとボタボタも止まる。やはりここか。とはいえ、物理的に見えない場所で、手もあまり入らないので、どこでどうなっているのかはよくわからない。

しばらく待っているとレッカー業者がやってきた。セリカXX乗りであるという業者のニイチャンは、実に楽しそうにピアッツァを運転してローダーに載せ、茅ヶ崎の工場へと向かった。なお、助手席には冷却水漏れ発生時の状況と、1月の車検以降に実施した素人作業を記載した紙を置いておいた。

夕方になり、工場から電話があった。

・インマニに繋がるホースがブヨブヨなのでそれが原因っぽい
・エンジンコンディショナーでスロットル掃除した時に漏れてゴムを溶かしたのかもしれない
・部品商にホースの在庫を聞いたが返事は火曜日
・無くてもやりようはあると思われる

原因はあくまで予想ではあるが、仮にそうだとすると、素人にありがちな自爆行為である。ただ、エンジンコンディショナーは、わざわざスロットルバルブ自体のホースを外さず別のホースの穴から吹いても良い(つまり、ゴムに対してそこまでの悪影響はない)ものなので、完全には信じがたいのだが、まあ一つの説として認識しておく。

数日後、ホースの部品は無事に出て、交換修理は完了したとの連絡が来た。エンジン鼓動感については、4番のバルブクリアランスが狭いのではないかとの見解だった。ただ、あんまり積極的に作業したくは無さそうではあった(部品の不安があるので)。まあ、これについてはあらためて熟慮することにしておく。

翌々日、3月以来の乗車となる電車に乗り込んで茅ヶ崎に移動し、さらにバスに乗って工場に向かった。夜19:00時点で既に誰も居ないホワイト職場な工場の奥にピアッツァはあった。とりあえずエンジンをかけようとすると…かからない。セルが回らない。バッテリー上がりである。

誰も居ないが故、自動車修理工場に居るというのに、バッテリー上がりの対処すらできないというトホホ状態。いつもは積んであるバッテリーブースターも、こういうときに限って自宅に忘れてきた。どうしようもないのでJAFにヘルプを依頼した。20分ほど待ってほしいとのこと。案外早い。

ただ待っていても暇なので、最後のあがきとばかりに再度キーを捻ってみると、やっぱりダメか、と思わせておいて「もうひと押し」のセルが回り、それでエンジンがかかってしまった。拍子抜けと言うか何と言うか。

本当に大丈夫なのか、ちょっと様子を見たいので、エンジンをかけたままボンネットを開けて何をやったかを見てみたりする。替えたホース自体はよく見えない(持ち上げて下から替えたとのこと)。どういうわけかコモンチャンバーからISCバルブに繋がるホースのクリップが替えられていたが、理由がよくわからない。

約10分ほど放置し、一旦エンジンを止める。しばらく待ってまたセルを回す。全く問題なく普通にかかる。このエンジンは、以前から寒い時期にこういう挙動を示すことがあったことをようやく思い出した。これはバッテリー上がりというより持病である。

わざわざJAFに来てもらう必要が無くなったので、大変バツが悪いが支援不要である旨の連絡を入れる。「突然直ったので支援不要」の連絡をするのは、10年以上前に大庭のラーメンショップの手前でセローのエンジンがかからなくなった時以来二度目だ。

問題無さそうなので近くのラーメン屋に晩飯を食いに向かう。本来は以前住んでいた辻堂近辺に行きたかったのだが、無駄に時間をロスしたのでこの近辺で探し、寒川のラーメン屋に行った。他に客が居ないのであっという間に出てきた。なかなか美味い。

珍しく帰宅時間の制約が何も無いので、なんとなく茅ヶ崎・辻堂あたりの懐かしい道をウロウロし、無駄に66kmほど走って帰宅した。離れてからもう7年経つ。住み慣れた場所もかなり変わっていた。クルマではなく徒歩やチャリンコならもっと色々感じられるのだろうが、そんな暇な時間はいつか来るのだろうか。

今回の修理代は17,930円。まあこんなもんでしょう。