いすゞプラザ訪問(Asso di fiori見学)

いすゞ自動車がいすゞ藤沢工場のすぐそばに「いすゞプラザ」を開設して久しい。ここは長後にある実家に帰る際の通り道なので、いすゞプラザの目の前は何十回も通り過ぎているのだが、どういうわけか一度も行ったことがなかった。典型的な「近いと逆に行かなくなる」というやつだ。

そのいすゞプラザ、とっくに商用車専業メーカー化しているいすゞだけに、展示物もどうしても商用車に偏り気味で、レストア済みのAsso di fiori(ピアッツァのプロトタイプ)も常設展示対象にはなっていないのだが、ある時からエントランスホールに展示されることになっていた。

それに合わせるようにISUZU MLのオフ会が開かれることになり、当然のようにエントリーしていたのだが、諸事情で何度も延期になっていた。それがようやく開催されることになった。

腹ごしらえ

というわけでいすゞプラザに向かう…のだが、その前に腹ごしらえをしなければならない。我が故郷、藤沢市のソウルフードと言えばコレである。

自分が住んでいた頃には無かった古久家石川店に初めて入り、毎度おなじみ味噌ラーメンを食う。何十年も前から変わらない味だ。それでこそソウルフードである。死ぬ前に最後に何を食いたいかと聞かれたら間髪入れず古久家の味噌ラーメンと答える。死にそうなときにこんなもの熱くて食えないかもしれないが。

22年ぶりの再会

腹も埋まったのでいすゞプラザへ向かう。古久家石川店からは10分もかからない。少しだけ駐車場でダラダラしてから館内へ。入ってすぐのエントランスホールにAsso di fioriが鎮座していた。2001年に岡崎で行われたISUZU MEETINGで初めて見て以来、22年ぶりの再会である。

久しぶりなので感動したりするかというと、特にそんなことはなかった。感動やら何やらは2001年の1回目で既に済んでしまっており(正確には、現存していることがわかってレストア中だという話を聞いたときの方がよほど衝撃が大きかった)、今回は「お〜久しぶり〜元気だったか?」のような感覚だった。

いすゞプラザへの来客数自体はそこそこ多いのだが、それこそ舐めるようにAsso di fioriを見て回る人はそれほど多くなく、各部を細かく見て回る余裕がある。窓枠のモールが一体成型のように見える(多分隙間を埋めたのだろう)とか、どうでもいいところを見ることができた。

Asso di fioriの前にあるモニターには紹介画像・文言のスライドがエンドレスで流れているのだが、途中でこんな画像が現れた。初代デジパネのデザインイメージだろうか。ある意味これが本日最大の驚きかもしれない。

いすゞプラザ見学

Asso di fioriはあくまでエントランスホールの展示であり、いわば前座だ。そしてピアッツァはこんな形で存在している。

というわけで、いすゞプラザ自体にはピアッツァもAsso di fiori関連の展示も無いのだが、それは一旦置いておいて単にいすゞお膝元で育ったいすゞファンの一人として見学する。

細かいこだわり多数のミニチュア、製造工程の説明、いすゞの歴史、現行商用車や軍用車の展示等、豊富な展示物があり楽しめる。男子はこういうのは好きだろう。

母校である長後小学校の工場見学は勿論いすゞ藤沢工場だった。丁度ピアッツァが出たばかりの頃だ。既にスーパーカーブームは去っていたが、男子たちにはそれっぽい形状のクルマに惹かれるという感覚が残っていた。説明のお姉さんがピアッツァを紹介したときは歓声が上がり、フローリアンに言及した時はシーンとしていたのをなんとなく覚えている。そして見学土産にピアッツァの下敷きを貰った気がする。

それ以来、約40年ぶりのいすゞ関連施設の見学になる。勿論工場とプラザでは全然違うのだが、細かいことは言うまい。それにしても今回はxx年ぶりが多いな。

この日はいすゞMLのオフ会も兼ねており、例によって延々と会話は続いていたのだが、家庭の事情で中座せざるを得ず途中で一人帰路についた。

撮影について

2001年時点では、普通に買えるデジタルカメラはまだまだ満足できる性能ではなく(その頃は確か211万画素のCOOLPIX800を使っていたはず)、あの時のような一世一代の勝負所ではミノルタの銀塩一眼レフで撮影していた。

今回はPENTAX K-1/smc FA31mm、RICOR GR、iPhone11 Pro Max+DJI Osmo Mobile 3という組み合わせで撮影した。

得られる画像の画質は当然今回のほうが良いのだが、屋内なのでどうしても暗くなる。岡崎ではテントの下とはいえ屋外であり、より自然な車体色で撮ることができた。エンジンルームも見ることができたし、窓も開けてくれたので室内も撮影できた。2001年のアレは色々な意味で得難い体験だった。画質云々よりシャッターチャンスである。