TDM850 タイヤ交換

土曜日だっていうのに、何故か早起きしてしまった。
特にやることもなかったので、TDM850のタイヤ交換でもすることにした。
10時半頃にR1沿いのNAP’Sに到着した。東京方面に行けばもっと安い店があることは判っちゃいるけど、わざわざタイヤ交換のために往復4時間かけて渋滞路を走るのはさすがに気が引けたのでやめた。
カタログを見てタイヤサイズを確認して、交換するタイヤを探す。ターゲットは勿論バイアスタイヤで、持ちが良さそうなものだ。貧乏人たるもの、ラジアルタイヤなんて問題外である。そもそも俺はこれまでのバイク人生で、一度もラジアルタイヤなんて買ったことが無い。買った当初にたまたま付いていたことはあったが、自分で買ったタイヤは、Ninjaの時もK100RSの時も、いつもバイアスタイヤだった。それで困ったことは何も無い。それと、さっさと無くなってしまうハイグリップタイヤも問題外だ。高性能タイヤなんてただでさえ猫に小判なのに、さっさと亡くなるなんてもってのほかだ。ついでに言うと、海外ブランドも値段の関係上却下。一度くらいメッツラーのタイヤでも履かせてみたいもんだ。
タイヤに関しては、俺はDUNLOP派だ。バイクだけじゃなくて、ピアッツァのタイヤもDUNLOPにしている(JR130はMICHELIN MXE GREENだけど)。BSは何故かあんまり好きになれない。YOKOHAMAはさらに好きになれない。しかし、DUNLOP製品のカタログを見る限り、TDM850に合うものが一つも無い。TDM850の欄だけがものの見事に空白なのだ。何考えてんだDUNLOP。折角買おうとしてやってるのに。ラジアルだのバイアスだの言う以前の問題だ。
仕方が無いのでBSにした。そもそも俺がDUNLOP派になったきっかけは、以前乗っていたGPz750Rに合うタイヤがDUNLOPのジェグラしか無かったからなのだが、TDM850ではBSしか選択肢が無い。K100RSの時もそうだったような気がする。このままだと半強制的にBS派に改宗させられてしまいそうだ。
040911_1042~01.jpgフロントはBT45V、リヤはBT45
これらに加えて、前オーナーが「減ってるからさっさと替えた方がいい」と言っていたドライブスプロケットも替えることにした。AFAM製品が2,250円。まあこんなもんだろう。スプロケを探していたら、俺が暫くシャフトドライブのバイクに乗っている間に、いつのまにかサンスターがスプロケ市場に参入していたのを初めて知った。パッケージではしきりにMADE IN JAPANを強調していたが、2,980円と高いので却下。こんなのどっちでも大差あるまい。
フロントタイヤが11,350円、リヤタイヤが10,520円、交換工賃が2,500円。それにスプロケが2,250円で、交換工賃が1,500円。それに消費税が追加されて、しめて29,526円。何でバイクのタイヤはこんなに高いのだ。JR130の13インチタイヤだったら4本買える値段だぞ。
タイヤを持ってレジに行くと、待ち時間が1時間くらいで、作業終了までは1時間半から2時間くらいかかるとのこと。折角朝早くに来たのにコレかよ。朝っぱらにウチの便所で本を読みふけってしまって、若干出遅れたのが敗因だった。どうしますか、と言われても、やってしまう以外に選択肢が無い。暇な時間が始まった。仕方が無いので店内をブラブラして待つ。TDM850用のアフターパ−ツなんて、せいぜいステンメッシュのブレーキホースくらいしか無い。マイナー車なのは判っちゃいるけど、やっぱり少しだけガッカリする。
1時間をとっくに過ぎた頃になってようやく呼び出された。TDM850を店のニイチャンに預けて、待合室から作業風景を眺める。前後ホイールを外すまではアッサリしたものだったが、スプロケット交換がスムーズにいかないようだ。カバーの中にまたカバーがあったり、シフトレバーのリンケージも外さなくちゃいけなかったりして、案外面倒なようだ。自分でやらなくて良かった。こういうのを見ていると、やっぱりシャフトドライブが羨ましくなる。
俺のTDM850の隣では、ZRXにステンメッシュのブレーキホースを装着していた。そのくらい自分でやれよな、マッタク。タイヤ交換みたいな特殊工具が要るものならともかく。向こうの方では、グラスナントカっていう変なバイクのハンドルを交換していた。ったく最近の若い奴は。そんなの自分でやれ、自分で。金の使い方を間違えてるぞ、工賃払うぐらいなら自分の工具を買いやがれ。
他人のバイクにケチをつけていると、作業が終わったわけでもないのにいきなり呼び出された。今度は俺がケチ付けられる方になってしまったか。スプロケ替えるならチェーンも替えろなんて説教でも食らうのかと思ったら、リヤホイールのバルブがボロいから替えた方がいいとのことだった。部品代と工賃で1,050円。さらにリヤのブレーキパッドも亡くなりかけているらしいが、これはオークションでパッドを落札して自分でやれば安く済むので、今日のところはやらないことにした。
それからまた暫く待たされて、やっと作業完了。結局2時間以上かかってしまった。店を出て、皮剥きするべく蛇行しながら走ったりしてみた。前に付いていたDUNLOP Sportmax D205に比べると、なんだか全体的にモッサリしているような気がしないでもないが、暫く走っているうちにそれに馴染んでしまった。