iPhoto2っていうのは、Apple謹製の、稀代のクソアプリである。
アプリを起動するために10分。
1画面分スクロールするだけで10分。
画像を切替えるたびに10分。
スライドショー開始に10分。
SDカードからの画像読み込みに至っては30分。
たかが画像を見るだけで10分単位の時間がかかるのだ。どうやったらそんなに処理時間がかかるプログラムを組めるのか理解できない。これをクソと呼ばずに何と呼べばいいのか。毎度毎度罵倒しながら耐えていたが、デジカメで写真を撮るたびに襲ってくる10分間攻撃に遂に耐え切れなくなり、iLife ’05を、iPhoto5のためだけに買ってしまった。
しかし、普通に店で買ってしまってはAppleの利益になってしまう。こんなバグフィックスみたいな製品で儲けられてはたまったものではない。同じ情報処理産業に関わる者としてまことに許しがたい。当然ながらオークションで落札した。
DVDを挿入すると、iDVDだのiMovieだのといった無用の長物も入れようとする。選択解除しようかとも思ったが、ディスクには余裕があるので入れてしまった。そして待つこと数10分、インストールが終わった。
再起動し、今度は10分待たされなくて済むぞ、済むに違いない、と思いながらiPhoto5を起動すると、10分どころか2時間待てと言ってきやがった。
他のことをやっているうちに2時間以上が経過していたが、全く終わる気配がない。クソッ、2から5に変えても大差無しか。馬鹿馬鹿しくなって寝てしまった。
翌朝見てみると、普通にiPhoto5は起動していた。何時間かかったのかは判らないが、とにかく終了したようだ。適当にアルバムを切替えてみると、ごく普通の速度で切り替わる。スクロールも、若干引っかかる程度で、特に不満は無い。嗚呼、数時間待った価値があったか。
というか、やっと至極当たり前のレベルに到達しただけなんですけれども。