ドライブレコーダー入れ替え

ピアッツァのドライブレコーダーは中華の70mai社(シャオミと何らかの繋がりがあるらしいので性能や品質面の懸念は少ない)製品を利用している。

随分前から、この手のコモディティ化した電子製品においては日本メーカーの製品を選ぶ意味がなくなっている。製品開発力の劣化が著しい日本メーカー製品が、中華製品(ピンキリなので見る目は必要だ)を上回れるジャンルではない。そして、この70mai製品に関してはデザインも優れている。

ピアッツァは格好良さに惚れ込んで乗るクルマであり、そこにわざわざ後付けの社外部品を装着するなら格好良いものを選ばなければならない。性能も重要だが見た目も同じくらい重要だ。率直に言って日本製ドライブレコーダーの外見はさえない。当たり障りのない昔の大衆向けセダンや建売住宅のような筐体だ。それが良いという人もいるかもしれないが、自分的にはまるでピンとこない。

そんなわけで70mai製品(Dash Cam Lite)を買ったのが2020年3月。日本では本格的に扱われていなかったのでAliで買った(4400円)。

超絶映像というほどではないがそこそこの映像品質で4400円、そして何よりこの筐体の格好良さ。Wifi経由でアプリから動画を取り出せたりもする。起動時の音声がうるさい以外は満足して使っていた。

それから3年弱が経ち、ドラレコといえば前後カメラ、というのが当たり前になってきた。圧倒的に乗車頻度が低いK1100RSのドラレコでさえ前後カメラの製品をつけている。じゃあ後ろだけ安いのを買うか、と思いつつAmazonの初売りセールを見ていたら、70maiの現行製品の上位版(Dash Cam Pro Plus+)が過去最安値になっていた(初売りセール時は8792円だった)。

ちなみにAliだと1.1万円を少し超える

前後カメラで、さらに旧型ではオプションだったGPSも内蔵しているだけあって旧型の倍の値段だが、内容的には充実している。近年、この手の電子機器は価格が上がってしまっていることを考慮すれば、相場感的にも安い部類だ。リヤ用にショボいやつを買おうとしても5000円ぐらいしてしまうので、いっそこちらを買ってしまって、今のやつは自家用車エクストレイルに移せばいいじゃないか。そんな打算を脳内で巡らせているうちに酒の勢いもあって注文してしまった。

ちなみに、古いものの後継品(Dash Cam Lite 2)は6932円だった。この程度の価格差(1860円)なら、前後カメラの上位機種を選ぶのが普通だろう。

動作確認したら…

ほどなくして品物が届いた。

とりあえず動作確認したところ、リヤカメラが真っ暗なまま。色々やってみたが動作が変わらない。どう見ても初期不良なのでさっさと返品手続きをして、初売りセールが終わらないうちに再注文する。この手の初期不良は通過儀礼のようなものなのでいちいち文句を言ってはいけない。

装着していたら…

2個目はすぐに届いた。動作確認の結果もOK。早速取り付ける…前に今のやつを外す。

色以外はまったく同じ筐体

今までは電源ケーブルだけだったが、今回はリヤカメラのケーブルが増えたので2本になる。今までのようにトリムの隙間に押し込むだけではうまくいかないのでトリムを少し浮かせる。ミラーを外すのなんて20年ぶりぐらいなのでやり方を完全に忘れていた。

ミラーを外してベースも外すとトリムを固定するネジが出てくる

Aピラーも外す

Aピラー内を通すのは電源ケーブルだけ。リヤカメラへのケーブルは、そのまま天井の端っこを通す。

無理矢理押し込む

本当はトリムを剥がしたいのだが、そのためにベルトを外す必要があり、そのネジのカバーのプラスチックが割れそうなのでやる気がしないので…といった回りくどい理由により、トリムは外さずに無理矢理やる。一部ケーブルが入らない箇所があったがそこは諦める。プラ部品が割れるよりは良い。

そしてルーフ後端部のトリムを外し、余ったケーブル類を適当に丸めておいて再度トリムを取り付けようとすると、ネジが空転してまったく締まらない。

このへんにテキトーにケーブルを入れ込みたかったのだが

あらためてトリムを外して見てみたら、ネジが入るべき場所にはもはや何も存在していなかった。

約2cm四方の穴が虚しく広がる

過去にテキトーに処置した場所だが、テキトー過ぎて何もしなかったのと同レベルの状態だ。手でほじくってみると中から錆のカスがわんさか出てくる。

ちょっと触った程度なんだが…

こうなってしまってはどうしようもない。放置するわけにはいかないので、ドラレコは一旦置いておいて錆取りを最優先にする。

穴を塞ぐ

もう何度もやっていることなので、やることは決まりきっている。まずはブルーシートを敷く。

今回は凄そうなのでブルーシートを敷く

電動ドリルと錆取りアタッチメントやら砥石やらを使って錆を削り落とす。

このぐらいやっておけばPOR15がどうにかしてくれる

穴にマグネット棒やら指やらをつっこんでほじくり出す。ものすごい量が出てくる。あらかた出し終わったところでノックスドールを吹いておく。

ケミカルに頼る

POR15を塗り、ガラスクロスを2枚重ねて貼って終わりにする。

どうせ見えないのでこれで終わりにする

リヤカメラ装着

錆取りに邪魔されたドライブレコーダー取り付け作業を再開する。とはいえ、もうほぼ終わりみたいなもの。最後の1つ、リヤカメラの取り付けだ。

熱線の関係もあってあまり貼れる場所の余地がない。ここしか無いという場所に仮止めする。

養生テープで仮止め

この状態でケーブルを接続し、キーをオンにして動作確認する。問題ない。

そのあたりをぐるっと試運転し、帰宅後にアプリからWifiで接続して動画を確認する。錆取りをしていたせいで夕暮れ時になってしまったが、画質は前後とも良好だ。

先ほどの錆取り処置箇所がまだ乾いていないので、ケーブルの残り物を天井の隙間に押し込み、リヤカメラも仮止め状態から正式に固定して、ドライブレコーダー装着作業としては一旦終わりにする。活躍する機会が訪れないことを祈りたい。