コンピュータ周りを整理しているうちに、机上に寝そべっているiPhoneが気になってきた。ハードケースのせいでぼってりした筐体がゴロンとしているのは美観(もクソもないが)を損ねる。
そこでDockを買おうとして調べてみたが、Dockにはあまり需要がないのだろうか。普通に売っているDockは、Apple純正ほぼ一択状態。これは何と5千円もする。たかだか置くだけの台に5千円は払いたくない。
数少ない代替品は、少々ゴツいハードケースをつけた俺のiPhoneでは使えるかどうか怪しい。ただ立てかけるだけのスタンドなら安いが、せっかく台を用意するならケーブルの抜き差しを手でやりたくない。
しゃあない、作るか。
用意するものはこれ。
iPod用のUSBケーブルは、100円ショップ「シルク」で売っているもの。あとは、USBケーブルを位置決めするための板切れと、それを固定する接着剤。そして粘土細工用の粘土。これだけ。
まず最初はUSBケーブルの加工。このケーブルのDock端子は、簡単に外れないようにフックがついているタイプなのだが、Dockとして使うならそんなもの不要なので、このフックを鉄ヤスリで削り落とす。気合いを入れすぎるとプラスチックの端子を削りすぎてしまう(多少は仕方ない)ので注意が必要だ。
続いては、加工済みのケーブルを、接着剤で板切れに固定する。一応プラスチック用のエポキシ系接着剤を使った。
あとは、この板切れ&Dock端子を囲むように、粘土で土台を作りこむだけだ。
本家Dockは凹みのある平べったい台だが、今回作るニセDockは背もたれを作ることにした。理由としては…
- 凹みを加工するのが難しそうである
- この端子だけでiPhoneの重みを支えられるか怪しい
- 100円ケーブルのDock端子形状のせいで元々かなり座高が高い。それなら背もたれも作った方がバランスが良さそう
- 昔使っていたPalm m505のクレードルがこんな感じで、何となく馴染みがある
そして、背面にケーブルを出すために、サインペンのキャップを使って裏側をU字型に削る。
あまり粘土を盛っていない段階でiPhoneを乗せてしまうと、その重みで粘土がベロンと剥がれてしまうので要注意。それなりに盛ってあれば大丈夫。
こうして完成した粘土細工Dock。使い勝手はなかなか上々だ。これなら100円ケーブルではなく純正(または互換)ケーブルを使ってもよかったかもしれない。Dockのすぐ裏側にUSB延長ケーブルのコネクターが来るのがちょっと邪魔なのだ。
さて、これからどうするか。
そのままにするのも良し、表面を削って平滑化するのも良し、色を塗るのも良し、絵を描くのも良し。結局そのまま放置されそうな予感。