芦ノ湖・富士山ツーリング

11月下旬の3連休の1日目。自分だけ予定がなかったし、天気も良かったので朝から出かけることにした。

とはいえ好天の3連休だけにどこに行っても混んでいそうだし、高速道路の休日割引もない。高速道路少なめ、人少なめ、といったことを考えつつ、とりあえず西に向かった。

富士山がよく見えている。その割には人が少ない

穏やかな朝の太平洋

朝はそこそこ空いている柳島のGSで給油しながら行き先を考える。西伊豆と富士山が候補で、6:4で西伊豆かなーと考えていたけど、天気が素晴らしくて雲ひとつない青空だったので、どちらでもない芦ノ湖スカイラインを最初の目的地にしてしまった。それから富士山に行ってしまえばよい(芦ノ湖スカイラインの後に西伊豆だと、逆方向だし、時間的にも少々キツくなる)。

西湘PAで最終決断をする

西湘バイパスから箱根新道を登り、そのまま芦ノ湖スカイラインに入る。この道も時勢に飲まれて300円から500円に値上がってしまった。そのせいで空いているから良いのだと思うしかない。今日みたいな快晴でなければそうそう来れない。

まあ500円分楽しみますかね

最近何度か走っているので撮影スポットはわかりきっている。最初の杓子峠で停まる。幸いなことに誰もいない。

雲ひとつない青空というやつだ

実は杓子峠の南側のスペースの方が、邪魔な柵がないので良かったりする

三国峠まで走っても相変わらず快晴

500円分楽しんで芦ノ湖スカイラインを出る。その後の芦ノ湖周辺は、ぽつりぽつりと紅葉しているモミジがあるけど、ピークを過ぎて終わりかけている割合が多い。写真を撮るほどでもないのでスルーして仙石原で停まる。

仙石原のススキはいい感じ

そこそこ歩行者が通るので、あんまりのんびり写真を撮っていられないのが困りもの。年々撮りにくくなっている気がする。

仙石原から先も、箱根の紅葉の状況はあまり変わらない。結局何もしないまま仙石原エリアを過ぎ、乙女峠を超えて御殿場に出る。まだ11時だけど朝早かったので腹が減っていた。R246沿いのJAの産直で土産物の買い出しと昼飯を済ませることにした。

よく立ち寄るJA

自分的に定番の土産物を買う

おにぎり弁当の昼飯

ここで売っているメンチカツがうまいので、メンチカツとおにぎりを買おうとしていたら、おにぎり弁当の中にメンチカツが半分入っていることに気づいたのでそれにした。まだ11時だっていうのにおにぎり弁当は最後の1個。産直での弁当購入は開店から1時間以内に済ませろの鉄則はここでも生きている。

昼飯を食っている間に、徐々に雲が増えてきてしまい、快晴とは言えなくなってしまった。じゃあ帰るかというほどでもないので先に進む。とりあえず籠坂峠を超えて山中湖に出る。途中で適当な裏道に入る。

いい具合に寂れた裏道


そのまま進むと湖岸に出る。富士山が見たかったのでそのまま北東岸の道を走って駐車場に入る。残念ながら雲が増えつつある。

さすがにずっと快晴とはいかないか

湖岸にはところどころにモミジの木があるけど、どれも既に葉っぱが落ちてしまっている。山中湖は2週間前がピークだったみたいなので、わかっちゃいた話ではある。

長居は無用なので精進湖方面に向かう。途中でいい感じの直線があったので寄る。

このあたりにはちょいちょいこの手の道がある

この奥の直線も魅力的だけど入れない

道の駅の裏手の道は両側がモミジだけど、既に枯れていて全部落ち葉。やっぱり2週間遅かったんだよな。

まあこれはこれでいいんですけどね

河口湖の紅葉祭り会場あたりはまだ残っているという話も見たけど、逆に言うとほとんどの観光客はそこに向かってしまうわけで、間違いなく混んでいる。河口湖と西湖はスルーして精進湖を目指す。面倒なのでGoogleナビに任せていたら激しく変なところを通った。まだまだ知らない道が多いな。

そして精進湖畔に出る。ようやく富士山と紅葉にありつけた。

いいんじゃないですかねコレ

この駐車場、カーブの途中にあって目立たないせいか、誰も入ってこない。なかなか良い場所だ。

そこからさらに湖畔道路を反時計回りに進むと、そこだけ紅葉のピークを迎えている場所があった。なぜここだけなのかはわからないけど、ここまで走ってきたご褒美だろう。ここもまた若干入りづらい場所なので誰もこない。そもそも精進湖自体が辺鄙で人が少ないというのもあるけど。

待っててくれてありがとう!

