梵天家@辻堂

ここ数カ月の間に出来た店で、浜見山交差点のそばにある。信号待ちしている時に覗いてみると、いつも全然客が入っていないのでちょっと気になっていた店だ。
立地条件はそれほど悪くはないのだが、駐車場が無いのが致命的だ。これでは客は入らない。梵天家の前には金ちゃんとかいうラーメン屋があったが、あまり長くは続かなかったような記憶がある。それより前の店が何だったのかはもはや覚えていない。
浜竹方面には「らうめん 梵」という店があるが、それとは全然関係ない(と思われる)。自動ドアには「初代 梵天家」というステッカーが貼ってあるが、二代目があるのかどうかは定かではない。
店の中はかなりこぎれいで、厨房がデカすぎることを除けば、ラーメン屋というよりバーに近い。カウンター10席程度と、4人用のテーブル席が1つあるだけだが、我々の他には客は一人も居ない。
ラーメンは600円だった。食券を買って店のニイチャンに渡すと、例によって味を聞いてくるので、普通でお願いする。ニイチャンは淡々と仕事をしているのだが、ここまで他に客が居ないと、待っていてもあまり居心地はいいものではない。
ほどなくしてラーメンが出てきた。量はごく普通。見かけもごく普通の家系で、具も一般的なものである。ただ、チャーシューの見た目はかなりショボい。
スープはちょっと油が多めだが、味はなかなか良い。家系の中ではマイルドな方ではないだろうか。川崎の近藤家みたいだ。麺はきしめんを半分に切ったような麺で、ものすごく平べったくて、しかも短くて、多少縮れている。古久家の麺をさらに潰したぐらい平べったい。味は古久家に多少似ている。こんな麺は初めて食うが、案外悪くない。
見た目がショボかったチャーシューも食ってみると案外美味くて、ラーメン自体はまあまあ満足であった。話によると家系は家系でも六角家系列とのことだが、やたら油が多い六角家より、こっちの方がよっぽど美味い。
もうちょっと繁盛していてもいいんじゃないかと思うのだが、店を出るまでに他の客は一人も来なかった。これでやっていけるのかと不安になってしまうくらいだ。無くなったら残念だから、たまには食いに行ってあげることにしよう。