神戸ルミナリエ

仕事が早めに終わったので、暇潰しに神戸のルミナリエに行くことにした。有馬温泉でもよかったんだけど、この寒さに怯んでしまった。
行き先は三ノ宮。JRで行くか、神戸電鉄で行くか。乗り換えサイトで調べた結果、JRで宝塚に出て、そこから阪急で行くのが一番安いので、それに決定。安いというのもあるけど、阪急に乗ってみたかったっていうのも大きな理由。阪急なんて修学旅行以来だ。
宝塚から乗った阪急今津線は、異様にトロかった。西宮北口から神戸本線の特急に乗り換えた。こちらはさすがに速い。しかも乗り心地が良く、空いている。程なくして三ノ宮に到着。
ルミナリエに行く前に晩飯を食うことにした。折角三ノ宮まで来て松屋の牛丼なんていうのは勿体無いけど、さすがに神戸牛を食うほどの金も無い。洒落た店もたくさんあるけど、男が一人で入るような場所ではない。困り果てていたところに、その店は現れた。
20051215-katsu.JPG カツ丼七兵衛
その店構えが妙に気になり、晩飯はここに決定。カツ丼(580円)の食券を買って中に入ると、そこは異様に狭い空間だった。カウンターに座っている人に触れずして奥に行くことすらできない。カツ丼屋になる前は立ち飲み屋だったに違いない。店は混んでいて、客はどんどん入れ替わる。そこそこ人気店らしい。気になるのは、みんな箸ではなくレンゲで食っていることだ。何でレンゲなんだろう。
出てきたカツ丼を見て判った。出汁と卵が多めなのだ。そしてこの出汁がメチャクチャ美味い。カツもまた柔らかくて美味い。これを食ってしまったら、もうドンドンやかつ屋のカツ丼なんか食ってられない。こんな美味いカツ丼は初めて食ったぞ。高級感があるわけではなく、どことなく庶民的な美味さがたまらない。しかも580円だ。これは思わぬ見っけものだった。
腹ごしらえも済んだところでルミナリエへ。このへんだろうと思わしき方向に向かうと、道路は柵で仕切られていて、警備員が誘導していた。核心に着くためにはこの大行列に並ばなければならないらしい。行列は大嫌いな俺とはいえ、ここまで来て帰るほど馬鹿ではない。仕方なく行列に並んでダラダラ歩く。
周りは家族連れまたはカップルが殆どで、明らかに会社帰りで巨大なカバンを背負った俺は、どう見ても浮いている。傍目に見たらどんなふうに見えるんだろう、なんてことを考えると嫌になってくるけど、勿体無い根性が帰ることを許さず、結局そのまま行列に並びつづける。行列とは言ってもどんどん進んでいくので、それほど苦痛ではない。しかし道端には「ルミナリエまで30分」なんていう絶望的な看板も出ている。諦めてダラダラ歩く。
すると、核心は突然目の前に現れた。30分なんて言うから相当先にあるのかと思ったら、10分もしないで現れた。道行く人が揃いも揃って携帯電話を上方に掲げている光景は、ルミナリエの光の美しさとも相まって、どことなく宗教臭さを漂わせる。つうか俺もその一人だったんだけれども。
20051215-ent.JPG 入口
20051215-exit.JPG 出口
ゲート状のイルミネーションが続いた商店街を抜けた所にある公園には、様々な出店が出ていた。とりあえず神戸名物を少し買って、カツ丼のお釣りを募金した。そもそもこれはお祭りでも何でもなく、きちんとした理由があってやっているものなのだから、来たからには何かしないと。
20051215-park.JPG 公園はこんな感じ
帰りは三ノ宮から山陽電車の車両に乗って新開地に出て、そこから神戸電鉄に乗って三田方面へ。途中で乗り換えて、約1時間ほどでウッディタウン中央に戻った。なかなか面白い小旅行でした。最近働きすぎなので、たまにはこういう息抜きもないとねえ。

「神戸ルミナリエ」への2件のフィードバック

  1. masao

    sotaさんに遅れること何分か、僕もまたルミナリエまで出掛けてました。今年は妙に人が少ないですねぇ。おまけに、甲子園から車飛ばして三ノ宮に着いたら「ミゾレ雨」。でも、これが実は神戸人の「涙雨」であったとは。
    阪神ファンであると同時に「(阪急)ブレーブス」ファンであったもあった僕にとっては、仰木さんが亡くなったのがヒドくイタイです。
    おーきにでした >「がんばろう神戸」

  2. 確かに行列というより、単に道程が遠かっただけでした。少なくとも人混みっていう感じじゃなかったですね。公式サイトで来場者数を見てみたら、案の定激減してました。何かあったんでしょうか。
    仰木さん、一度大洋で監督やってみて欲しかった。残念です。
    ちなみに、東京ミレナリオが休止になる理由は、丸の内再開発だからだそうで。

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