この先どうなるかはわからないけど、これだけ贅沢に紅葉を眺められるのは最後の可能性が高い。クソ重いKを押したり引いたりしながら写真を撮る。

一通り写真を撮ったのでさらに先に進む。富士山ビュースポットの湖畔へ降る坂道…は、降りた先が砂利なのでやめておいて、その上の広い歩道に停める。

この場所いいねえ

撮影スポットだけあって精進湖にしては人が多いので、あまり長居せずに先に進む。精進湖に着いた時に比べると明らかに雲が増えてきている。これは全体が雲に包まれてしまうのも時間の問題かもしれない。精進湖の次は本栖湖だけど、本栖湖はスルーして別の場所に行った方が良さそうな気がする。

そんなわけでR139を南下して朝霧高原方面へ進み、途中で曲がって富士ヶ嶺に行く。真夏に来た時に発見して、その際は曇っていた撮影スポットに行く。

前回は富士山の姿はほとんど見えなかった

ここから近い富士クラシックにも行く。

定番の場所だけど、完全なる快晴にはまだ出会ったことがない。今回も若干雲混じりだ。

例によって角度を変えてあちこちから撮っているうちに雲がどんどん増えてきた。

裾の方から雲に覆われていく

南西方面は雲だらけになってきた。これはそろそろダメかもしれない。本栖湖をブッチしてさっさと来てよかった。

朝霧高原の道の駅に立ち寄り、少し標高が下がった田貫湖に寄る。ここはまだ紅葉が残っていると言う話だ。15年ぐらい前に何度かキャンプをしに来たことがあるけど、ツーリング的には特に面白いわけでもない場所なので随分久しぶりだ。

湖畔に着いてみると、たしかに山中湖などに比べるとまだ残っている。標高数百メートルの差は大きい。

ここからは富士山も見えるはずで、実際上の方は見えているのだけど、もう空の色が白っぽくなってしまっていて空と山の区別がつかなくなってしまっている。そのため撮影はさっさと諦めた。

そろそろ帰らねばならない。田貫湖を後にして、県道72号とR469で裾野方面に向かう。途中でススキ&富士山撮影スポットに寄る。案の定富士山はろくすっぽ見えない。ホントに近年はこの場所との相性が悪い。

R469をそのまま進んで御殿場側に回ってくると富士山が見えるようになった。あの雲は南側にだけあったらしい。なんてこった。

こっち側には全然雲がない

その後は給油、防寒着を着込むための停車以外は全く止まらず帰宅した。

Screenshot

どこにいくのか不明確なまま出かけたけど、快晴の芦ノ湖スカイライン・枯れた直線道路・紅葉の精進湖・辛うじて雲がない富士ヶ嶺と、結果的にはまあまあ満足感のあるツーリングになった。

撮影について

広角と望遠の両方が欲しくなる気がしたので、珍しく便利ズームZ 24-200mmを持参した。それとZ 50mm F1.8 Sを主に使い、たまにTTArtisan 75mm f/2を使った。

富士山を対象にすると絞って撮りたくなる。そうなると50mmも便利ズームも得られる結果がさほど変わらない。広角端もまた同様。今回に関しては、この選択は正解だった気がする。

いつも持参しているTAMRON A063Zの28-75mmに比べると、広角端・望遠端ともに広い。その代わり暗くなるけど、そこは単焦点に付け替えて凌げば良い。A063Z + 50mm F1.8S、24-200mm + 50mm F1.8S、どっちもどっちだけど、後者の方が撮れる写真の幅が広い分だけ有利な気がしてきた。

今回はロングツーリング仕様テールカウルのままで、トップケースを装着でき、積載量に余裕があったからできたという面は否定できない。大きめのカメラウエストバッグと防寒着を多めに持参してもまだまだ余裕があった。トップケースなしだとレンズを1本減らしたくなる。

撮影後のRAW現像にはDxO PhotoLab 9の試用版を使ってみた。Nikon純正ソフトに比べると、明るさの調整、彩度調整、トーン補正などがきめ細かく設定できる上に、評判のよいノイズ除去も強力だ。逆光気味な被写体を若干強引に明るく仕上げる作業も、純正ソフトだと難しいけど、PhotoLabならどうにかなる。さまざまな面で純正ソフトに対して明らかな優位性がある。お高いので少々迷ったけど、ブラックフライデーセールの機会に購入してしまった。

PENTAXの場合は、標準のカスタムイメージを気に入っているため、他社製品を使うことに抵抗があったけど、Nikonのピクチャコントロールはどれもこれも性に合わず一切使っていないので、むしろ他社製品を積極的に使った方が良いという側面もある。どうせ自分でプリセットを作るなら何を使っても同じだ。

ほんとはカメラだけで完結するのが簡単でいいんだけど難しいねえ。

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