GWに自分だけ休みで家族は仕事や学校、という日が何日か続くので、ここぞとばかりにロングツーリングに行く、というのをここ2年やっている。2泊3日で東北、というのが恒例だったが、今年は同じく2泊3日で紀伊半島に行こうとしていた。
それが家庭の事情により4/29の祝日もソロ活動になり、それなら4/28も使って4泊5日で、ということになった。
そんなに日数があるならもっと遠くにいけるじゃん、じゃあどこに行く? となるが、ここからは消去法が入る。行きたいのは北海道だけどさすがにまだ寒いし、4泊5日は短い。九州は直前過ぎてフェリーが取れないし日数も若干短い。そんなわけで四国を選んだ。東北は過去2年行ったから意地でも行きたい感はない。中国地方という案も無いわけじゃないが、率直にいって四国の方が魅力的だ(一応どっちも走ったことはある)。次にいつ行けるかわかったもんじゃないなら、魅力的な方を選ぶべきだろう。
そんなわけで2010年以来15年ぶりの四国ツーリングだ。あの時は9泊10日という自分史上最長期間で中国・四国を走ったが、今回はその半分。2010年以降は長くても3泊4日だったので、十分長い。堂々とロングツーリングと言っていいだろう。
4泊5日とは言っても、1日目と5日目はほぼ自宅〜四国間の移動に費やされるので、まるまる四国を楽しめるのは実質3日ということになる。3日で四国全体を満喫できるかというと、それは無理なのはわかっている。四国は高速道路も未完成(自分が行こうとするところには通っていない)だし、一気に距離を稼げるバイパス道路みたいなのもほとんど無いので、移動にはいちいち時間がかかる。隅から隅まで走るのは無理だ。
そのため行き先をある程度限定しなければならない。せっかく行くなら一番遠いところ、高知県南西部まで行きたい。そこを中心に、過去に印象が良かった場所と、今回行ってみたい場所を交えた計画を考える。そうすると徳島県東部と室戸岬方面、そして瀬戸内海側が候補から落ちる。結果的に、こんな計画を考えてみた。
1日目:自宅→淡路島→徳島県三好市の無料キャンプ場(美濃田の淵)
2日目:キャンプ場→坪内駅展望台→小歩危展望台→仁淀川上流の清流→桂浜→横浪黒潮ライン→ライダーズイン中土佐
3日目:ライダーズイン中土佐→四国カルスト→足摺岬→柏島→須の川公園キャンプ場
4日目:須の川公園→佐田岬→夕焼けこやけライン→今治のビジネスホテル(よく寝る)
5日目:今治→しまなみ海道(どこかの島で降りて一周)→尾道→自宅
キャンプ2回、ライダーハウス1回、ビジネスホテル1回で、宿泊費を1万円以下に抑える算段だ。
高速道路代とガソリン代はケチりようがないので、宿泊費をケチるしかない。
3日目が若干てんこ盛り感があるけど、それ以外はさほど無理がない計画に思える。
そんなわけで、実に久しぶりにキャンプ込みのロングツーリングだ。ここ15年ぐらい、キャンプは1泊2日、2泊以上は安宿または健康ランド、というパターンだったので、2泊以上で且つキャンプというのは、2010年の北海道以来15年ぶりだ。
じゃあ何か特別な準備があるかというと、別にそんなことはない。実は1泊2日キャンプツーリングと特に変わらない。持参する着替えの数が増えるぐらいだ(9泊10日なら途中でコインランドリーを予定に含めるが、4泊程度なら洗濯せずに済ませる)。
そんなわけで日々チマチマとGoogle Spreadsheetに蓄積した表に従って準備を進める。北海道だとそれなりに買い物に困るような僻地があるけど、四国には「ホントに何も手に入らなくて途方に暮れるような僻地」は少ないことはわかっている。無いとは言わないけど、そういう場所を宿泊予定地にしていない(宿泊前にそこそこの規模の都市を通る計画にしている)。そのため、あんまり「念の為コレも…」は考えなくてもいい。いざとなったら買えば済む。
10年以上前と比べての違いは、USB端子を介して充電するものが増えた点だ。ヘルメット用スピーカー等のバイク関連グッズから、LEDランタン、カメラ等々、その手のものが多い。コンセントを使える機会が限られるので、走行中に充電したくなるが、LEDランタンみたいなものをバイクのUSBソケットから充電することは難しい。そのため大きめの20000mAhモバイルバッテリーを用意し、トップケース内やキャンプでの就寝中に充電できるようにしておく。モバイルバッテリー自体を走行中に充電することも考慮し、小さめのウエストバッグを用意しておく。30年ぐらい前によく使っていたものを久しぶりに引っ張り出したが、中で粉を吹いていて色々なものが粉だらけになってしまった。このウエストバッグは走行中のiPhone13 Pro Max収納用にも使う。
また、走行動画撮影用のInsta360 ONE RS用のステーもこれまでのものとは変える。カウルの隅っこにクイックリリースを取り付けていたが、振動による破損等が気になるのでフロントスクリーン裏側への9番マウント方式にした。延長スクリーン装着時は高さが足りないため、ハンドルに装着したRAMマウントを介して見えない自撮り棒を固定する方式も利用可能にしておく。
広域的なルート検討をする際は紙の地図が強いので、古いツーリングマップルを引っ張り出す。2008年版なので15年以上前のものだが、一部の高速道路が開通した以外は大差ないだろう。
そして出走前日、なんとなく洗車をした。どうせ虫だらけになるんだけど。
最後の晩餐はたこ焼きとカレーという意味不明な組み合わせ。しばらく居なくなるのでカレーを作っておいたところに、たこ焼きを食いたいという人がいたのでそうなってしまった。
こうして、あとは出走するだけ、という状態になった。何か忘れているんじゃないかとSpreadsheetを見返したり、無性にソワソワしたりする。
何より問題なのは、出走日の4/28(月)の天気予報がよろしくないことだ。昼頃から夕方まで雨が降り続く予報のため、淡路島は雨中走行を強いられそうだし、無料キャンプ場は比較的山間部なので雨が上がるか怪しい上に、仮に上がっていてもベチャベチャだ。
じゃあどうするかというと、結論を出せないまま寝ることになった。一応以下の二択としておく。
1. 予定通り淡路島を通って無料キャンプ場に行く
2. 淡路島は諦め、先に天候が回復する瀬戸大橋を渡って高松のカプセルホテルに泊まる
初日の予定が中途半端というのは気分が悪いが、お天道様には逆らえないので、翌日走行中に雨雲レーダーを見ながら最終結論を下すことにした。
というわけで、ガーッと酒飲んで寝た。