2026年の初遠出先は西伊豆・南伊豆方面にした。この週末は気温が高めとはいえ、基本的には寒い時期なので、少しでも寒くない場所を選ぶと自ずとそうなる。房総半島っていう手もあるけど、あそこは菜の花の時期だとか、もうちょっと何か別の楽しみもある時期に行った方が良さそうな気がしたのでパス。
それはいいとして、どう行き来するか、どんなルートにするかだ。伊豆に限らず海沿いを走る場合は海岸線を時計回りするので、東伊豆または天城越えで下田に出てから西伊豆に行くことになるけど、もう何十回もそればっかりやっていて、新鮮味が全くない。
海岸線を走るなら時計回りというのは定石中の定石で、それに反してもあんまり良いことはないとわかっちゃいるけど、もう何度も同じことをやっているのだから、さすがにもういいでしょう。今回はまず西伊豆に出て、そこから反時計回りに南下することにした。
というわけで朝6時過ぎに自宅を出る。まず最初にやることは90,000km到達の瞬間を記録することだ。
早朝のR134は空いている…と言いたいところだけど、あんまり空いていない。クルマもだけど、ランニングする人やチャリが多くてうざい。そして寒い。色々とリセットしたいので一旦茅ヶ崎海岸で停まる。
電熱ベストにモバイルバッテリーを繋ぎ、さらに必殺技の原チャリ用ハンドルカバーを装着する。そして走り出すと…ウインカーが激しく操作しづらい。原チャリとはスイッチの位置関係が違うとか、そもそもKの、というか古いBMWのウインカー周りは独特だとかいう問題はあるだろうけど、とにかく操作しづらい。これはウインカー操作を避けるために車線変更すらせず、ひたすら左車線を走るしかない。
ここで道を調べると、箱根新道で箱根峠越えだとばかり思っていたら、Googleさんは山伏峠を勧めてきた。それならさほど寒さは気にならないだろうから、ハンドルカバーは外すことにした。
前週末と同じく西湘バイパスを早川で降り、真鶴道路(無料)とR135を走って熱海方面へ下る。前週も空いていたけど、時間が早いのでさらに空いている。
伊豆多賀のマックスバリュ前の交差点から山伏峠方面に向かう。ここまでは淡々と何も考えずに走れたのが打って変わって、ここからは日陰の濡れた道になる。道路脇には凍結注意の看板が立て続けに現れる。2週間ほど前に籠坂峠で転倒後の現場を見たり、自分もとっ散らかったりしたため、少々ビビりが入っているのでペースが落ちる。
控えめな速度で山を登り、伊豆スカイラインの山伏峠ICを過ぎると下りが始まる。下りの方がより慎重になる。県道を下りきって宇佐美大仁道路に出て大仁方面に向かい、伊豆中央道の無料区間を走ってから虹の郷方面に向かう裏道に入る。こちらも山伏峠と同じく濡れている。達磨山の展望台に向かう県道もやっぱり濡れている。ここまで来るとだいぶ慣れてくるけど、高度が上がるにつれて緊張感も高まる。
淡々と走り続けて達磨山のレストハウスに到着。ここで一休みにする。
そして本日の最初のハイライト、西伊豆スカイラインに向かう。本音を言えば、もっと陽が上がって路面がドライになってから向かいたいところだけど、そこまでボケーと待つような時間的余裕はない。これまでの道路状況を考えれば、慎重に走っていれば問題ないだろう。
稜線ルートに出るまでの林間区間は湿っていたが、それを抜けるとさすがに乾いている。定番富士山スポットで停める。
ここからちょっと進んだところで良さげな場所を見つけた。ここに停まるのは初めてだ。
すぐ目の前に登山道があったので登ってみると、さらに良い眺めになる。
こりゃすごい。ちょっと登っただけでこれか。こうなると一番上まで行ってみたくなる。
それほど遠くなかったので登ってみると、さらにすごい景色になった。
ここまで来るとKもクルマもちっぽけな存在になってしまう。山歩きにはあんまり興味がない(膝がダメなので)けど、ハマる人の気持ちがわかる気がしてくる。
この先にもいくつかビューポイントはあるけど、この場所より良い場所はもう現れないだろう。最初は西伊豆スカイラインを往復するつもりだったけど、満腹状態になってしまった。もういいや、片道で。
そのまま南下するうちに西伊豆スカイラインは終わり、仁科峠に向かう快走県道になる。
いつもだったら引き返すか山を下るか悩むところだけど、既に満足しているのでそのまま進んで宇久須方面へ山下りをする。平地まで降りてきたら桜が咲いていた。伊豆はこういう河津桜よりさらに早咲きの桜がちょいちょい現れる。
