YAMAHA YJ-22

2011年に買ったLS2 FREEWAYはそこそこ気に入っていたのだが、何度も落としたりぶつけたりしているうちにバイザー取付部がガタガタになってしまった。今にも外れそうなガタガタ具合だ。

もう11年も使っている。これは寿命と言っても差し支えないだろう。そんなわけで、以前から細々とやり続けていた次期ヘルメット探しを再開する。

とはいっても選択肢は多くない。

  • 価格が高いA社、S社は端から論外
  • それを追うのはOGKだが、これもまだ高い
  • LS2は悪くなかったが、以前に比べると立ち位置が上がっているようであまり安くない
  • その昔はSETAを愛用していたが、とっくに倒産してしまって存在しない

そんなわけで引き算をしまくった結果として残ったのがYAMAHA(Y’s Gear)である。LS2の前に使っていたSAZというのがYAMAHAだった。まるで重厚感のないペラッペラなヘルメットだったが、値段なりで悪くはなかった。いま乗っているのはBMWとVespaなのだが、元々YAMAHA派であり、YAMAHAのヘルメットを買うことに抵抗感はない。

そのYAMAHAにおいてジェットの選択肢はいくつかあるのだが、バイク用品店に置いてあったのは最新型のYJ-22だった。Mサイズを試着してみたが、ゆるくもなくキツくもなく良い感じだった。機能的には自分がほしいもの(インナーバイザー、スピーカーホール)が入っており問題ない。

YJ-22は、妙に丸っこい形状に特徴がある。それが好みかどうかというと微妙なラインで、ど真ん中ではないが辛うじてストライクゾーンの範囲内である。オーソドックスなYJ-17とかの方が好みではあるが、発売開始から結構な年月が経っていて新鮮味がないし、店にも置いていないので試着できない。その割には価格が高い。

というわけで、引き算に消去法を重ねてYJ-22を選択した。色はつや消し黒と白しかない。白は飽きたのでつや消し黒を選んだ。試着した用品店には申し訳ないがネット通販で買う。たまたま最安値だったのがVespa LX125ieを買った埼玉のはとやだった。不思議な巡り合わせだ。納期未定の店もそこそこあったので在庫不足の不安があったが、すぐに送られてきた。

単体で見るとそれほど目立たないが、LS2 Freewayと比べると丸っこさがわかる。

特徴的なのはあご紐の位置。普通のヘルメットに比べると何故か随分前の方にある。これは慣れるしかないだろう。

残念だったのはVespa LX125ieの狭いメットインには入らなかったこと。LS2 Freewayは無理やり押し込んで入れていたが、ほんの僅かな幅の違いで入らない。Vespa的には狭くて入らないのが普通なのであまり悔しくはないが、残念ではある。その代わりD環があるのでそれを使おう。

YJ-22を買ったからには、LS2 Freewayはお役御免となる。古いし壊れているので捨てざるを得ないのだが、しのびなくて捨てられずにいる。ヘルメットの買い替えは毎度これを伴うが、気分の良いものではない。捨てるまでにはもう少し時間がかかるだろう。