習うより慣れろなので、出かける際はとりあえずZ5を持っていって何か撮る。
40mm F2で公園
昼休みに公園駐車場に行く。レンズは40mm F2。停めた場所もよくなかったけど、日光が強すぎて光と影が極端になってしまい、コントラストが強すぎな画像になってしまう。
SEステッカーと空の青い色合いは悪くないな。新緑の時期の緑色がどうなるか楽しみだ。
24-70で夕暮れの長者ヶ崎
事情があって夕方に出かけなければならなかったので、ついでに24-70 F/4を装着して長者ヶ崎駐車場に立ち寄る。こういう時にどう設定すれば好みの絵になるのかわかっていないので、なんともつまらない絵になってしまう。
PENTAXだったらホワイトバランスをCTE、カスタムイメージを雅にしてキーや彩度をいじるところだけど、同じようなことをどうしたらできるのか見当もつかない。
後になって純正現像ソフトで試行錯誤したら、まあ悪くない感じになった。高感度耐性が良いので編集に耐えうる。
24-70の望遠端を主に利用した。暗いので絞りは全てF4。解像感は良いけど、いつものF2.8に比べると立体感に欠けていて平面的な画像に見えてしまい、Webサイズに縮小してしまうと、結果的にGRIIIとあんまり変わらない(高感度性能は明らかに上だけど)。ある一線を超えるとF4だろうがF8だろうが印象としては大差ない気がする。
24-200で公園
便利ズームを装着して公園に行った。動き回る子供を捉えるのはやはり苦労するが、瞳AFはそれなりに機能した。AF-Cの存在をしばらく忘れていたが、途中から思い出して使うようにしたら多少マシになった。何人もの子供達が入れ替わり立ち替わり現れるとフォーカスを失うのは仕方がない。
望遠端で木を撮ってみたが解像感がすごい。これがZレンズか。
河津桜もいい感じで撮れた。普通に撮ったら暗すぎたので画像編集で明るくした。色乗りも良いし、解像感やボケ感も良い。この便利ズームは評判通り普段使いには十分な性能だと感じた。
40mm F2で富士山スポット
Vespaでいつもの富士山撮影スポットに向かった。40mmだと全体を収めるのは厳しいので切り取り構図になる。何も考えずにF2で撮ったが、ものすごく遠いところにある富士山はボケまくって全然わからない。この立体感はさすがF2だ。このぐらいはっきりわかると楽しい。
ピクチャーコントロールの使い方も徐々にわかってきて、いくつか好みのものを見つけた。というか、単に色を変えるだけのどうでもいいコントロールが多すぎるので、いらないやつは隠せるようにしてもらえないだろうか。
24-70でバイク撮影
24-70を持って湘南国際村に行った。ある意味これは本命用途になる。
結果としては、長者ヶ崎でピアッツァを撮った時と同じような印象で、立体感が足りない。昼間だと高感度耐性も関係ないので余計に特徴がない。いやホントこの程度ならGRIIIでいいんですけど…
寄ればもちろんボケる。この時の解像感とボケ具合はGRIIIより格段に上だと感じる…が、寄らない限り違いが得られないのは困りものだ。24mm/F4のこの画像は、おそらく便利ズームの24-200でも同じ結果が得られる気がする。それだと24-70の存在価値がない。
24-200/40mmでクルマ撮影
多分本気モードの際はやらないだろうと思いつつ、試しにやってみた。
150mm/F6.3だとこんな感じだ。
圧縮効果はいいけど、やはりF6.3だと立体感が足りない。
このへんも、やっぱりGRIIIでもいいじゃん的な結果しか得られない。
気を取り直して40mmで撮ってみたけど、これもまた微妙だ。
原チャリとは違い、クルマで立体感を出そうとするとF2を下回らないと駄目なんだろうか。過去画像を振り返るとF2.8でもある程度は満足感がある結果になっているので、構図と焦点距離次第だとは思うけれども。
TTArtisan 75mm F2で試写
購入手続きをしてから随分時間がかかったが、無事に中国からレンズが届いたので試写してみた。
テキトーに撮ってみただけなんだけど、75mmのF2という数値から期待する結果を上回る絵が得られた。おそらくNikonの正規ライセンスではなくてリバースエンジニアリングのサードパーティレンズなんだけど、AF精度にも特に問題は見られないし、肝心の画質も十分に良い。開放のF2でこれだけきっちり解像するなんて思っていなかった。それに、PENTAX FA77で悩まされていたパープルフリンジも全然出ない(そんなにパープルフリンジが出るようなシチュエーションでもないけど)。
テキトーに撮るならFA77よりよっぽど使い勝手がよくて、似たような結果が得られる素晴らしいレンズじゃないですか。それが2.2万円。なんなんすかこれ。
24-200で広い公園
24-200だけを持って小田原の方にある広い公園に行った。以前に比べると多少慣れてきたのでハズレが少なくなってきた。テキトーに撮った画像の解像感が高いのは相変わらずだ。
この日は動画を中心にしてみた。ローラー滑り台みたいな行動が読めるものを撮る分には何ら問題ないが、巨大な遊具を走り回られるとキツい。まあPENTAXにしろGRIIIにしろ動画は撮れないに等しかったので、それに比べれば格段の進歩だ。
所感
色々撮ってみた結果として、現時点での感触はこんな感じ。
- NIKKOR Z 24-200:旅行用便利ズームとしては十分すぎる性能
- NIKKOR Z 40mm F/2:普段使い単焦点としては十分すぎる性能
- NIKKOR Z 24-70 F/4:バイク用・クルマ用としては満足のいく結果は得られない
- TTArtisan 75mm F2:用途はある程度限定されるけど素晴らしい性能
なんとなく事前に予想していた通りの結果だった。
便利ズームの24-200と撒き餌単焦点40mm F2が期待通りだったのに対し、24-70は残念な結果だった。自分的にはF2.8とF4の間に越えられない壁があり、さらにクルマ撮影になると40mm F2でも不満が出るケースがあるようだ。風景写真専門なら文句なしなのかもしれないが、自分はそうではない。
操作に慣れていない部分はあるにせよ、事後のRAW編集を経たところで立体感やら解像感が変わるわけじゃないので、結論は同じだろう。
PENTAXで撮った過去のクルマ画像を振り返ると、D FA★50mm F1.4とFA77mm F1.8で撮った画像の満足感が高いので、それに近づける必要がありそうだ(バイクの場合はそこまででもなく、F2.8でもかなり満足できている。物理的な大きさの違いに拠るものだろう)。まあクルマはPENTAX K-1で撮れば良いと割り切る手もあるけれども。
いずれにせよF4レベルでは満足できないようだ。事前に懸念していた通り、F2.8標準ズーム購入を考えざるを得ない。まあ予想の範囲内だな。