R136に入り、黄金崎や幾つかの海岸を素通りして、堂ヶ島を過ぎたところにあるはんばた市場に寄る。珍しい刺身や鮮魚が売られていて面白い。土産物を買うだけのつもりだったけど弁当類もうまそうだ。その中でも海鮮丼が量もほどほど(眠くならない程度)で中身も魅力的だったので、思わず手に取ってしまった。その他、土産用に漬け刺身と冷凍鰹たたきを買う。冷凍は当然もたないので明日には食うつもりで買う。
元々昼飯はこの先にある「サンフレッシュ」で買うつもりだったけど、まあいいや。予想通りうまかったので満足だ。
飯も食ったので先に進む…前に、堂ヶ島の端っこに撮影できそうな場所を見つけていたのでそこに戻る。Google Mapにも登場しない場所だ。路駐している車がいるので入ること自体はたぶん問題ないだろう。
いつもの時計回りルートだと、このあたりに来るのは大概にして日暮れちょっと前ぐらいで、夕陽スポットを探しながら走っている。こんな真っ昼間に来るのは初めてだ。これは反時計回りルートならではの利点だ。時計回りで昼間にここに来たかったらどこかで宿泊するか、超早朝に出て全く停まらず疾走するしかない。
これで西伊豆スカイラインに続いて堂ヶ島でも当たりを掴んだ。なんだかもう十分なんじゃないかという気がしてしまうけど、せっかく来たので南伊豆の先っぽまでは行く。
とりあえずR136に戻って、松崎市街地の端っこにあるサンフレッシュに寄る。
いかにも田舎のスーパーといった店内には鮮魚店の如く魚が並んでいる。他の品揃えも悪くない…のだけど、惣菜類はもうずいぶん売れてしまったらしく、ほんのちょっとしか残っていない。さっきのはんばた市場で食っておいて良かった。結局何も買わずに店を出てしまった。
さらにR136を南下する。彫刻が並ぶ道を抜け、岩地、石部の集落を過ぎて雲見に向かう。知っている景色なのに、いつもと逆方向なので新鮮に感じる。
雲見集落を過ぎるとR136は山道になる。この登りルートは道幅も広くカーブの具合も良いので楽しい。基本的には山の中だけど、たまに遠くに海が見える。撮影するほどでもないので走りに徹することができる。しばらく走ったところで子浦付近でまた海沿いに出る。
さらに進むとR136は南伊豆町の市街地や道の駅方面に行ってしまうので、交差点を反対方向に曲がって県道16号マーガレットラインに入る。しばらくは山の中を走り、ヒリゾ浜で有名な中木集落を過ぎたところで高度を上げて海沿いの崖っぷちを走る道になる。ここは良い景色ではあるけど、反時計回りだと路肩に停めて撮影するわけにもいかず結局素通りになる。
石廊崎は特に観光する気がないので素通りし、その後の素朴な漁港や椰子の木もやっぱり素通り。反時計回りだと停めようがないので結果的に走りに徹することになる。結局全く停まらないまま弓ヶ浜に着いてしまった。まあそれはそれでいいのかもしれない。
さて、とりあえず南伊豆まで来た。これからどうするか。
元々は普通に下田を経て天城越えで帰るつもりだったけど、あの道は一般車が多くて全然面白くないことはわかっている。東伊豆のR135という手もあるけど先週走ったばっかりなので面白くない。そんな道を渋々帰るより、さっき走ってきたマーガレットラインとR136をいつものように時計回りで帰った方がよっぽど満足感が高いんじゃないか。
そんなことをぼんやり考えながら走ってきたけど、マーガレットラインをろくに停まらず完走した時点で、この道を反対方向に帰るとほぼ決めてしまっていた。どう考えてもそっちの方が楽しい。
というわけで、南伊豆町の中心部にいるうちにやるべきことをやっておく。まずは給油…の前に菜の花畑があるので寄る。
さらに先に進んで給油する。燃費が気になるところだけど、QR決済にしたら満タンを選べなかったので10L入れ、燃費計算は後回しにする。
続いて下賀茂の道の駅に行って用を足す。ここの売店はなかなか面白いのだけど、もう買うべきものは買ってしまったので何も買わずに出る。
やることはやったのでマーガレットラインに戻り、さっきとは逆方向に時計回りに進む。素通りした往路とは違って、思わずあちこちで停まってしまう。
その後もたまに停まりつつ、空いている快走路をガンガン走る。やはり帰路も西伊豆を選んで正解だったと感じる。
松崎町から西伊豆町に入ったところにあるフードストアあおき西伊豆店に寄り、今回最後の買い物をする。
