丹沢周辺徘徊

ISUZU FESTIVALと静岡県を堪能した翌週。諸般の事情により、またしても日曜日の朝から夕方までソロ活動の機会に恵まれた。

前週末はピアッツァだったので、今度はK1100RSで…と言いたいところだったが、困ったことにフロントタイヤの溝がない。こんな梅雨っぽい天気の中、スリップサインが出たタイヤで出かけたくない。仕事がヒマなうちにさっさと変えておくべきだったが後の祭り。そんなわけで2週続けてピアッツァでの外出だ。

急に決まったので目的地も何も無いが、とりあえず西に向かうということだけ決める。あとはその場の流れで。

夕方には戻らないといけないので、さほど遠出もできない。とりあえずカメラと保冷バッグ、ルートビアを準備し、朝の6:00に出かける。十分早いが、これでも前週よりは1時間遅い。

日の出時刻はとっくに過ぎていて、朝っぱら感がない

既にこれだけ日が高い

先週より海は荒れている。サーファーが多いので余計に道が混んでいる気がする。

エキスパートオンリー

最初の目的地はラーメンショップ石川店の朝ラーメンだ。なんだか急に無性に食いたくなった、以外の理由は特にない。すぐそばにあった大庭店には、金曜日のラーメンデー目当てでさんざん行ったが、今はこちらに統合されたらしい。そしてどういうわけか朝昼しか営業していない。珍しくそこに行ける機会が来たとなれば、行かねばならないではないか。

初見参

店内はソロのオッサンしかいない。淡々とラーメンを食い、丼とコップをカウンターに置き、ボソッと「ご馳走様」と言いながら出ていく。これこそがラーメンショップだ。こうでなければならない。当然ながら、出てきたラーメンも期待に違わぬものだった。

コレだよコレ

大いに満足してしまったので昼寝でもしたい気分にもなるが、まだ朝の7時だ。とりあえず丹沢か御殿場方面に向かうことにして、駐車場から出づらい眼の前の道を北上し、途中で曲がって用田方面に向かう。途中で117クーペと連なったり、中古車店にピアッツァ・ネロhbLが放置されているのを見たりと、妙にいすゞ度が高い時間を過ごす。さすが藤沢市北部だ。

海老名市に入ったところで曲がって伊勢原方面へ。道路自体は旧知なものの、積年の改修でだいぶ佇まいが変わった道を進む。そしてイオン伊勢原店の開店とほぼ同時に入り、珈琲と昼飯を買う。どういう行動パターンになるか自分でも読めないので、飲み食い関係は買えるときに買っておいた方が良い。

誰も居ない地下駐車場

そのままR246を西進する。このまま丹沢湖かな~と思っていたところで「寄」という青看板が出た。以前から「寄」って何処なんだろうと見るたびに思っていたので、こういう何の目的もない時こそ行くべきだと急に思いたち、思わずそこを曲がってしまった。

道は少しずつ登りながら北上する。途中で新東名の工事現場に遭遇する。かなり高い場所から工事現場まで降りていくようで、結構な難工事だろう。途中しばらく何も無い区間が続き、一体これは何処に連れて行かれるのかと若干不安を感じる。そのまま淡々と走っていると、徐々に集落っぽいものが現れる。なんだか急に歩行者が増えたので何かと思ったら、小学校で運動会をやっていた。こんな山深いところに小学校があるのかと驚く。更に進むと道は下り始め、川沿いに出る。

この川沿いに北上する道が素晴らしい。何の目的もなくウロウロしていて遭遇した撮影スポットとしては、自分の中でもトップクラスだ。

素晴らしい

めっちゃ素晴らしい

ここはまさにスペシャル

とびっきりのものに出会うと語彙を喪失するのはいつものこと。本当なら前に後ろに数十メートル行ったり来たりして撮りまくりたいところだが、ちょっと離れたところで並木を切っている地元の人がいるので遠慮した。その方を除くとほぼ誰も通らないので撮影し放題。素晴らしい以外の言葉が出てこない。

いい加減(自分が)しつこいので撮影を切り上げて前進する。途中でキャンプ場らしき場所を通過する。丹沢湖エリアは人が多くてうんざりするが、一山超えたこちらは静かで良さそうだ。とはいえググってみたらなかなかの値段でヒョエーとなってしまうのだが。

そして県道は終点となり、これより先は秦野峠林道となる。

林道入口

実はこの先に寄大橋という写真映えする橋があるらしいが、この時はそんなものは勿論知らず、嫌な予感がしたのでここで転回して来た道を戻ることにした。

この転回地周辺は日陰で、前日までの豪雨のため元々苔生しているところがさらに湿りまくっていて、独特の雰囲気になっている。

これはこれで渋い

苔がいい味を出している

そのまま来た道を戻る。

ここも渋いな

ここもまた渋い

ここもまた語彙力を失う程度に良い。脳内にシソーラスを内蔵させたい。

往路に言葉を失った場所の先にある丘の上から川を眺める。

行きが良いなら帰りも良いに決まっている

そのまま川沿いを進む。行きに撮影していたあたりに地元民の軽トラが無造作に停められている。しかも誰も乗っていない。おそらくこの感じだとしばらくそのまま動かないだろうから、この軽トラ1台のために撮影スポットが台無しになる。撮影はとにかくタイミングが大事だと痛感する。

ここ「寄」で満足してしまったが、まだ時刻は10:30。時間の余裕はある。ここまで来たので、山の向こう側の丹沢湖までは行くことにする。たぶんそれでもう終わりで、御殿場周辺まで行く時間はないだろう。

R246まで戻り、しばらく西に走ってから丹沢湖方面へ向かう。丹沢湖まではそう遠くない。まずはいつものように玄倉方面へ向かう。すると、玄倉から丹沢湖北岸を走る一方通行路が通行止めになっている。この先の橋が工事中だからなのかもしれない。意地でも通りたいわけじゃないが残念だ。

玄倉川橋の先で追い返されて戻ってきた

雨続きで川の水が濁りまくっている

仕方がないので来た道を戻り、三保ダムを経て中川方面へ向かい、途中で曲がって林道に向かう橋を渡る。

こちらの方が少しきれい

山深さを感じる

橋を渡ったところにある木かげの駐車帯で昼飯にする。

とっくに賞味期限切れのルートビアはまだ冷えていた

この場所は何度も来ているが、新緑の時期が一番よい

木が大きいので木かげも広い

このあと昼寝した

しばしの昼寝により眠気を解消した。予想通り御殿場方面へ行くほどの時間の余裕はないので帰ることにする。帰路は来た道そのままではなく小田原南足柄広域農道を通る。相模沼田駅、富水駅あたりを通って東へ向かい、国府津でR1に出て橘ICから西湘バイパスと、定番の節約ルートで脇目も振らずに帰る。最後にオチがつくのはいつものことだ。

ピアッツァは今回もトラブルなく走りきった(ステアリングがガタガタして一瞬焦ったが、ネジが緩んだだけだった)。逆に怖いぐらいだ。

 無事の帰宅を祝し、焼き鳥で乾杯だ。というか、そのためにさっさと帰ってきたのだが。

撮影について

今回もPENTAX K-1とD FA★50/1.4、一部はsmc FA31/1.8 Limitedで撮影。たまにGRIIIも利用。一部の記録的写真はiPhone13 Pro Max。

なんかそういう気分だったので、ボディ内RAW現像でカスタムイメージ「リバーサルフィルム」で出力した。メリハリがつきすぎてフロントグリルやらリヤガーニッシュやらの線が潰れがちなので、明瞭コントロールを下げると良いようだ。