帰ってきたばかりのピアッツァだが、すぐに車検の時期が来てしまった。
よりによって本業が出張ばっかりの時期で、いつものように平日夜間に持っていくこともできない。
仕方がないので土曜日にいつもの茅ヶ崎の工場へ持っていった。
今回頼んだのはこんなところ。
- 凸凹道を走ると右前輪あたりから異音(ガチャガチャという金属音のようなもの)
- ステアリングのレスポンスが悪い
- 左車幅灯がつかない
- ホーンが鳴らないことがある(配線を揺すると鳴ることがある)
- フロントウィンドウウォッシャー液が出ない
ヤバそうなのはフロントからの異音だが、それ以外は比較的ありがちなものではある。車幅灯ぐらい自分で替えろと言いたいが、何しろ今は本業超多忙で全く暇がないし気力もない。
車検だったり水漏れだったりで何度も整備に出しているが、いつも夜間持ち込み/引取だったり、ローダーで持ち込んだりしているので、整備の巨匠と面と向かって話すのは随分久しぶりである。電話では散々話しているのだが。問題点を説明すると、あーそれはxxxじゃないか、と簡単にアタリをつけるのもいつものことだ。部品さえ出れば問題なさそうだという感触を得て徒歩で工場を去る。
ここまで来たからにはこれを食わねばならない。近くの小林屋まで歩いて味噌ラーメンを食う。
問題解消
バスと電車を乗り継いで帰宅すると、その日のうちに電話がかかってきた。こんなに早いのは珍しい。タイミングが良かったのだろうか。
- フロントの異音
→パッドとキャリパーの隙間があってパッドが遊んでいるので、以前外してとってあった板バネを入れて解消 - ステアリングの反応が悪い
→タイロッドエンドが寿命。部品待ち。 - ウォッシャーが出ない
→接点が摩耗しているのでアースから取るように修正(元はワイパーアームが所定の位置に来るとウォッシャー液が出る仕様だったが、押せば出る仕様に変わる)。 - ホーンが鳴らない
→掃除 - 車幅灯が点かない
→球切れ&ソケットの錆
そして翌々々日、タイロッドエンドの部品が入り、無事車検完了となった。何という早さだ。
重ステ??
金曜日の夜、在宅勤務を強引に切り上げて取りに行くことにした。しかし、困ったことに20時から電話会議なので、その前に引き取って車内で電話会議に出られるようにしなければならない。その前にラーメンを食っておきたかったのだが時間的余裕がなく、茅ヶ崎駅前のイトーヨーカドーで間食のおにぎりだけ買ってバスに乗り込み、20時ちょっと前に工場に到着した。
所定の作法で鍵を受け取り、無事に車検を通ったピアッツァに乗り込み、エンジンをかける。何の問題もない。
電話会議の準備をしながら暫く暖気し、まあ良かろうというところでATセレクターをバックに入れる。そして曲がろうとすると…なんだか異様にステアリングが重い。何だこりゃ???
パワステ回りが壊れたのかと思いきや、据え切りをすると普通に動く。しかし走り出して曲がろうとすると重い。意味がわからない。これはおかしい。
ピアッツァを置いて帰りたいところだが、困ったことに電話会議の時間が迫っている。誰も居ないならこの工場の片隅を間借りしてもいいかと思ったのだが、これまた困ったことに人が居るのでさっさと外に出ないとバツが悪い。仕方なくそのまま県道に出る。相変わらずステアリングはなんだか変だ。暫く走っているうちに少しだけマシになった気もしたが、やっぱり変だ。交差点を曲がり、アクセルを踏んだら普通はステアリングは勝手に戻るが、手で戻さないと元の位置に戻らない。おかしい。重ステだったらものすごい勢いで戻るはずなのに。重ステでもパワステでもないコレは一体何なんだ。
そうこうするうちに20時になってしまい、道っ端に停めて仕事iPhoneで電話会議に出ざるを得なくなった。
ラーメン難民
60分のうち58分は聞いているだけの電話会議が終わった。もう21時を過ぎている。腹が減ったのでラーメン屋に向かう。近隣の店はやっていないので平塚のR129沿いの店を目指す。しかし、どこも真っ暗である。多忙すぎて世情に疎かったのだが、この日からマンボーとかいうクソ施策がまた始まったらしい。言いたいことは山ほどあるがムカつくだけなのでこれ以上は触れない。
とりあえず一旦デイリーヤマザキの駐車場に停める。ここで何かを買うか、諦めずにラーメン屋を探すかの選択を迫られる。しばしGoogle Mapとにらめっこし、近隣の店を何件か廻るだけ廻ることにした。
相変わらずステアリングは変だが、そのおかしさ具合にも徐々に慣れてくる。ラーメン屋どころか何もやっていない。ファミレスも牛丼屋も閉まっている。酷い世の中だ。飯ぐらい食わせろ。
ブツクサ毒づいたところで店が開くわけでもない。仕方がないのでコンビニでレンチンラーメンを食う。このラーメンには何の罪もなく、味も悪くないのだが、気分は全くよろしくない。ただ腹を埋めただけである。
即席撮影会
気を取り直して走り出す。気持ち悪かったステアリングは少しずつ正気を取り戻しつつある。あえて国道を外して茅ヶ崎〜辻堂あたりの県道や市道をウロウロしているうちに、撮影に良さげな場所があったことを思い出した。
寒空の下、なんとなく持ってきていたGRIIIを取り出し、誰も来ないところで撮影に没頭しているうちに、ラーメンを逃した腹立たしさは解消した。何かに没入することは最高のストレス解消である。そして、帰宅する頃にはステアリングはほぼ普通になっていた。
明細
数日後、明細が届いた。タイロッドエンドの値段が思いのほか安くて驚いた。それ以外は大したことをやっていないので、こんなものだろう。