昨晩のタモリ倶楽部は「ラーメン屋で呑む」という馬鹿馬鹿しい企画だったのだが、それを見ているうちに無性にラーメンが食いたくなってしまい、思わず行ってしまった。少なくとも呑みたくはならなかった。
この「高はし家」は、辻堂駅のすぐそばにある地下道の側道沿い、バイク屋の向かいにある。去年の夏頃に出来たはずだ。「たかはしや」ではなく「たかはしけ」らしい。家系ではないことを主張しているのかと思ったら、別にそうでもないというか、家系だと言われても別に否定しなくていいような味である。
ここで食うのは3回目か4回目になるはずだが、毎回「豚骨醤油(600円)」ばっかり食っている。他にも「豚骨塩(600円)」もあるし、牛骨なんかもあるのだが、何故か食う気にならない。
店に着いたのは午後1時過ぎで、先客は5名であった。食券を買おうとすると店のニイチャンが近寄ってきて、その場で食券を受け取った上で、水を持って席まで案内してくれる。案内するほどデカい店でもないし、別にそこまでしてくれなくてもいいんだけど。その割には味の好みだとか麺の固さだとかは聞かれないので、やはり家系とは違うのだろう。
この店にはラーメン屋にしては珍しくフジサワマニア(フリーペーパー)が置いてあるので、それを読みながら待つ。フジサワマニアは、面白い時は面白いが、大抵あまり面白くない。今回もあまり面白くなかった。仕方なく読売新聞を読んでいるうちにラーメンは出てきた。
あえて家系と比較すると、スープの油は少なめで、味はかなり濃い。悪い言い方をすると、煮詰まっているような感じだ。ヘタすると粉っぽくなりそうだ。味自体は塩が弱めで、少々甘めである。単純にラーメンのスープとして考えるとちょっと押しが弱いような気がするが、個人的にはまあまあ好みの味である。
麺はごく普通の太さで、食感も味も悪くはないのだが、やはり少々押しが弱い。だからトッピングを頼む人が多いのだろうか。
具は海苔が1枚、ほうれん草、チャーシュー、刻んだきくらげである。家系に比べると、海苔が減ったかわりにきくらげが増えている。具に関してはそれなりに主張が激しいので、スープと麺が控えめでも、ある意味バランスがとれているのかもしれない。
帰り際に、玉子のトッピングタダ券をくれた。いつのまにこんなサービスを始めたのだろうか。
全体的には平均点以上なので、600円でもまあまあ満足できる。何より、この手の店としては遅くまで(夜10時まで)やっているのが良い。最大の問題は駐車場が無いことで、この寒い時期に原チャリで行くのはちょっとしんどい。これは「樹」にも共通する問題なんだが、何とかならないものか。