エンジンオイル交換後のYJ-22装着感体感プチツーリング時に発生していた「長時間アイドリングのまま放置しているとエンジン回転数が極端に落ちる問題」は、あまり放置出来ない問題だという気がしていた。このままでは気分良く乗れない。
とりあえずアイドリング回転数調整をしたいところだが、K1100RSにはそのような機構がなく、同調をとる際のネジを回すことによりアイドリング回転数を調整しつつ気筒間の同調も取る、という高度なことをしなければならない。
2022/04/11 同調&アイドリング回転数調整
そこで、とりあえず同調を確認しつつ、少しだけアイドリング回転数を上げてみることにした。
久しぶりの作業なので勝手を忘れていたため時間がかかる。一通り調整を終え、少しだけアイドリングを上げたところで昼休み終了。延々やっていたおかげで暖気も終わっている。そのまま放置していると、やはり回転数が落ちる。残念ながら症状は改善しない。そして最終的にはエンストした。単なるアイドリング回転数調整の問題ではなさそうだ。これはメンドクサい感じがする。
2022/05/06 プラグ交換&再同調
過去の記録を確認したところ、15,000kmほどプラグを放置していたことがわかった。あまり一度に色々なことをやらない方がいいのだが、とりあえずプラグを新品に交換してみた。
ついでにプラグカバーのBMW文字部をスチールウールで磨いた。
そして効果を確認すべく試運転に出かけた。
同調をとったため、回転のスムースさ自体は向上している。しかし、アイドリングのまま放置した時の挙動はあまり変わっていないし、むしろ酷くなっている気がする。プラグ交換の効果はよくわからない(今まで効果を感じたことがない)。
しかし信号等で数分アイドリングで放置していると突然シャックリ現象が発生し、そのままさらに数分待つとエンストする現象発生。コレはメンドクサそうだ。 pic.twitter.com/lIYm1foSIa
— m.sota (@msota_RS) May 6, 2022
2022/05/08 燃料ポンプ交換
何か挙動が変わったときは、その間にやったことを疑うのが定石である。最近やった作業はバッテリー交換、クラッチワイヤー交換、エンジンオイル交換、ミッションオイル交換、ブレーキホース交換、燃料ポンプ交換…といったところだが、関係ありそうなのは燃料ポンプぐらいだ。そのため、燃料ポンプを一旦元のもの(AliExpressで買った安物、高周波音が五月蝿い)に変えてみる。
結論から言うと、何も変わらない。そもそも、交換後暫くは問題なかったので、あまり意味がない気はしていたが、まあとりあえず原因候補が一つ潰れたので良しとする。
なんだか一番のインテークからプスプス言うのだが、常に発生するわけではないのが気持ち悪い。 pic.twitter.com/JJaQGEzaE5
— m.sota (@msota_RS) May 8, 2022
2022/05/20 コネクタ類の掃除
暖気が終わった頃にだけ発生するため、熱を持った場合だけ発生する問題だと思われる。これが例えばインテークのパイプが割れてエア漏れとかであれば暖気とは無関係に常時発生するはずで、その手のものは調査優先度を下げる。実際、動作中にパーツクリーナーを吹いたりしても挙動が変わらないので、あまり関係無い気がする。なんとなく電気系やセンサー類、あとはモトロニックが怪しい気がしている。
そこでネットを彷徨っていると、怪しげなものとして「スロットルポジションセンサー(略称TPS)」「イグニッションコイル」が候補になった。TPSは取り付け位置の微妙なズレにより問題が出るらしい。イグニッションコイルは、それ自体が劣化すると本体が熱を持つようになり、エンジンが温まるにつれて性能が落ちるというもっともらしい話。
いずれにせよ電気系である。そこで、とりあえず基本的なこととして、コネクタ類を掃除することにした。対象は以下のもの。
- モトロニックのコネクタ
- イグニッションコイルのコネクタ
- プラグコードの端子部
- TPSのコネクタ
- モトロニック用ヒューズ(15A)を別のものに交換
可能な範囲でサンハヤトの「接点ブライト」で掃除し、同じくサンハヤトの接点グリースを塗布する。グリスが届きにくいところは、こちらも同じくサンハヤトの接点復活剤ポリコールキングを吹く(こうしてサンハヤトで固めたのだが、接点グリースはタミヤのラジコン用の方が良いという話もある)。
作業を終えてエンジン始動してみると、なんだかアイドリングが高い。少し高めになるように調整したのだが、さらに100rpmぐらい高くなっている。期待を持ちつつ試運転してみると、プラシーボ効果かもしれないが、なんとなく調子が良くなっている気がする。そして、センタースタンドをかけて暫く放置しても、例のアイドリングが下がる現象が起きない。
いくつか同時にやったので、どれが意味があったのかはよくわからないが、バッテリー交換時に抜き差ししたモトロニックのコネクタが、実はきっちり挿さっていなかっただけなんじゃ…という気がしないでもない。
1回だけうまくいった(ように見える)だけで直ったなどと喜んではいけない。今回の現象は問題の原因が不明確だ。もう少し過酷な条件(暑い渋滞路)で、もう少し長距離・長時間の乗車を複数回やって問題がでなくて、初めて直ったと言えるだろう。
2022/06/09 追試
少々間が空いてしまったが、昼休みに40分、20kmほど走った。
結果は、前回と同じく良好であった。アイドリングが高いままなので、それを戻した上で再度試運転して、それでも問題なければ次こそ直ったと認定したい。
2022/06/10 アイドリング回転数調整後の追試
回転数を1000rpm程度に下げて試運転した。
結果はNG。ちょっと前の状態に戻ってしまった。普通に走っている分には極めて好調なところまで同じ。
もはやメンドクサくて根本原因を探る気になれない。1100rpm〜1200rpm程度にするか、諦めて都度チョークレバーを引くか、どちらかにするしかなさそうだ。
2022/07/09 Motronic確認・TPS確認・プラグ掃除・同調
たまたま時間が空いて、且つ駐車場も空いていたので、確認と調整をすることにした。
まずはMotronicのFault codeの確認。このあたりをはじめとして何箇所かにやり方は出ている。やってみると、予想に反して”4444″(問題なし)だった。
まあ問題がないならそれはそれで良い。続いてTPSの確認。コネクタを外して1番と4番にケーブルをかまして、その間の電圧を測定して0.375vになれば良いとのこと。
TPS固定ネジを緩め、電圧を測りながら細かく動かして0.375v付近になるように調整してネジを締めた。こちらの動画が参考になった。
続いてプラグ交換。何度か黒煙を吹いている(燃調がおかしくなっている)ことを示すかのような黒いプラグだった。掃除して再装着した。新品同様なのでまだまだ替える気はない。
最後に同調をして作業終了。少しだけ試運転してみたが、症状は現れたような、現れないような…
短距離過ぎてわからなかったが、たぶん駄目だろう。