店から出るとだいぶ暗くなっていた。買ったものをパニアケースの左右に振り分け、防寒装備の準備をした上で出走する。
昼間撮影した場所に再び行ってみたが、光の加減がよろしくないのか、岩に陽が当たらないので、期待したほど良い景色じゃなかった。
黄金崎ほどじゃないにせよ、もうちょっと黄色やオレンジに染まっていてほしかったけど、これはどうしようもない。
この場所はほどほどにして、昼飯を食った市場の前にある砂利駐車場に行ってみる。ちょうど陽が沈む直前だった。
もう数分もしないうちに沈むだろうから、ここで日没を眺めることにした。
いや〜良いものを見たな。しかし問題はこれからだ。急激に気温が下がっていく中を3時間以上かけて帰らなければならない。しかも西伊豆から中伊豆、中伊豆から小田原と、峠を2回越えないと帰れない。ひたすら海沿いを走れば1つ目の峠は越えなくても済むけど、やたら時間がかかるので諦めて峠越えをする。
完全に陽が暮れるともっと寒くなるので、とにかくここからはガンガン走るしかない。幸いなことに西伊豆の一般車の走行ペースは速く、交通量も少なめなので進みは早い。それでも土肥を過ぎて船原峠を登っているうちに真っ暗になってしまった。船原トンネルから先は、もう心を無にして走るだけになる。
道の駅月ヶ瀬で手袋のインナーを装着してガムを補給する。修善寺道路はケチって一般道にしたものの、伊豆中央道まではケチる元気がなく無念の160円支払を強いられる。ETCXに登録済みなので手間がかからなかったことだけが救いだ。
その後の伊豆縦貫道は函南付近の渋滞も解消しておりスムースに進む。あっという間にR1に出る。ここから先は凍結の恐怖との戦いになる…が、さすがR1は変なところから漏水が流れてくるようなこともなく、ほぼ不安なく走れる。それでも頂上付近で気温0度の表示を見るとビビりが入る。
ここまではいいとして、この先の箱根新道は高架が多いので凍結が気になる。それなりに慎重に山を下る。結果的には特に気にする必要もない状態だった。西湘バイパスまで降りてくると気温がずいぶん上がるけど、それでもやっぱり昼間よりは格段に寒い。西湘PAのWCはお湯が出るのでありがたい。これでだいぶ復活した。
西湘バイパスの先のR134も空いている。あっという間に柳島のGSに着く。給油して燃費計算すると18.1km/Lだった。快走路ばかりで渋滞皆無とはいえほぼ一般道。そう考えると燃費は正常に戻ったと言える。前日やった作業が当たったのだろうか。TPSやプラグはたぶんほとんど効果がないだろうから、ECUコネクタ抜き放置が効いたのだろうか。
その後も空いているR134を快走して20:30過ぎに帰宅した。
いつもはワンパターンで時計回りばっかりしていた伊豆ツーリング、はじめて西伊豆側をピストンで走ってみたけど、案外悪くなかった…というか、これの方が満足感が高い気がする。
もちろん東伊豆にもお気に入りの場所はあり、そこに行けないのは残念ではあるのだけど、それを差し引いてもトータルで考えると今回の方が良い。
天気が良くて西伊豆スカイラインからの景観が良かったとか、今まで知らなかった撮影スポットを発見したとか、その手の今回特有の付加価値はあったにせよ、それがなくても快走するという点で言えば今回の方が良い。
西伊豆に出る前の途中のルートは行きと帰りで結構違うけど、帰路はとにかくさっさと帰ることだけを基準に選んだらそうなっただけで、どうせ真っ暗で何も見えないので、西伊豆スカイラインより東側は、同じだろうが違っていようが大差ない。
またすぐに同じことをやるとは思えないけど、またそのうち天気と相談しながらやってみよう。
撮影について
今回は丘の上から俯瞰したり、望遠の圧縮効果を使ったりと、普段あまりやらないことをしてみたので、8割方24-200mmの便利ズームを使った。まるで今回の撮影パターンのためにあるようなレンズだ。28-75標準ズームではこうはいかなかっただろう。
残り2割は50mm/F1.8 S。これで撮った写真はやっぱりすぐにわかるぐらい違うけど、今回のように色々な画角で遊ぶことを中心に据えると出番が減る。これは行き先次第だとしか言いようがない。行く場所によってはほとんどコレ、ということもあるだろう。





















































