折角TDMを買ったので、会社の同期入社の連中と富士山一周ツーリングに行くことになった。メンツはというと、最終型1100カタナ、後方排気になる直前あたりのTZR250、そしてTDM850の3台。
夕方辺りから天気が崩れるという予報が出ていたので、少し早めに出ることにして、西湘バイパスの下り線PAに8時集合ということになっていた。しかし、全員集まったのは9時。これじゃ社会人失格である。
ルートは、箱根を越えて御殿場に出て、そこから山中湖方面に向かって反時計回りに一周することにした。どの道を選択するかは、先頭を走るヤツ次第。
とりあえず箱根から御殿場あたりまで、俺が先頭を走ることになった。ちょっと寒いので、みっともないのは承知の上で、カッパを着て走ることにした。西湘バイパスは快適に走り抜けたが、箱根湯本の駅前を過ぎたあたりから路面が濡れ始めてきた。はっきりとした雨が降っているわけでもなく、霧雨というほどでもないが、ヘルメットのシールドがじわじわと濡れてくる。路面は完全にウェットだ。視界も徐々に悪くなってくる。
そんな霧の中をダラダラと走りつづけていたのだが、ただ疲れるだけで、つまらないことこの上ない。しかも寒い。カッパを着ていてもかなり寒い。そして仙石原方面に分岐する交差点の手前あたりで、1100カタナから停止要求が出た。カッパを着たいらしい。とりあえずコンビニの駐車場に入れた。
そして、案の定そのままギブアップ。今後天気が回復する見込みも無いし、どうせ富士山方面も似たような天気だろう。わざわざ忍耐行軍をする必要はあるまい。こんな天気の中を走ったところで、面白くないのは目に見えている。
しかし、せっかくの日曜日に朝早くから出てきたのに、このまま帰宅するのは面白くない。何しろまだ10時にもなっていないのだ。そこで、雨とは関係無さそうな平地をツーリングすることにして、目的地を三浦半島方面に定めた。
折角登ってきた道をさっさと戻るのはあまり面白くない話ではあるが、それより霧と寒さから抜け出したい気持ちの方が先に立つ。渋滞気味のR1を下り、箱根湯本を過ぎた辺りでようやく路面が乾き始めた。
やっと霧から抜け出した
西湘バイパスを抜けたあたりからTZR250が先頭に立つ。俺はケツにからついていく。R134とR129のT字路で、前の2人がすり抜け中に黄色ラインをまたいだのが隠れていた白バイにバレてしまい、警告を受ける羽目になった。なんだか最近こんなのばっかりだ。辻堂辺りでは、おそらくスピード違反であろう原チャリが捕まっていた。今日はこういう日なのだろう。真面目運転に徹した方が良さそうだ。
江ノ島辺りから裏道に入り、大船方面に迂回しながら逗子方面に向かい、そのまま逗葉新道を抜けて三浦半島の反対側に出た。そして横須賀のドブ板通りの外れにあるカレー屋で昼飯をとる。ホンモノの横須賀海軍カレーらしい。「バイクを買ったヤツは奢ってもらえる」という我々の掟(?)に基づき、俺はタダ。
不思議な味だった
その後三笠公園で戦艦を見たりした後、観音崎方面へ向かうことにした。
全てをブチ壊しにするセドリック
こうして見ると案外悪くない
観音崎に向かう途中、馬堀海岸あたりで信号待ちしている時、TZR250のリヤタイヤにネジが刺さっているのを発見してしまった。
本当は城ヶ島あたりまで行くつもりだったのだが、元々意気消沈気味なところにネジ攻撃を受けてしまうとまるで気勢が上がらなくなり、とりあえず観音崎まで行って、あとは帰宅することになった。
今回の最終目的地
何だかんだでほぼ1日使いきり、距離としても160kmくらいは走っていたのだが、当初の目的は全く達成できず、しかも行程の1/3くらいは渋滞だったので、なんとも消化不良なツーリングになってしまった。