PENTAX K-1 試写(BMW K1100RS)

週末のちょっと空いた時間に、PENTAX K-1の試写と、先日交換した燃料ポンプの再確認も兼ねてK1100RSで出発した。

自宅付近の坂を降りて県道に出ると、いきなり渋滞していた。出鼻をくじかれたので目的地へは行かずに交差点を曲がってしまい、近場試乗時によく行く公園へ。ちょっと狭苦しいところに停めてしまったので、変態液晶を使ってライブビューで撮ってみた。ヘルメットを外すのが面倒くさい場合はライブビューを多用するので、これは実際のツーリング時にはよくあるシチュエーションだったりする。

こんな狭いところでFA43を使えてしまうということがなんだか不思議な感じだ。総重量で言えば、KP+FA31と、K-1+FA43では大差無いので、撮影体験としてはそれほど変わらないのだが、結果として得られるボケ感や立体感がちょっと違う。ボケ量はFA43の方が多いが、ボケの綺麗さではFA31の方が上か。

ここは人も多くてあまり落ち着かないので、さっさと別の場所に移動する。ほぼ誰も通らない歩道に停め、車が来ない隙を見計らって撮ってみる。

ボケ感や立体感はDA70、だけど画角はFA31(いずれもKP時の)、みたいな感じで撮れている。不思議な感覚だ。

これもFA43にしては随分近付いて撮っている。とりあえずf2.8でマフラーあたりにピントを合わせて撮ったらエンジン廻りがボケボケになってしまったのでf4やf5.6で撮り直すことになった。こういった感覚はK-1+FA43に合わせてアップデートが必要だ。KPだったら必殺技「被写界深度ブラケット」で大抵どれか当たりが得られるのだが、K-1にはその機能がない。こんなのファームウェアでどうにかなりそうなのにやらないのは物理的な制約があるのだろうか。

それほど時間の余裕もないのでこのへんで終わりにして帰宅。撮ったものをMacで見てみるとやはり立体感と艶っぽさが良い。フルサイズからAPS-Cに戻れなくなってしまった人が多いことも頷ける。もはや自分もバイク撮影はK-1以外考えられなくなっているが、ロングツーリングとなるとまた違うかもしれない。

K-1はSDカードが2スロットなので、常にRAW+JPEGで撮っている。せっかくなのでRAWで遊んでみる。K1100RSは白/青の自家塗装だが、カスタムイメージ「リバーサルフィルム」を選ぶと白が飛んでしまうため、あまり乱用できない。カスタムイメージ「雅」と「明瞭コントロール」を使って落とし所を探してみた。設定を変え、保存し、SDカードを抜いてMacで見て…というのが面倒くさいので次は直接HDMIで繋いでみよう。

Lightroomとかを使えばもっと簡単なのかもしれないが、PENTAXグリーンではなくLightroomの色になってしまうのもつまらないな、とか考えてしまうとあまり気が進まない。そもそもそこまで投資する気もない。

なお、先日替えた燃料ポンプの動作音は、交換当日の印象より五月蝿くなってしまったような気がした。とはいえ、交換当日は前のものよりはマシだった印象があるので、わざわざ戻したりせずにこのまま使うのがベターなのだろう。どちらにしても所詮は安物だ。過度な期待はできないということか。