半年ぶり始動

3月下旬になり、じわじわと気温が上がってくるにつれて、倉庫に鎮座したままのK1100RSが気になるようになってきた。

昨年10月の長野ツーリング以降、一度なんとなくエンジンをかけただけで全く乗っていない。寒くて乗る気がしなかった、というより、ピアッツァに手がかかりすぎて乗車欲が沸かなかったことと、2020年末に左上腕部〜肩にかけて発生した痛みが未だ治らない、という2つの理由が大きい。

しかしピアッツァも一応の結論(エンジン自体の圧縮比がおかしい)が出て、腕や肩の痛みは3ヶ月経っても引かないので「そういうものだ」と考えざるを得ないとなると、いよいよK1100RSに乗ってみようか、という気持ちが高まってきた。

そんなわけで在宅勤務の昼休み、昼飯を終えてクソ重いK1100RSを引っ張り出す。腕は痛いが無視する。明らかに空気圧が減っていて取り回しが重いが仕方がない。

メッシュジャケットは着込んだが、ズボンと靴は普段着の状態で出走する。半年ぶりなので身体が慣れておらず操作がギクシャクしている。空気圧が低いのでハンドルが激しく切れ込む。傍から見たら極めて格好悪いであろうライディングで前に進む。とりあえず空気圧補充目的でガソリンスタンドに向かう。

空気圧を適正にするとハンドリングは普通になった。走っているうちに、ABSランプが点滅していることに気付く。以前直した筈なのだが、半年の放置でまた駄目になったのか。

その後は、適当に撮影地に寄り、何枚かの写真を撮って帰宅。例年、K1100RSでYRP通研通りの桜並木を見ているのだが、残念ながら今年は見ることができなかった。

何度か停まったり走ったりしているうちに、ABSランプは自然治癒した。以前からこのように暫く走ると勝手に直ることはあったので、それと同じだろう。そして、前から五月蝿かった安物燃料ポンプはやはり五月蝿かった。昨年は我慢したが、半年経ってあらためて乗ると本当に五月蝿い。一応動いてはいるが耳障りもいいところだ。さっさと替えてしまいたい。

2021年の初出走は、時間の関係もあって5kmも走らず終了となった。K1100RS自体も少々微妙な状態だが、ライダーはもっとビミョーだ。ライダーが以前の調子を取り戻すまでにはかなりの時間が必要となりそうだ。