昨年立て続けに2回もコケてしまってから、若干ながら転倒恐怖症気味になってしまった。歳も歳なので打撲した膝の治りも芳しくない。さすがに下半身無防備のままバイクに乗るのは極力避けた方がいいように思えてきたので、今まで目もくれなかったライディングパンツなんてものを買った方がいいんじゃないかという気がしてきた。
連休のはじめだけNAP’Sが10%オフなんて言っているので、とりあえず見るだけ見てみようということで、ノコノコと出かけてしまった。
店内には色々なライディングパンツが並んではいるが、元々積極的に買いたかったものでもないので、どれもなんだかピンとこない。手に取ってみては、うーん、と考え込んで戻す。それを何度も繰り返してしまう。
ごく普通のナイロンのライディングパンツは、当たり前ではあるのだがカッコがあまりにも専用品なので、なんだか気後れしてしまう。尻ポケットが無い時点で、何やら遠い世界の代物に思える。
もうちょっと気軽に履けそうなスタイルのものも多少はあるけど、そういうやつはプロテクションがショボい。硬ければいいっていうわけじゃないだろうけど、ペラペラなウレタンのプロテクターはあまり信用できない。コケた直後なだけに余計に気になる。
素材がメッシュのタイプは、セローだったらいいだろうけど、タンクが猛烈に熱くなるK1100RSだと、逆に暑くて駄目なんじゃないかという気がする(そもそも夏場はあまりKには乗らないが)。だからといって、これを履いてセローに乗るのもなんだか違うような気がする。
やはり究極は革パンなのかもしれないが、度重なる出張で体重が前月比5%増の状態では、革製品を買う気になれないし、これでセローに乗るのはやっぱり変。
買い物に来たのに、なんだか金を払いたくない理由を探しているような気分になってしまった。そんなときにたまたま目に入ったのが、ハードプロテクター(ニーシンガード)を内蔵したGパンであった。
おお、これは悪くないんじゃないのか? これなら、普段そのへんを走るのも違和感がない。
早速試着してみる。プロテクターの位置は上下に調整可能なので、短足な俺でも問題ない。残念ながら若干ウエストがキツいのだが、今は太っているから仕方があるまい。夏に向けてちょっとは痩せるだろう。さっきまでの革パンに対する反応と正反対だ。
ほとんど買う気になっていたのだが、とりあえず一旦棚に戻し、店内をうろつきながら考える。15分ほどうろついたが、迷う理由が無かったのと、10%オフに後押しされて買ってしまった。実は通販ならもう少し安い店もあったのだが、まあいいや。
翌日、辻堂のMr.Maxにあるリフォーム屋で裾上げをした(735円)。そして実際に履いてセローに乗ってみた。プロテクターの位置は、思ったより下にしておかないと、いざ乗ったときに違和感が出てしまう。そうすると、普段歩くときに若干邪魔くさくなる。これに関しては、この製品だろうと、普通のライディングパンツだろうと同じだろうから、宿命だとして諦める。それ以外は、相変わらずウエストがきつい以外は全く問題ない。
その後、プチツーリング、買い物、プールへの往復とフル活用している。何時になったらウエストが適性サイズになるのだろうか(逆に1サイズ上を買い直す羽目になったりして)。